【アルゼンチン共和国杯(G2)2016回顧】終わってみれば、1頭が抜きんでていたレース

アルゼンチン共和国杯(G2) レース回顧

天気は晴れ、天候に恵まれた中で行われたアルゼンチン共和国杯。

後のG1馬を多く輩出してきたレースではありますが、
今年は小粒揃いな感じを受けました。

パドックではモンドインテロ、ワンアンドオンリーが
良い仕上がり具合に見えました。

果たしてここから飛躍しそうな馬は出てくるのでしょうか。

アルゼンチン共和国杯(G2) レース結果

揃ったスタートからまず飛び出したのは、
良いスタートを切ったクリールカイザー。

その後ろにはショウナンバッハ、ムスカテールが続きます。

クリールカイザーは序盤で外に持ち出していたので、
ハナを切る予定ではなかったのかもしれませんね。

ただ、このレースで後ろから押し上げてくる馬はおらず、
結果的にクリールカイザーがハナを切る事になります。

1番人気モンドインテロ、2番人気のシュヴァルグランは
中団の好位置に。

3番人気ヴォルシェーブ、4番人気アルバートは、
後方からの競馬になりました。

前半1000Mは62.9秒と、前に行く馬がいなかったので、
極端に遅いペースとなりました。

そこから4コーナーまでペースは上がらず、
クリールカイザーが先頭の位置で隊列もほぼ動きがありません。

ヴォルシェーブ、ワンアンドオンリーなど
4コーナーでも後方にいた馬は相当遅いペースで進んでいたと思います。

最後の直線に入り、クリールカイザーは2番手と1馬身差程のリード。

しかし、残り200M付近でクリールカイザーが失速。
その横からモンドインテロが伸びてきます。

更に外側からはシュヴァルグラン、アルバート、ヴォルシェーブが猛追。

まずシュヴァルグランが抜け出して先頭に立ちました。

2番手争いのアルバート、ヴォルシェーブも必至に追いかけますが、
最後は届かずシュヴァルグランが勝利しました。

2着はアタマ差で競り勝ったアルバートとなりました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

アルゼンチン共和国杯(G2) 各競走馬の回顧

■シュヴァルグラン(1着)
前目の位置で先行して進めていましたが、
道中は少し掛かり気味になっていました。

これだけ遅いペースですから仕方ないですね。

最後の直線、序盤は少し反応が悪かったですが、
残り100M付近からやっと伸びてきて1着。

最後はまだ余力がありそうな感じでしたね。

他の馬とは一枚上手といった印象ですが、
今回はメンバーがメンバーですからね。

今後の成長次第といった感じでしょう。

■アルバート(2着)
道中は後方からの競馬で、
終始揉まれた中で進めていました。

ちょっと動き辛そうな感じでしたが、
最後はシュヴァルグランが伸びた事もあり、
そのスペースから一緒に伸びてきました。

ハンデも軽くない中で良く走ったと思いますが、
道中スムーズに行ったとしてもシュヴァルグランには
劣っていたでしょう。

G1でも活躍はできそうにないですし、
今後の使い処が難しそうですね。

■ヴォルシェーブ(3着)
今回3着となってはしまいましたが、
使える脚が短いこの馬にとっては展開が向いていました。

この展開の中で上位馬には負けてしまいましたので、
このコースではこれくらいが限界ではないかと思います。

馬場は高速馬場が合うと思いますので、
次走は時計のかからないコースなら期待したいと思いますね。

■モンドインテロ(4着)
騎乗はこの日絶好調だったルメール騎手。

中団の好位置でレースを運び、
不利もなかったとは思いますが、
最後は伸びあぐねて結果は4着。

ルメール騎手も上手く乗っていたとは思いますので、
この着順という事は力が足りなかったという事でしょう。

もう少し走れるとは思っていましたが、
まだ重賞レベルだと物足りない印象ですね。

■フェイムゲーム(5着)
やや出負けしてのスタートで、
1コーナーまでは最後方で進めていました。

道中もなかなか動かず、最後の直線も後方から。

そこから頑張って伸びていましたが、
さすがにあの位置からは届かず5着になりました。

ちょっと仕掛けが遅かった感じですね。

去勢直後ですので、
次のレースでどう走るかを見てみたいと思います。
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異様なまでのスローペースとなった、
アルゼンチン共和国杯でした。

このレースは、1着シュヴァルグラン、3着ヴォルシェーブの2頭が
元大リーガー・佐々木主浩さんの所有馬でした。

一度のレースで馬券内に2頭とは凄いですね。

勝ったシュヴァルグランはまだ、
G1を戦えそうなレベルではなさそうでしたが、
ハーツクライ産駒の成長力からすると、
今後が楽しみな馬ではあります。
それでは次回のレース予想は、
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11月13日(日)
エリザベス女王杯(G1)
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再びG1に戻り、
今週は秋の女王を決めるエリザベス女王杯。

牝馬限定戦ではありますが、
そこはやはりG1という感じで比較的堅く決まりやすいです。

大荒れしたのは、2009年に3連単が154万馬券がついた時
くらいですね。

ただ、メンバーを見てみても
マリアライト、ミッキークイーンは強いとは思いますが、
そこまで抜きんでた馬はいないように思います。

中穴程度は狙えそうなので、
長い脚を使える方が有利なこのコースに合った適正の
馬を選んでいきたいと思います。

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