【スプリンターズステークス(G1)2016回顧】短距離戦らしい波乱のレース

スプリンターズS(G1) 先週のレース傾向

今年で50回目となった今週のスプリンターズS。

今回、ダントツの一番人気となったのはビッグアーサー。

返しを見ていると少し気合いが
入り過ぎている感じがしていました。

中山の最終週で馬場が悪い中行われた、
短距離戦線はどんな結末となったのでしょうか。

まずは、スタート。

揃ったスタートで、
まず抜け出したのはソルヴェイグ。

その後ろにはミッキーアイル、ネロ、シュウジ、
そしてビッグアーサーが続きます。

スタートしてすぐにスッと、
ミッキーアイルが先頭に変わります。

最初のペースは1F11.8、2F10.5と平均ペース。

ビッグアーサーは中団やや前あたりで、
少しかかっているような動きをみせていましたね。

ただ、好位につけていましたが、
前走では逃げていましたし、もう少し前につけないのかなと
思っていました。

4コーナー付近でもミッキーアイルが
1馬身差のリード。

馬場はパンパンではなかったと思いますが、
この時点で後方の馬は辛い展開になったと思います。

特にレッドアリオンがかなり後方で抑えていたのが気になりましたね。

そして最後の直線。

4コーナーから上がってきたシュウジ、ネロ、スノードラゴン、サトノルパン
が追い上げようとしますが、その差はなかなか埋まらず。

そして、サトノルパンの後ろにビッグアーサー。

横から外に抜け出そうとしますが、
その直後にレッドファルクスが内を塞いできます。

この時点で内は空いておらずビッグアーサーは、
行き馬を無くして後退する形に。

もうこの時点で敗北が決まってしまった感じです。

相変わらずシュウジ、ネロが粘って追い上げますが、
やはりそこまでの決め手がない2頭ですので、
追い上げる事ができません。

そんな中追い上げてきたのは、
レッドファルクスとスノードラゴン。

スノードラゴンはまだまだ元気ですね。

そして最後はレッドファルクスが素晴らしいキレで
ミッキーアイルを捕え、アタマ差でかわしてゴール。

スノードラゴンは惜しくも前には届かず5着に。

G1初制覇となったレッドファルクス。
大混戦の中、制したレッドファルクスの想像以上のキレに驚きました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

スプリンターズS(G1) 各競走馬のレース回顧

■レッドファルクス(1着)
デムーロ騎手の手さばきも優秀な事ながら、
この馬の秘めたる可能性も感じました。

やはりCBC賞で見せたパフォーマンスは、
間違いなかったという事でしょう。

トップスピードの持続力は本当に素晴らしく、
まだまだ伸びると感じました。

ダート・芝を行ったり来たりしていますが、
今後はどの場面で使われるのでしょうか。

距離に関しましても1200Mに留まらず、
1400M・1600Mでも通用すると思います。

■ミッキーアイル(2着)
2着に敗れたものの、良い逃げを見せてくれました。

休み明けで追い切りがそこまで良くなかったのですが、
ペースバランスも良く走れていたと思います。

欲を言えばもっと逃げても良かったとも思いますが、
今回で叩いた次走にも期待です。

■ソルヴェイグ(3着)
好スタートを切ったソルヴェイグですが、
あっさりとミッキーアイルにハナを切られてしまいました。

この馬の実力だとミッキーアイルより前に行かないと
勝てないと思うので、もう少し積極的に行ってもよかったと
思います。

ただ、この展開でよく粘ったと思いますし、
能力は高いのでしょう。

まだ3歳ですので、これからが楽しみな馬です。

■シュウジ(4着)
それなりの力はあるもののやはり、
今回も最後が甘くなってしまいました。

最後の直線になるとやはり物足りなさを感じます。

その点の底上げがないとG1では難しそうです。

■ビッグアーサー(12着)
ダントツの一番人気を大きく裏切ってしまいました。

今回は位置取りの問題も大きかったように思いますが、
枠にも恵まれなかったですね。

悪い条件が重なった感じです。

最後の直線も抜け出すのが凄く難しかったと思いますし、
あそこでスムーズに抜け出せていたらまた違ったかもしれません。

前に行きたがる癖がついてしまっていそうな事が気がかりですが、
馬の調子自体は悪くなさそうですので、また狙いたいと思います。
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スプリント戦らしく最後は団子状態の混戦となった
今回のスプリンターズS。

うまく進路を獲れなかったビッグアーサーを見ていると
やはりG1は厳しい世界なんだと改めて感じました。

福永騎手が今回の騎乗で散々、批判されていますが、
次は頑張って欲しいですね。
それでは次回のレース予想は、
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10月9日(日)
毎日王冠(G2)
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天皇賞(秋)のステップレースとなる毎日王冠。

ここ最近では天皇賞に繋がる事も多く、
非常に重要な一戦となっています。

毎年、出走頭数はそれほど多くないものの、
今年も粒ぞろいの馬が出走します。

アンビシャスにルージュバック、ロゴタイプなど、
昨年末~今年の春を賑わせた馬がこの秋はどんな走りを
見せてくれるのでしょうか。

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