エリザベス女王杯(G1)レース結果
各世代のG1常連の競争馬が出揃い、
上位人気は拮抗した実力となった、
今回のエリザベス女王杯。
やや時計のかかる馬場の中、
勝利したのはG1初制覇となったモズカッチャン。
内から伸び、しっかりと前を捕えてゴール。
デムーロ騎手の手腕が光った誘導でした。
それではエリザベス女王杯を振り返ってみます。
エリザベス女王杯(G1)レース回顧
まずはスタート。
ほぼ揃ったスタートで、
少し出遅れたのがハッピーユニバンス。
好スタートを切ったのは、
クロコスミア、モズカッチャン、スマートレイアー、
マキシマムドパリ、ヴィブロス。
スタートすぐに
1番のクインズミラーグロがグングン押して
前に行きハナを取ります。
番手にはクロコスミア。
外からマキシマムドパリ、ヴィブロスが
出てきて、モズカッチャンはインに入ります。
他の上位陣はミッキークイーン、ルージュバックが
後方の位置で、ディアドラは更に後ろ、
後ろから2番手の位置での競馬。
最初のコーナーを曲がる時には、
かなり縦長の隊列になっていました。
クロコスミア、ヴィブロスが
少し掛かり気味でしたね。
特にヴィブロスが掛かっていたように
感じました。
1000Mのタイムは62.0秒。
スローなようにも見えますが、
時計が掛かる馬場だったのでここは仕方ないと思います。
問題はそこからのペースで、
12秒台のスローペースが続いた事でしょう。
クインズミラーグロはスローに落としたかったと思いますし、
皆がマークしていたヴィブロスも掛かって折り合いを
つけるのに精いっぱいという事で
ペースが全く上がりませんでした。
この時点で後方にいた馬にとっては、
かなり厳しい展開となりましたね。
3コーナー中盤まではほぼ隊列は変わらず、
下り坂になってから徐々に加速していきます。
マキシマムドパリ、ミッキークイーン、ヴィブロスが
外を回して最後の直線へ。
最後の直線を向いてから、
先頭のクインズミラーグロは失速。
番手にいたクロコスミアが
一気に先頭に立ち後続を引き離します。
ヴィブロスは序盤で脚を使ったのか、
伸びが乏しい感じ。
そんな中、ミッキークイーンが
大外から1頭違う脚色で伸びてきていました。
ルージュバック、ディアドラの差し勢も
伸びてきていますが、後方過ぎるので、
届く気配はありません。
残り200M。
ここから一気に内のモズカッチャンが
ギアチャンジをして伸びてきます。
最後はクロコスミアを差し、
後ろから来たミッキークイーンも交わして
1着でゴール。
2着には先行で粘ったクロコスミアが
ミッキークイーンの追撃を阻止しました。
それでは、各馬の回顧をしていきます。
エリザベス女王杯(G1)各競走馬の回顧
■モズカッチャン(1着)
絶好枠で展開にも恵まれましたが、
それでも人馬ともに素晴らしかったと思います。
徐々にペースを上げて最後は瞬発力で差し切る。
デムーロ騎手の誘導はやっぱり凄いですね。
キレ味はそこまで優れたものではないですが、
まだ3歳馬なので、今後の成長が楽しみです。
■クロコスミア(2着)
クインズミラーグロが逃げたおかげで
スローになり脚を伸ばせる事ができましたが、
最後は惜しくもモズカッチャンに捕えられてクビ差2着。
立ち回りは完璧だったので、これは悔しいでしょうね。
最後は甘くなってしまいますので、
もう少し距離が短縮されれば
今後も安定した走りを見せてくれそうです。
■ミッキークイーン(3着)
道中は後方で待機。
最後は大外を回して差してきました。
良いキレ味を見せましたが、
仕掛け遅く届きませんでしたね。
どうしても仕掛けが遅くなりますね、この馬は。
今回は先行馬の上がりも速かったので、
厳しかったと思います。
馬自体の能力は間違いなく高いので、
この距離あたりでまた好走してくるでしょう。
■マキシマムドパリ(4着)
12番人気ながら大健闘の4着。
最後のコーナーまでは良い立ち回りでしたが、
こちらも仕掛けが遅かったのかなと思います。
持続力がある馬ですので、
もう少し早く仕掛けていれば
結果は違ったかもしれませんね。
秋華賞の時もそうですが、
展開が向けば走る馬ですので、
今後も注視しておきたいです。
■ヴィブロス(5着)
1番人気に支持されましたが、
5着と期待を裏切る結果に。
道中で掛かってしまったのが、
全ての原因でしょう。
ただ、時計の掛かる馬場でも
好走はしていますのでもう少し伸びて
欲しかったとは思いますね。
まだベストな条件がわかりませんが、
それでも掲示板内ですので、
悲観する内容ではないと思います。
■ルージュバック(9着)
2番人気とやや過剰人気気味でしたが、
結果は全く見せ所がなく9着。
騎乗がかなり残念でしたね。
ミッキークイーンとほぼ同じルートを通っていたにも
関わらずこの着順ですからね。
徐々に勢いをつけてキレ味を出していく
この馬の良さを全く活かしきれていませんでした。
最後の好走のチャンスだったと思うので、
残念でなりません。
騎手の上手さが如実に現れた今回のレース。
ムーア騎手は上手いと思いますが、
流れや位置取りに関しては
デムーロ騎手、モレイラ騎手の方が
余程上手いと感じましたね。
それでは次回のレース予想は、
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11月19日(日)
マイルチャンピオンシップ(G1)
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今週は秋のマイル王を決定する
マイルチャンピオンシップが行われます。
モーリスやロゴタイプがいなくなり、
マイル王不在ですので、
今回も上位陣は拮抗しそうですね。
今週も中穴くらいが好走しそうな
予感がします。
【エリザベス女王杯(G1)2017回顧】騎手の上手さが如実に現れたレースの口コミ
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