【大阪杯(G1)2018回顧】ドスローな展開で騎手の腕がモロに出たレース

大阪杯(G1)レース結果

晴れて気持ちの良い天気の中、
G1馬5頭が含む豪華なメンツで
大阪杯が行われました。

ペースは前半1000Mが61.1秒と
軽い馬場の割には非常に遅いペース。

なぜ、道中でペースを上げなかったか
疑問に思うようなペースでしたね。

そんな大阪杯を制したのは、
後半で後方から一気に伸びてきたスワーヴリチャード。

悲願のG1初制覇となりました。

それでは大阪杯を振り返ってみます。

大阪杯(G1)レース回顧

まずはスタート。

好スタートを切ったのはヤマカツライデン。

ダッシュをつけてハナを切ります。

スワーヴリチャードはやや出負けして
後方2番手のスタート。

サトノノブレス、アルアイン、
サトノダイヤモンド、スマートレイアーも
前に行きます。

外からはダンビュライト、ウインブライトも
上がってきて2番手から後ろはゴチャついた形になりました。

中団にはペルシアンナイト、ヤマカツエース、
シュヴァルグラン。

1コーナー手前で、
番手に納まったのはダンビュライト。

序盤は緩い流れで進んでいき、
1000Mの通過は61.1秒。

かなり遅いペースですので、ここから動いていかないと
後半届かない馬も多い展開でした。

そんな中、向正面に入って動いてきたのは
ゴールドアクター、トリオンフ、スワーヴリチャード。

ゴールドアクターはすぐに控える形になりましたが、
トリオンフ、スワーヴリチャードが一気に前に行きます。

ここでの判断が勝敗を分けましたね。

サトノダイヤモンドも
前に行きたそうでしたが、
馬群に包まれて進出できない感じ。

3コーナーの入った頃には、
スワーヴリチャードが先頭の位置に。

4コーナーでトリオンフもジワジワ伸びてきて、
それに合わせるように各馬がペースアップ。

シュヴァルグランはすでに鞭が入っていたので、
反応が悪かったのでしょうね。

4コーナーでトリオンフが番手になり、
先頭スワーヴリチャード、トリオンフに
入れ替わります。

最後の直線。

スワーヴリチャードが先頭で
ジワジワ伸びて後続を引き離していきます。

番手のトリオンフは甘くなってしまい、
すぐに内からアルアインに捲くられます。

外からはダンビュライトと、
上手く外に持ち出したペルシアンナイト。

後方からはミッキースワロー、
ヤマカツエースも伸びてきます。

サトノダイヤモンドはすでに絶望的な位置。

残り200M。

スワーヴリチャードとアルアインが
抜け出して後続を差をつけていく中、
もう一段階伸びてきたのがペルシアンナイト。

この3頭の戦いになります。

ペルシアンナイトが残り20M程で
アルアインを捕らえて2番手に。

スワーヴリチャードにも差を詰めていきますが、
スワーヴリチャードが最後まで粘りをみせ、
押し切って1着でゴール。

1番人気の期待に応え、
しっかりと勝ち切りました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

大阪杯(G1)各競走馬の回顧

■スワーヴリチャード(1着)
序盤は後方で待機していましたが、
ペースが遅かったので、
中盤から一気に先頭へ押し出してきました。

押し出してからは少し脚を止めて、
先頭の位置をキープ。

そこから最後はジワジワと伸びて、
後続の追走を振り切ってゴール。

不安要素もありましたが結果は完勝でしたね。

デムーロ騎手の騎乗も上手かったですが、
この馬自体もスタミナも瞬発力共に
成長していると思います。

今後もG1での活躍が楽しみですね。

■ペルシアンナイト(2着)
内で包まれながらも中団を確保。

最後の直線でしっかりと脚を使ってきて、
アルアインを捕えて2着でゴール。

マイルがベストという声もありましたが、
改めて中距離でも走る事を証明しましたね。

長い良い脚を使えるタイプですので、
今後も中距離戦でも活躍できそうです。

■アルアイン(3着)
好位で包まれてなかなか前に進出
する事ができず最後の直線。

スワーヴリチャードの後ろから
伸びてはきますが、伸び足らず3着。

後半特化になると見劣りますので、
もう少し序盤で積極的に前に行って欲しかったですね。

またどこかで好走をしてくるとは思います。

■ヤマカツエース(4着)
サトノダイヤモンドの後ろで進め、
そこから最後はジワジワ伸びて4着を確保。

しっかりと掲示板内は確保しましたが、
これくらいの競馬が現状では限界でしょう。

2000Mならまたどこから好走はしてきそうですね。

G1となると力は足りないと思いますので、
G2以下では狙いたい存在です。

■サトノダイヤモンド(7着)
中団の内で進めて、
道中は包まれながら窮屈そうでした。

最後の直線も前が開かずに
外に出しますが伸びてこれず7着と惨敗。

スムーズにはいかなかったとはいえ、
最後は伸びてもよかったなという印象です。

ちょっと調子が上がり切っていないかもしれません。

次走が買いにくくなりましたね。

■シュヴァルグラン(13着)
中団の位置から道中はポジションを
上げる事ができず下がって4コーナーで
慌てたように追走していきました。

最後の直線では脚は使えず13着と惨敗。

レースの運び方が良くなかったですね。

3コーナーあたりでもっと良い位置に
いかないとこの馬にとっては無理があるでしょう。

この馬自体は悲観するような感じではなさそうですので、
騎手が変われば次も期待したいですね。

想像以上にドスローで騎手の上手さが
勝敗を分けたレースだったと思います。

デムーロ騎手は最近、調子を落としてきてるかと
思いましたがやはり周りの騎手より一枚上手でしたね。

それでは次回のレース予想は、
_______
4月8日(日)
桜花賞(G1)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今週は3歳牝馬クラシック第1戦目、
桜花賞が開催されます。

近年ではもの凄く荒れるという訳ではありませんが、
1、2番人気はそこまで複勝率が高いワケではないので、
波乱も期待できるレースですね。

ラッキーライラックが注目されると思いますが、
成長過程の馬ばかりですので、
ドンデン返しがあるかもしれません。

ラッキーライラックとまだ戦った事のない馬に
注目して予想をしていきたいと思います。

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