【セントウルS(G2) レース回顧】開幕週ならではの展開が見えなかったレース。

セントウルS(G2) 先週のレース傾向

逃げると目論んでいたハクサンムーン、
更にはルチャドルアスールまで控える形のレースとなり、
予想していた展開とは異なってしまった今回のセントウルS。

前に行く馬が多く、しかも開幕週である事から、
もっと前よりの競馬になると思っていました。

これは、前に行く馬が多い時には時々起りうる事ですが、
競り合う事を嫌い、抑えてしまったのかもしれません。

先週は全体のレースを見ても、
逃げ切る馬がほとんどみられませんでした。

中山のコースに関しては、
2014年に行われた芝コースの路盤の改修の為、
芝のクッション性が良くなり、
スピードが付きすぎてしまう事を懸念してなのかもしれません。

ペースが落ち着いてしまった為、
切れ味を活かす事を出来ない馬が続出し、
先週日曜日の中山11Rオータムハンデキャップ(G3)では、
レッドアリオン、スマートオリオンが惨敗する始末。

今後、特に中山で前に行く馬が減り、
接戦で競り合いとなるケースが多くなるかもしれません。

数週間は予想が難しいレースが続くかもしれないでしょう。

では、セントウルS(G2)での
各競走馬の走りを見ていきましょう。

セントウルS(G2) 各競走馬のレース回顧

■アクティブミノル(1着)

今回のレースで一番展開にハマったのは、やはりこの馬でしょう。

スタートダッシュでハナを切り、ウリウリの猛追を交しての1着。

ラップの刻み具合も絶妙で鮮やかな勝利を飾りました。
この勝利により1200Mでは3戦全て勝利しています。

正直、これ程の力を持っていた馬とは思っていませんでしたが、
行き切れる展開の競馬をすれば今後も怖い存在となるのかもしれません。

■ウリウリ(2着)

1番人気となったウリウリは大外枠となり、
不利にも思えましたが、スタートで出遅れ、内を回れた事が功を奏しました。

岩田騎手のコース取りの上手さもありますが、
最後の伸びを見ると、この馬の能力の高さが伺えます。

■バーバラ(3着)

こちらも内側の好位置でレースを進められた事が好走の理由でしょう。

ただ、今回は武豊騎手の立ち回りの要因が大きいと見ており、
最後の直線を見ている限りでは、スプリンターズSでは、
勝ち切る事は難しいかもしれません。

■ストレイトガール(4着)

3着とハナ差のストレイトガール。

今回は枠に恵まれなかったと思います。

また、次走に向けて余裕を残して仕上げてきているのが、
見てとれますので、スプリンターズSでは更に好走を期待出来ます。

6歳ながら、まだまだ衰えは見られない走りをしていました。

■ハクサンムーン(8着)

今回のレースの展開を左右するキモだと睨んでいたハクサンムーン。

ですが、結果は次のレースを見越してか、
はたまたハナを奪う競馬は止めたのか、
控えるような形の競馬となっていました。

入場の時の仕草を見る限り、
気性の悪さも表に出てきてしまっていたのかもしれません。

約五か月ぶりの出走でしたし、
まだヤレる馬だと思うので、次走に期待です。

■リトルゲルダ(9着)

今回のレースで復活を期待しましたが、
残念ながら、「ダッシュ力」、「伸び」共に
調子が良い時の姿は見えませんでした。

次走で馬券に入れるのは敬遠してしまいそうなレース内容でした。

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順当に勝つ事も想像していた今回のセントウルS。

結果は3連単405,590円で波乱レースとなりました。

中山11Rオータムハンデキャップ(G3)では200万円を超える大波乱。

どちらのレースも共通していえる事が、
逃げる馬が少なすぎた事でしょう。

“差しの競馬”か“逃げの競馬”か、
これを見極める事が如何に重要かという事を
改めて思い知らされるレースでした。

さて、夏競馬も終わり、
スプリントSも段々と近づいてきましたね。

ストレイトガールやウリウリ、
更にはベルカントも加わるスプリントS。

セントウルSの走りを中心に置いて、
組み立てていくという予想になるでしょう。

ウリウリの強さを見ていると
ディープインパクト産駒が初のスプリントG1レースを
勝利もあるかもしれませんね。

今週のレース予想は、
9月20日(日)ローズステークス(G2)。

毎年のようにヒモ荒れしているこのレース。

枠順の有利、不利はほとんどないコースですので、
違うファクターで伏兵馬を見つけていきたいと思います。

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