【第49回 スプリンターズS(G1)2015回顧】格の違いを見せたストレイトガール

スプリンターズS(G1) 先週のレース傾向

ベルカント、ハクサンムーン、アクティブミノルが
先手を狙っていたスプリンターズステークスですが、
結果はスプリント線にしては非常に遅いラップとなりました。

要因としては、
先手を切ったアクティブミノル、ハクサンムーンが
隊列が定まると落ち着いてしまった事にあるでしょう。

1200Mにも関わらず、前がかりとならなかった今回の
スプリンターズステークス。

かなり特殊な流れでしたが、最近はこのように、
スローペースでの戦いが多いような気がします。

正直、ここまでの緩んだレースとなる事は想定外でした。

最もその影響を受けたのが2番人気のベルカントでしょう。

緩い流れからトップスピードへのギアチェンジが
上手くいかずスピードを出し切れていない様子でした。

ですが、昨年のスプリンターズステークスを見ていると
同じように緩い流れからの対応も出来ていましたので、
今回は力ではなく、メンタルの面が大きかったのではないかと思います。

見事1着となったのはストレイトガール。

窮屈な競馬を強いられたにも関わらず、
抜群の反応で上がりも33.1秒と上々。

G1馬の格の違いを見せつけましたね。

それでは、
上位人気馬、注目馬の回顧を書いていきます。

スプリンターズS(G1) 各競走馬のレース回顧

■ストレイトガール(1着)
スローペースなレース展開、
4コーナーに入っても中団で揉まれていて、
決して恵まれた戦いではなかったと思います。

それでも、最後のミッキーアイル、サクラゴスペルを
一気に抜いた6歳牝馬とは思えない末脚には驚きました。

戸崎騎手の中団に下がってからの誘導も良かったと思います。

■サクラゴスペル(2着)
G1レースになるとまだ力は物足りなく感じますが、
今回は鞍上が乗り慣れた横山典弘騎手に戻ってきたのが、
大きかったのでしょう。

しっかりと様子を見ながらレースを運び、
展開にも上手く対応していました。

最後はスッと先頭へ抜けた後に加速し、
そのまま2着を確保しました。

展開に合わせた素晴らしい騎乗だったと思います。

■ウキヨノカゼ(3着)
出遅れにより、後方から進んでいく展開に。

スプリント戦の平均ペースなら苦しい事になりますが、
今回は緩いペースが味方をしました。

スピード不足の馬も付いてこれるような展開となった事が
好走の要因となりましたが、四位騎手も良く流れに合わせて
走ったと思います。

まだまだ成長が出来そうな印象は受けましたが、
崩れる不安もまだ残っているので注意が必要ですね。

■ミッキーアイル(4着)
ミッキーアイルもアクティブミノルのブレーキに
影響されてしまいました。

序盤は好位置を取りながらも、
アクティブミノルのブレーキに乗ってしまい、
結局ラップが速くなってからの押し上げには間に合わない形となりました。

もう一歩前にいければ馬券圏内も十分に考えられましたので、
今回は騎手の手さばきに疑問が残る騎乗となりました。

■ウリウリ(5着)
終始、外を回された事が響き、
ウリウリの自慢のキレ味も出し切れませんでした。

やはり、展開に恵まれないと
1200Mは厳しいのかなという印象です。

それでも、5着に食い込んできたという事は、
キレ味に優れている事の証明でしょ。
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復調を期待されていたハクサンムーンは、
最後まで良さが見られませんでした。

過去にはロードカナロアとも競い合って馬だけに、
寂しい事ですが、G1ではもう厳しいのかもしれません。

念願の1200Mの勝利を飾ったストレイトガールは、
このレースが国内最後のレースとなりました。

最後の舞台は香港スプリント。

優秀の美を飾って欲しいと思います。
次のレース予想は、
10月11日(日)毎日王冠(G2)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
天皇賞秋(G1)の前哨戦だけに、
メンバーもイスラボニータ、スピルバーグ、リアルインパクトなど
かなり豪華なメンバーが揃っています。

ただ、最も注目されていた、
モーリスは調子が上がらず回避となるようですね。

秋の初戦を迎える実績馬と、夏の上がり馬の対決も
見どころであるこのレースを今週は予想していきます。

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