【フェブラリーステークス(G1)2016回顧】新興勢力の進化、成長が伺えたレース

フェブラリーステークス(G1) 先週のレース傾向

土曜の雨は上がりましたが、
その影響で重馬場となった東京競馬場。

足抜きのいい馬場になった事で、
スピードが出やすいコースとなりました。

スタートからコーリンベリーが抜け出し、
その後にスーサンジョイが続きました。

モーニンは先行争いには加わらず外目に、
コパノリッキーは中団でレースを進行。

そして、スーサンジョイがハナを切ったというのもありますが、
コーリンベリーを突いたのも後押しして、
600Mの通過タイムが34.1という芝並の非常に速い流れに。

結果、逃げ馬には厳しい展開となりましたね。

やはり最後の直線では先行組は早々に脱落し、
タガノトネールが抜け出してきました。
直後のタイミングでモーニンがタガノトネールを追い越し、
そのまま1着でゴール。

2着は4コーナーまで13番手にいたノンコノユメ。
相変わらずの強烈な脚で伸びてきましたね。

勝ったモーリスはレースレコードで、
ダートG1ではデビューから最速の勝利。

かなり進化している印象を受けましたので、
今後はマイルに留まることなく、中距離でも活躍できるかもしれませんね。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

フェブラリーステークス(G1) 各競走馬のレース回顧

■モーニン(1着)
良い位置でレースを進めてはいましたが、
前半は高速ではありました。

それでも高速のペースに乗りつつ、最後も伸びる事ができており、
ポテンシャルが他の馬より一歩上だったと思います。

後半がまだ弱い面もあるので、
絶対的な王者とはいえないかもしれませんが、
この先も成長してくると思いますので今後が楽しみな1頭です。

■ノンコノユメ(2着)
今回も後方から一気に追い上げてきたノンコノユメ。

もう少し前で競馬ができるようになれば、
今回の勝利もありえたかもしれません。

3~4コーナーでルメールが手を動かしていましたが、
反応が鈍くエンジンのかかりが遅かったですね。

今後、その点が課題となりそうですが、
2着というのは純粋に評価できますし、こちらもまだ成長過程。

11頭をごぼう抜きした脚に器用さが加われば、
G1での勝利も十分にありえるでしょう。

■アスカノロマン(3着)
今回は後方で溜めて差すという前走とは異なったスタイルでした。

ノンコノユメに次ぐ上がり2位の脚で伸びてきて3着と、
初G1ながら大健闘したと思います。

確実に力は付けてきている事が伺えますし、
これからも期待できる存在でしょう。

内枠だった事が懸念されましたが、
太宰騎手が外に持ち出して進めた事も好判断でした。

■ベストウォーリア(4着)
惜しくもアタマ差で馬券内を外してしまったベストウォーリア。

最後の直線で伸びあぐねており、
アスカノロマンにも差されてしまいました。

この馬には距離が少し長かったかもしれませんね。

今回は内枠で難しい競馬となったと思いますし、
休み明けという事もありましたので、
次はスプリントで引き続き期待したい馬ではあります。

■コパノリッキー(7着)
今回はペースが高速となり、
思うようなレースが出来ませんでしたね。

また、内で揉まれた時に弱くなるという特徴が出てしまいました。

6歳という年齢で衰えもあるでしょうけど、
展開次第ではまだまだ十分にやれると思います。
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今回はペースは速かったものの、ダートはペースが
上がりきった時にどこまでやれるかというのも重要ですので、
今回はスピードとスタミナを兼ね備えた馬が勝つ、
G1らしいレースとなったのではないでしょうか。

コパノリッキーは同レースでのG1、3連覇という偉業が
かかっていましたが、その記録はお預けとなりました。

1着2着が4歳馬という新興勢力の成長が伺え、
非常に面白いレースでした。

また、デムーロ騎手とルメール騎手のワンツーフィニッシュという結果でしたが、
この2人はやはりいきっぷりと言いますか、度胸がありますね。

その度胸が今回の結果に如実に現れたと思います。

日本人騎手ももう、少し強気の競馬が出来る騎手が増えれば、
更にレースが面白くなるのにと感じました。
それでは次回のレース予想は、
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2月28日(日)
中山記念(G2)
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毎年、実力馬がこのレースから始動してきます。

今年もイスラボニータやドゥラメンテなど、
G1クラスの実力馬がゴロゴロと参戦し、
見応えのあるレースとなるでしょう。

春のG1を占う意味でも目が離せない中山記念。

固くなりがちなレースではありますが、
中穴どころも良く絡んでいますので、
その点に注目して予想していきたいと思います。

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