3歳牝馬とレベルの高い古馬がぶつかりあう、
秋の最強牝馬決定戦であるエリザベス女王杯。
基本的には実力馬同士の決着で決まり、
2009年に大波乱がありましたが、
その年以外は波乱は見られていません。
1、2番人気の信頼度は高く、
過去10年での複勝率は70%。
8番人気以降の馬は過去に2頭しかきていません。
その2頭も大波乱を見せた2009年での2頭となっていますので、
狙うのであれば中穴くらいがいいでしょう。
近走から見るとこれまでは、
秋華賞、クイーンステークス、府中牝馬ステークスでの
成績が指標となっていましたが、
最近では秋華賞に出走した馬のみが1頭だけ好走すると
いう傾向にあります。
また、過去10年の優勝馬は全てG1の経験がある馬で、
未経験の馬は13年のラキシスの2着が最高となっています。
それでは、コースや追い切りなどから、
エリザベス女王杯の展望を見ていきましょう。
エリザベス女王杯(G1) コース解説
1コーナーまでの直線距離は約400Mあり、
平坦な長い直線が続きます。
その為、先行争いが起こる事はあまりなく、
枠順の有利不利もそこまでありません。
1コーナーまでにほぼ位置取りが決まります。
カーブや上り坂、下り坂が続き、
向正面の上り坂で前が詰まる際に逃げ馬がつつかれる為、
逃げ切りは困難なコースと言えるでしょう。
逃げ馬、そして先行馬も苦しい展開になります。
また、このコースは穴馬も差し馬となる事があり、
特に内目の差し馬には注意が必要となります。
最も勝利しているのはサンデーサイレンス系の馬ですが、
それほど得意なコースではなく、人気薄の馬は全くといって
いいほど来ません。
血統的には、2200Mという距離もあってか、
パワー、スタミナに長けたノーザンダンサー系も
よく馬券に絡んでいますので、この点も押さえておくべきでしょう。
では、これからの要素と調教具合や血統から
エリザベス女王杯の注目馬をあげていきましょう。
エリザベス女王杯(G1) 注目馬予想
■ヌーヴォレコルト
昨年の同レースでは2着の好走歴があります。
このレースはリピーターが多い事も特徴ですので、
プラスの材料となるでしょう。
ヴィクトリアマイルは距離不足、宝塚記念では牡馬相手と凡走に終わっていますが、
それぞれの敗因は明確ですので、
今回の条件でしたら、大きく崩れる事はないと思います。
■ラキシス
昨年の覇者であるラキシス。
こちらも牝馬相手なら格が上といえます。
そして、今回は夏頃のケガから復帰したライアン・ムーア騎手。
最近は調子が悪いですが、今回は得意の京都外2200Mと
ムーア騎手の腕で上位につけてきそうです。
ただ、徐々に力は付けていますが、
大きく体を減らしていますので昨年と状態は全く違うところが
懸念点ではあります。
■マリアライト
外から伸びてくるのが特徴的なマリアライト。
オールカマーではヌーヴォレコルトには及ばなかったものの、
しぶとい脚を使い、能力の高さは伺えました。
今回の京都は雨模様なので、外が伸びてくるような馬場で
あれば面白い存在となりそうです。
■タガノエトワール
このレースはキングマンボ系の好走率も高く、
タガノエトワール自身は京都の外回りで結果を出しています。
まだ休養を挟んでから復帰したばかりなので、
本格化出来ているかが微妙なところではありますが、
流れにのれば複勝圏内には入れると思います。
人気も中穴くらいになりそうですし、こちらも面白いと思います。
■タッチングスピーチ
前走の秋華賞では6着となってしまいましたが、
不利な状況であったので、参考外として見ても問題はなさそうです。
内回りは少し苦手な印象ですので、
今回の外回りはプラスの材料となりそうです。
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以上が現時点での注目馬です。
データ的には、今年は古馬の方が優勢な感じもします。
ルージュバックはこの一戦に絞っての出走ということで、
陣営の意欲が感じられますね。
ですが、オークスからのぶっつけ本番という面や、
休養明けの関西での競馬という事が大幅なマイナス材料と
なりそうです。
追い切りでも物足りなさはありますので、
今回は状態面を見ても安心して購入はできません。
今週の京都は雨模様という事がポイントとなりそうな、
今回のエリザベス女王杯。
道悪になれば、内枠が伸びにくくなりますので、
外枠がやや有利となるかもしれません。
枠順が決定すればその事を加味する必要もありますね。
復帰したライアン・ムーア騎手の騎乗も楽しみな一戦です。
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