マーチンゲール法は競馬で有効か？50レースでやってみた！的中率・回収率を大公開！

マーチンゲール法とは、負けたら次のゲームで倍賭けし、的中時に全ての損失を取り戻すというカジノ発祥の勝負法。

そんなマーチンゲール法が競馬における必勝法になるのでは？と競馬ファンの中で噂されています。

今回は、噂の真相を確かめるべく、マーチンゲール法を50レースで実践してみました。

執筆者：川田 正和

競馬歴30年以上。大学在学中よりデータ分析を用いた競馬研究を開始し、卒業後はスポーツ紙や専門誌への寄稿を多数行う。過去に予想屋としても活動していて、重賞を含む数多くのレースで万馬券を当ててきた。これら経験と知識をもとに、競馬に関する有益な情報発信、そして競馬予想サイトの健全性を見極める専門家として活動を展開している。

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競馬でマーチンゲール法を実践する手順

実践方法は実にシンプルで、負けたら前レースの倍の賭金で勝負し、的中したら最初の賭金に戻すだけ。

的中時に2倍以上のオッズが付けば、理論上必ずプラスとなります。

画像の賭金で5戦目に的中（オッズ2倍）でシミュレーションすると以下の通り。

モンテカルロ法を始めとする他法則は、複数回の的中を積み重ねプラスを目指しますが、マーチンゲール法は一撃でプラスになるのが最大の特徴です。

良くも悪くもオッズ変動による影響が大きく、2倍程度だとシミュレーションの通り賭金の割に旨味がなく、高オッズが付けば一撃でガッツリ稼げるのが特徴です。

5戦目のオッズが仮に3倍だったら5,100円、5倍で14,700円、10倍で38,400円のプラスとなります。

マーチンゲール法と相性が良い券種

賭け方や特徴を踏まえると単勝1点買いがベスト。

勝率の条件はないものの、倍賭というルール上、負けが続くと軍資金が底をつくリスクが高まります。

また、点数を増やすと資金管理が困難で、ルールが破綻する可能性があるため一点勝負が基本。

それを踏まえると、的中確率が低い三連複・三連単との相性は最悪です。

かといって、平均オッズが低い複勝を選択すると、2倍以下の決着が多く条件を満たせないため、双方のバランスが良い単勝や馬連を選択するのが良いでしょう。

競馬でマーチンゲール法をやってみた！的中率・回収率を検証

単勝1点で勝てるというのは、あくまで机上の空論。

そこで以下ルールに沿って、マーチンゲール法が競馬で有効なのか実際に勝負してみました。

• 参加日：中央5/31~6/8
• 検証数：50レース程(勝ち逃げ)
• 券種：単勝1番人気
• 賭金：100円スタート

稼ぐことに成功！！

終盤まで5戦以内で的中できていたため、賭金が一気に膨らむことはなく精神的に楽でした。

その反面、大きくプラスになることもなく「タイパが悪い」という印象でしたが⋯。

ラスト9連敗を喫し、1Rあたりの賭金は5万円まで膨らんだことで、最後の的中で10万円超えの払戻を一撃で獲得。

結果的に約4万円のプラスとなったので、個人的には大満足です。

他の法則や勝負法とどちらが稼げるのか？

管理人がこれまで実践した勝負方法の中ではかなり稼げた印象ですが、具体的にどれぐらい優れているのか？

それを明らかにすべく、他法則や予想サイトや新聞などに丸ノリした結果と比較してみました。

• 参加数：60戦を限度とする
• 購入金額：1点100円で統一

法則か丸ノリ、いずれも知識不要で勝負できる方法と比較しましたが、その中でもマーチンゲール法は優秀な成績を収めています。

ただし、最も稼げたえーあいNEOとでは天と地ほどの差があります。

マーチンゲール法よりも少ない参加数で3倍以上の収支・回収率⋯。

やはり、1番人気で勝負し続けるより、プロが時間をかけて考えた買い目の方が稼げるようです。

マーチンゲール法で更に稼ぐための改良点とは？

実践して感じたマーチンゲール法（単勝1番人気）の欠点は2つ。

• オッズ2倍以下の決着が多い
• 連勝できるので旨味がない 

平均値を取ればオッズ2倍を超えていましたが、レース単体で見ると1倍台の決着も多く「勝ってもプラスにならない」ということが多かったです。

また、オッズの低さに加えコンスタントに的中できる故に勝っても旨味がなく、終盤まで千円~1万円程度の収支をウロウロ。

そのため、更に稼ぐには「平均オッズを高める×適度な連敗」この2点が重要と感じました。

分析を踏まえた上で考案したマーチンゲール応用法を実践

改良点を踏まえ以下2種類の勝負法を考案しました。

• 事前オッズ2倍以下を見送る
• 単勝2番人気で勝負する

実践結果をシミュレーションし、数値が改善されるか検証してみます。

事前オッズ2倍以下を見送る

単純な話ですが、条件（オッズ2倍以上）に満たない可能性が高いレースを見送れば、勝ったときのプラスが見込めます。

また、連敗数が増えるので、勝ったときの旨味も大きいはず。

実際に、事前オッズ2倍以上のレースに絞って参加した結果をシミュレーションしてみました。

改善前と後とでは、収支に24,550円もの差が生じました。

金額だけではなく、無駄な勝負を削減できたのでタイパ的にも◎。

手順も事前オッズを確認するだけなので、効率よく稼ぎたい方はぜひ実践してみてください。

単勝2番人気で勝負する

過去200レースの結果を分析すると、単勝2番人気の平均払戻は1番人気の倍近くあることが分かりました。

出現率が低いので賭金がどれだけ膨らむかが気がかりですが、一撃で高配当を獲得できるのは間違いないでしょう。

同レースでシミュレーションしたところ⋯。

初検証とは桁違いのプラスとなりましたが、投資金額もとんでもない額になっています（笑）

稼げることは判明したものの、現実的ではないというのが正直なところ。

11連敗以上で賭金が10万円を超えてくるので、勝負する買い目の出現率は30~40％程度でなければ活用するのは難しいでしょう。

競馬でマーチンゲール法を実践するときの注意点

単勝に限らず、どんな券種でも1番人気の出現率はそれなりに高いので、マーチンゲール法を実践すれば稼げると思っている方が多いと思います。

確かに、勝負を続ければ、理論上は必ず稼ぐことができますが、問題はいつ当たるがくるかです。

結果を見れば分かる通り、単勝1番人気ですら10レース近く出現しなことがあります。

それが連単系の券種ともなると、20レース以上出現しないなんてことはザラでしょう。

18レースを超えた時点で1Rあたりの賭金は1,000万円を超えます。

その段階で1番人気に賭けたら間違いなくオッズは下がり勝利条件（2倍）は満たせません。

もちろん、その手前で軍資金が底を尽きる、勝負を諦める方が殆どだと思いますが⋯。

このようにマーチンゲール法は、理論上は必ず稼げるものの、カジノとは違い配当(オッズ)に変動がある競馬で確実に稼ぐことは不可能なので注意してください。

まとめ|マーチンゲール法は競馬の必勝法にはなり得ない

今回の検証では4万円稼ぐことができましたが、正直なところ運が良かったと感じます。

条件を満たせない的中が多くプラスとマイナスを行き来するなか、終盤で9連敗、最後の的中で2倍超えの的中⋯。

これが重ならなければ、ここまで稼ぐことはできなかったでしょう。

また「数日費やした割にはこの程度か」という感覚もあり、効率よく稼ぐなら他の方法で勝負するのがいいでしょう。

ガチ競馬では、マーチンゲール方の他にも沢山の勝負法や稼げる無料予想を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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