皐月賞(G1)レース結果
先週は今後の活躍が期待される3歳馬の
クラシックレース、皐月賞が行われました。
日曜は雨ではありましたが、
そこまで強い雨ではなかったので、
馬場は稍重でした。
全体的にスローな展開の中勝利したのは、
重馬場が得意なオルフェーヴル産駒のエポカドーロ。
好位置から力強く伸びてきて、見事皐月賞を制覇しました。
それでは皐月賞を振り返ってみます。
皐月賞(G1)レース回顧
まずはスタート。
ジャンダルムとグレイルがやや出負け、
オウケンムーンもそこまで良いスタートではありません。
対して、アイトーン、エポカドーロ、ジェネラーレウーノは
好スタートを切り前にいきます。
外からはサンリヴァル、ジュンヴァルロもダッシュをつけて前に。
その後ろにはケイティクレバーとスリーヘリオス。
ケイティクレバーは意外と前に行きませんでした。
中団にはタイムフライヤー、ワグネリアン、
マイネルファンロン、キタノコマンドール。
ジャンダルム、ステルヴィオは中団後方、
最後方にはオウケンムーン、グレイル。
キレ味に長けた馬は後方に固まりました。
アイトーン、ジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロ、
この3頭が押して1コーナーを回る時には
後続に3、4馬身空ける程前に。
後ろはエポカドーロ先頭に馬群が固まって進んでいきます。
向こう正面に向くと前3頭は更にグングン引き離して、
その差は後続と10馬身程。
前半1000Mのタイムは59.2秒となりましたが、
恐らくエポカドーロの位置では61秒程で、
全体的にはスローな展開だったと思います。
3コーナーに入っても以前前3頭とは10馬身程の差で、
4コーナー回ってから各馬仕掛けを開始します。
キタノコマンドール、ステルヴィオ、ワグネリアンの
人気馬は外を回して最後の直線へ。
ジャンダルム、オウケンムーンは内を選択。
最後の直線。
前にいたジュンヴァルロは早々に離脱して、
前に2頭と後続の差は4、5馬身程。
直線序盤で伸びてきたのは、
エポカドーロ、サンリヴァル。
ジワジワと伸びて前を捕らえにいきます。
一方上位人気の馬はまだ後方の位置で
なかなか伸びてこれません。
残り200M。
前にいたジェネラーレウーノがアイトーンを捕らえて
先頭が変わりますが、同時にエポカドーロが
グイッと伸びて一気に先頭に。
上位人気の馬の伸びは悪くこの時点で絶望的な差。
残り100M。
上位人気が苦戦している中、同じく好位置にいた、
サンリヴァルが伸びてきてジェネラーレウーノを
捕らえて2番手になりますが前には届かず、
エポカドーロが最後まで力強く伸びて1着でゴール。
2着にはサンリヴァル。
3着には前で唯一粘り後続の追撃を交わした
ジェネラーレウーノが入りました。
それでは、各馬の回顧をしていきます。
皐月賞(G1)各競走馬の回顧
■エポカドーロ(1着)
終始2列目の先頭を走り、
最後もしっかりと脚を伸ばし、
2着と2馬身差の完勝。
道中で脚を使っても最後まで伸びる
この馬の長所が出ましたね。
道悪適正も相まった結果だと思いますが、
それにしても能力は高いと思います。
瞬発力勝負になると難しいと思うので、
ダービーでは狙いにくいかもしれませんが、
それなりの走りはしてくれると思います。
■サンリヴァル(2着)
エポカドーロと同じような流れの中で、
こちらも最後は脚を伸ばして2着につけました。
エポカドーロには完敗でしたが、
総合力が非常に高く強い競馬をしたと思います。
こちらは瞬発力歓迎ですので、
ダービーでも期待はできそうです。
■ジェネラーレウーノ(3着)
前半厳しい流れで進んでいく前3頭の中、
唯一最後まで踏ん張って3着を死守しました。
厳しい流れの中、良くここまで粘れたと思います。
今回は後続の伸びがいまいちでしたし、
少し距離が伸びれば更に難しくなるので、
ダービーでは狙いにくいですね。
■ステルヴィオ(4着)
最後方から最後はジリジリと伸びてきましたが、
これまでのキレ味はなく4着と敗退。
前半の位置が悪かった事もありますが、
展開的にはそこまで悪くなかったので、
馬場の影響も大きかったと思います。
軽い馬場ならもうちょっとやれていたと思いますし、
更に距離が伸びても良さそうですので、
ダービーでは狙っていきたいですね。
■キタノコマンドール(5着)
ステルヴィオとほぼ同じような流れで
最後の直線に向かいますが思った以上には
伸びずに5着に敗退。
向正面でもう少し動けていれば変わったかもしれませんが、
テン乗りですので難しかったのでしょうね。
長い脚は使えるタイプですし、
軽い馬場なら更なる伸びも期待できるので、
こちらもダービーに向けて視界は良好といえるでしょう。
■ワグネリアン(7着)
中団後方から最後のコーナーまでほぼ位置を変えず、
最後の直線に入りますが、伸びは乏しく7着と大敗。
同じく後方のステルヴィオやキタノコマンドールの
走りを見ると不満が残るレースでした。
重馬場でもやれると思いましたが、
一番の原因は上手くスピードを乗せれなかった事だと思います。
もう少し3、4コーナーから動ければ
結果は違っていたかもしれませんね。
ダービーには向いていると思いますが、
器用さはまだ足りないので狙いにくくなりました。
■ジャンダルム(9着)
出負けして後方からになりますが、
そこから中団後方までは押し上げて進めていました。
最後の直線ではやや内を走りますが、
そこまで伸びることはできず9着と完敗。
この馬に関しては出負けした時点で
難しかったですね。
そこからリカバーしすぎると後半は更に厳しくなりますし、
今回は仕方なかったでしょう。
上位人気は全て飛んで、
3連単37万馬券と荒れたレースになりました。
やはり重馬場になった時は適正が出ますね。
オルフェーヴルの初年度産駒が見事クラシックを制しました。
先週のロードカナロアに引き続き、
新しい種馬の活躍を感じさせる面白いレースでした。
それでは次回のレース予想は、
_____________
4月22日(日)
読売マイラーズカップ(G2)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今週はG1連戦は一旦お休み。
その狭間週には古馬のマイラー達が
争う読売マイラーズカップが行われます。
安田記念の前哨戦らしく、
実力馬達が多く集まるレース。
G2レースではありますが、
注目度はG1に劣らないレースですね。
【皐月賞(G1)2018回顧】重馬場適正優勢だったが、ダービーへの展望が見えたレースの口コミ
コメントはまだありません。