マイルチャンピオンシップ(G1) レース回顧
絶対的なマイルの実力馬がいない中で行われた今回の
マイルチャンピオンシップ。
1番人気はサトノアラジンとなりましたが、
オッズは3.8倍と混戦である事を示すオッズとなりました。
サトノアラジンはマイルが適正かと思うものの、
2番人気は厳しい流れになると危ういイスラボニータ、
3番人気はスプリンター気質のあるミッキーアイルと、
予想を悩ませるメンバーでした。
マイルチャンピオンシップ(G1) レース結果
バラバラっとしたスタートで、
好スタートを切ったのはミッキーアイルとネオリアリズム。
内側からはスノードラゴンも積極的に責めていきます。
やはり芦毛は目立ちますね。
スノードラゴンの外側にはウインプリメーラ、サンライズメジャー。
そして内側にはディサイファ。
イスラボニータはその後ろでクラレントと並んでいます。
サトノアラジンは中団後ろで脚を溜めている感じですが、
ちょっと揉まれる感じになるのではないかと不安がありました。
前半800Mのラップは46.1と速くも遅くもない感じです。
ミッキーアイルが逃げているくらいなので、
そこまでラップは上がらないでしょう。
ただ、平均ペースとはいえ土曜は稍重だったので、
実は苦しいペースだったのかもしれませんね。
隊列はほとんど動かず4コーナーから直線へ。
先頭のミッキーアイルのリードは1馬身程。
ミッキーアイルとネオリアリズムが早めに動き出して、
後続と差をつけていきますが、
直後に外からイスラボニータが猛追して先頭に食らいつきます。
そして、後ろからは、
サトノアラジン、ディサイファ、ダノンシャークも追い上げます。
ですが、残り100Mの地点でミッキーアイルが
外側にかなり寄れた事により後ろから追い上げてきた3頭が接触。
特にディサイファがかなり影響を受け、
完全に脚が止まってしまいました。
初めに影響を受けた隣のネオリアリズムは、
ムーア騎手が上手く交わしていました。
後続が不利を受けた事により、
最後はミッキーアイル、ネオリアリズム、イスラボニータの3頭の接戦。
結局、ミッキーアイルが粘って1着でゴールしましたが、
その後すぐに斜行による審議が入りました。
確かに後ろ3頭はかなりの不利を受けていましたからね。
結局、降着はなかったのですが、
馬が派手に斜行したのかもしれませんし、仕方ないかもしれません。
浜中騎手は多くの競馬ファンからも反感を買っていましたね。
ミッキーアイルは見事マイル王に輝きましたが、
ちょっと後味の悪い終わり方になりました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
マイルチャンピオンシップ(G1) 各競走馬の回顧
■ミッキーアイル(1着)
スタートも良く道中もロス無く立ち回っていました。
問題は残り100M地点ですね。
ミッキーアイルが減速してきているのは明らかですし、
浜中騎手も外に出したかったのでしょう。
確かに意図的に外に出していたので、
あれで降着にならないのであれば、
自分が進路を取る為ためなら、
何でもしていい事になってしまいます。
まぁ競馬だから仕方ないというのもわかりますし、
ミッキーアイルを買っていた人もいるので、
この辺りの判断は難しいですね。
ただ、最後は危険な走り方をしてしまいましたが
逃げの難しいこのレースであれだけの逃げを見せた
ミッキーアイルはやはり強いなと感じました。
■イスラボニータ(2着)
最後は良い脚でミッキーアイルに詰め寄りましたが、
一歩及ばず2着。
強い競馬をしたとは思いますが、
最後は甘くなってしまっていました。
春の競馬を見ていると衰えているような印象を受けましたが、
この時期に盛り返してきましたね。
今回、不利を受けてない中でこの着順ですので、
もうちょっと武器がないとこれからも勝つ事は厳しいとは思います。
■ネオリアリズム(3着)
今回は意外にも積極策でいきました。
序盤はかなり消耗したと思いますが、
最後もしっかり伸びていましたね。
最後はミッキーアイルから不利を受けましたが、
何とか乗り切りました。
あの不利の受け方は、
1馬身程の差はあると思いますので、
もしスムーズに行ってれば更に上位もあったかもしれません。
まぁ他の馬も不利を受けているわけですから、
何ともいえないのですが。
でも、次も期待してもいいような走りを見せてくれましたと思います。
■ダノンシャーク(4着)
14番人気ながら、4着と大健闘。
不利を受けていなければ更に着順を上げていた可能性だってあります。
京都のマイルはこの馬が得意としているコースですので、
ここは何とか馬券内に入れておきたかったでしょう。
今回は健闘しましたが、
もう8歳ですから次は難しい気がします。
■サトノアラジン(6着)
道中は内側の中団で待機し、良い位置で競馬をしていましたが、
こちらもミッキーアイルの不利を受けたサトノアラジン。
キレる脚を使ってくるタイプなので、
最後の不利はかなりの痛手となったでしょう。
また、今回は外を回れなかったのも
敗因だと思います。
買ってた人も多いと思いますが、
今回はサトノアラジンにとっては不運でしたね。
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今回、多くの議論が交わされている斜行問題。
現状のルールでは降着にならないのもわかりますが、
見直した方がいいのではないかとも感じました。
今回のレースは、
各馬の強さがあまりわからなかったレースとなってしまいましたね。
それでは次回のレース予想は、
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11月27日(日)
ジャパンカップ(G1)
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ついにG1最大のレースといえる、
ジャパンカップがやってきました。
海外との交流戦になるのですが、
近年では海外の実力馬はほとんど参戦していないので、
交流戦とは名ばかりのレースとなっています。
日本の実力馬同士の戦いを楽しむレースですね。
配当的には実力馬は多く出るのですが、
最近はちょこちょこ荒れています。
今年は粒ぞろいのメンバーですが、
果たしてどんな戦いとなるのでしょうか。
【マイルチャンピオンシップ(G1)2016回顧】実力が見えなかったレースの口コミ
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