【アメリカJCC(G2)2017回顧】上位着順馬は今年の重賞レースでの活躍に期待

アメリカJCC(G2) レース結果

休み明けの実力馬や重賞未勝利の馬が混在しており、
予想的にはなかなか判断の難しいレースでした。

この日の全体のレースとしては差しも良く決まっていたので、
終盤で中盤あたりにいれば届きそうな雰囲気でした。

そんな中勝利したのは、
半年以上の休養明けのタンタアレグリア。

2着は1番人気のゼーヴィント。

返しの段階でもこの2頭は良い雰囲気が出ていましたね。

それではレースの回顧をしていきます。

アメリカJCC(G2) レース結果

揃ったスタートから、まず外からリアファル・クリールカイザーが、
勢いよくダッシュしていきます。

最内のミライヘノツバサもいつもどおり前に出てきます。

勝利したタンタアレグリアは中団の位置。

1番人気のゼーヴィントはやや後方からの競馬となりました。

最後方にはサイモントルナーレがポツンと1頭いましたが、
序盤は比較的固まった馬群で進んでいきました。

前半の5Fは59.6秒とペースはやや速い感じに。

中盤向こう正面ではクリールカイザーが更に抜け出して、
2番手に3馬身差程離す位置につけましたが、
後ろの集団もすぐに前に詰めてきます。

全体的にペースが速かったので、
前の馬にとってはかなり辛いペースになったのではないでしょうか。

中団にいたリアファル、ヤマニンボワラクテ、ショウナンバッハも
後半は結構バテていたので、後方の馬は外から早めに仕掛けないと
間に合わない展開になりました。

そんな中、ミライヘノツバサ、タンタアレグリア、ゼーヴィントが
前に出していきます。

そして、最後の直線。

まず目に飛び込んだのが、シングウィズジョイの転倒。

後ろの馬がかわせたため、
ルメール騎手はそこまで大きなケガはなかったものの、
シングウィズジョイは骨折してしまったとの事です。

そして、前ではタンタアレグリア・ゼーヴィント・ミライヘノツバサの
一気打ちの状態。

タンタアレグリアが抜け出し、
ゼーヴィントが追走しますがなかなか追いつけません。

ミライヘノツバサも最後の伸びが弱く、
結果タンタアレグリアがそのまま押し切っての勝利。

G2初勝利を飾りました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

アメリカJCC(G2) 各競走馬の回顧

■タンタアレグリア(1着)
休み明けが不安視されていましたが、
上位の能力を発揮してくれました。

しっかりと仕上げてきていたという事もありますが、
後半の追走を見ているとかなりの成長もしていると思います。

この時計で走れるとなると、
今年は昨年よりも大きな舞台での活躍が期待できそうですね。

■ゼーヴィント(2着)
タンタアレグリアには半馬身差と完敗したものの、
強い競馬をしていたと思います。

道中は前に出すスペースが無く、
スムーズにいかない場面もありましたが、
しっかりと最後は2着を確保できましたから。

このような速い流れにも対応できる事もわかりましたし、
次走も十分に期待できるでしょう。

■ミライヘノツバサ(3着)
今回も積極的に前に行きましたが、
無理をし過ぎたのか、後半の伸びが物足りなかったですね。

ただ、これまで上位の馬との対戦は惨敗していた中、
今回の3着は価値のあるものだと思います。

今年は重賞の勝利も見れるのではないでしょうか。

■ルミナスウォリアー(4着)
いつもどおり前半を抑えて最後の直線勝負の形。

最後は良い末脚を使っていましたが、
ミライヘノツバサにも1馬身以上離されての完敗。

現時点ではまだ重賞を勝ち切るのは難しそうですね。

もう少し前目で競馬をしても良いとは思いますので、
今度はそんな展開を見てみたいです。

■リアファル(13着)
2番人気ながら13着と大敗を喫してしまいました。

やはり厳しい流れになると後半が厳しくなりますね。
早々にバテて失速していました。

スローの展開でないと今後も勝つイメージが沸きませんが、
金鯱賞は悪くなかっただけに、どこかで馬券に入りそうな感じもします。
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やっと開花の兆しが見えたタンタアレグリアの走りが
素晴らしかった今回のレース。

ただ、シングウィズジョイが骨折の予後不良で
安楽死処分となり、悲しい感じで終わってしまいました。

寒い中での競争は馬にとってもかなり負担になるのでしょう。

ルメール騎手が重傷でなかった事が不幸中の幸いですね。
それでは次回のレース予想は、
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1月29日(日)
根岸ステークス(G3)
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フェブラリーSのステップレースとなる
根岸Sが今週は開催されます。

1400Mと1600Mの違いから、
なかなか本番に繋がらないレースでしたが、
昨年はモーニンが両レース共に制覇しました。

その他にも数々のダート界のスターホースが
このレースを勝利しています。

やはり注意すべきは1400Mという距離ですので、
その点を重視して予想していきたいと思います。

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