【第４９回 スプリンターズＳ（Ｇ１）２０１５予想】混戦模様のＧ１開幕

ようやく長い夏競馬が終わり、
今週から秋のＧ１シーズンです。

開幕は、武豊騎手の重賞３００勝
という記録もかかっているスプリンターズステークス。

武騎手が乗るのはベルカントで、
１番人気濃厚な馬です。

そして、ベルカントは武騎手の低迷を断ち切ったキズナと同じオーナー、
という事で力も入っている事でしょう。

応援はしたいところですが、
ベルカント以上に魅力的な馬がいるのも事実です。

今年は、力も均衡している事から
１着軸にするのは怖いところです。

スプリンターズステークスの過去傾向としては、
過去７年では６番人気以下の馬が１頭は絡んでいる事から、
上位人気だけでの決着の可能性は低いかもしれません。

フラワーパーク、ビリーヴ、ニシノフラワー、
スリープレスナイト、カレンチャンなどなど、
牝馬の活躍も目立ちます。

そして、見逃してはいけないのがステップレースです。

セントウルＳとキーンランドＣがステップレースとなりますが、

セントウルＳでは、過去１０年でセントウルＳ組からの
複勝圏内だった１１頭の内、９頭が前走５番人気以内、
７頭が前走３番人気以内と高確率で馬券に絡んでいます。

キーンランドＣでも
前走４番人気以内の馬が好走している傾向にあります。

数々の名馬が制したこのスプリンターズステークス。

今年の「スプリント王」に輝くのはどの馬なのでしょうか。

それでは、コースや追い切りなどから、
スプリンターズステークスの展望を見ていきましょう。

スプリンターズＳ（Ｇ１）　レース解析

スプリンターズステークスが行われる中山1200M(芝)は、
距離も短い分、天候と馬場状態に大きく結果が左右されてきます。

ゴール直前の勾配2.3mの急な上り坂があり、
前傾ラップとなるでしょう。

この条件より、差しや追い込みが有利に思うかもしれませんが、
距離が短い分、このレースではその常識は通用しません。

先行力のある馬が、押し切って勝つ事が多く、
道悪になるとよりその傾向が顕著にでます。

また、枠順は内枠はやや有利、
外枠はかなり不利になります。

特にＧ１レースなので、出走頭数も多いですし、
大外枠は不利になりやすいです。

では、その他にも調教具合や血統から
スプリンターズステークスの注目馬をあげていきましょう。

スプリンターズＳ（Ｇ１）　注目馬予想

■ウリウリ
ＣＢＣ賞とセントウルＳの２レースを使っており、
このレースが総仕上げとなるレースですので、確実に仕上げてきているでしょう。

中山では目立つ実績はありませんが、
同じく坂のある中京や阪神ではしっかりと好走しています。

軽めの追いきりでも鋭さや強力な末脚は見せ、状態は上向いています。

■ハクサンムーン
この馬はなかなかＧ１には縁がありませんが、
過去にはロードカナロアと渡り合った実力の持ち主。
前走ではアクティブミノルにハナを奪われましたが、
今回は走り方を変えてくると思います。
自慢の先行力をこのレースでいかんなく発揮して欲しいです。

■ティーハーフ
正直、今回のレースでは期待自体は薄いかもしれません。
ですが、後ろから来る馬がいるとすればティーハーフを
馬券に入れてみても面白いかもしれません。

函館スプリントステークスで出負けしたにも関わらず、
残り400mから仕掛けて、結果引き離しての圧勝ぷりには驚きました。

デュランダルを彷彿とさせる末脚で飛んできてくるかどうかが見物です。

■コパノリチャード
昨年の高松宮記念を制してから勝利から遠ざかってしまいました。

高松宮記念でもロス無く回れるコース取りが良かった事が、
大きな勝因でもあり、本来1400Mがこの馬には合っていると思います。

ですが、今回の騎乗は多少強引にでもコースを取りにいくデムーロ騎手。
成績不振のコパノリチャードを覚醒させて欲しいと思います。

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以上が現時点での注目馬です。

ルメールが乗るリッチタペストリーは、
ダートでの実績はありますが、芝での成績は乏しいため、
今回は厳しい雰囲気を感じられます。

サクラバクシンオー譲りのスピードを持つベルカントも、
文句無しの強さではありますが、
後ろから来た馬に差されてしまう事もしばしばあります。

内枠ならば買いの候補に入れるべきでしょう。

このレースは特に枠順や馬場に大きく左右されるので、
その点も当日細かく見なければなりません。

そして、1200Mという短いコースだけに、
展開次第で、今年も意外な馬が激走する可能性は高いですので、
注目されていない馬にも注意は必要です。

今年のＧ１レースの開幕は、
粒揃いで甲乙がつけがたい大混戦のレースとなりそうですね。