夏競馬サマー2000シリーズの第1戦七夕賞。
ハンデ戦となるため、毎年実力馬の出走はあまりありません。
今年は例年と比較しても特にメンバーが弱い気がしますね。
秋に向けての1戦という意味合いより、
とりあえずの重賞での勝利が欲しいという感じですので、
抜けている馬は少なくレースも荒れ気味となります。
1番人気、2番人気の馬の複勝率は過去10年で60%と
そこそこの信頼はありますが、3番人気以下の成績は散らばっています。
2桁人気の馬が馬券内に絡む事も珍しくなく、
昨年では3連単で100万馬券が出て大波乱となっていますので、
今年も波乱のレースを期待してもいいのではないでしょうか。
ハンデ戦ですので、斤量も重要になってきますが、
連帯率や複勝率から見ても2着3着の馬はハンデが
あまり関係ないように思います。
ただ、1着は過去10年で、
57キロ台の重ハンデの馬が4頭、
52キロ、53キロの軽ハンデの馬が3頭勝利していますので、
1着で狙うのはこのあたりのハンデを背負う馬がいいでしょう。
そして、最後に年齢を見てみますと、
高齢馬が苦戦している印象を受けます。
7歳以上の馬も多く出走していますが、
その成績は53頭中わずか3頭しか馬券に絡んでいません。
年齢別で狙うとすれば6歳以下がいいと思います。
また、このレースも夏競馬の傾向である牝馬の台頭が目立ちますね。
それでは、コースから、
七夕賞の展望を見ていきましょう。
七夕賞(G3) コース解説
福島2000Mで行われる七夕賞。
スタートはスタンド側にあるポケットからで、
初めは長い直線となります。
そのため、先行争いに枠順はあまりないといえるでしょう。
ただ、このレースはコースのデータ以上に外枠の馬、
特に13番以降の外枠の成績が著しく悪いです。
恐らく、まだ馬場が荒れていない序盤のレースですので、
内が伸びるためだと思います。
そして、スタートから直線が長く、緩やかな下り坂が続くため、
ペースは速くなる傾向が強くなります。
道中でも上り坂はあるものの緩むポイントはなく、
速いラップが刻まれる事が多い印象です。
コーナーもキツめの形状ですので、
後方の馬が捲りにくい構造になっています。
そのため、逃げ、先行が有利となり、
前にいなければ話にならないと言われている程のレースです。
余程の実力馬ではない限り追い込み、差しは難しいでしょう。
前にいける馬は人気薄でも入れておいていいと思います。
また、最後の直線は292Mと短いですが、
実際には最後のカーブの途中からスパートする事が多いので、
長い脚を使える馬も有利といえます。
七夕賞(G3) 注目馬予想
今回の出走馬は以下の16頭
・アルバートドック
・ウインリバティ
・オリオンザジャパン
・クリールカイザー
・シャイニープリンス
・ステラウインド
・ダコール
・ナカヤマナイト
・バーディーイーグル
・マイネルラクリマ
・マジェスティハーツ
・マーティンボロ
・メイショウカンパク
・メイショウナルト
・ヤマニンボワラクテ
・ルミナスウォリアー
では、この16頭の中から調教具合や血統、適正などを加味して、
七夕賞の注目馬をあげていきましょう。
■アルバートドック
恐らく1番人気になるアルバートドック。
近走の成績はパッとしませんが、
成長も見せてはいますし、しぶとく伸びる事ができます。
ポテンシャルを発揮できれば、勝利もありえるでしょう。
また、57キロのハンデ、好走を見せる関西馬という事で、
プラスの材料も多いです。
ただ、距離が長いという点や不器用な点が気になりますので、
1着の信頼を置くのは危険かもしれません。
■バーディーイーグル
ダートから芝に転向してから調子を上げてきています。
前走を見ている限りでは前半の速いペースにも、
十分に対応はできそうですし、面白い存在になるのではないかと思います。
流れる傾向が強いこのレースでは展開も噛み合いそうですので、
一発はありそうです。
■マジェスティハーツ
前走では高速馬場ながら、
しぶとく残って5着と相手を見ると強い競馬だったと思います。
また、夏競馬が得意な馬なので、
パフォーマンスを上げてくるでしょう。
髙い地力は持っていますので、
鞍上の横山騎手がどこまで導いていけるかがカギとなりそうです。
■ステラウインド
ここ1年間は馬券に絡んでいませんが、
忘れた頃に激走しそうなタイプ。
昨年の七夕賞では2着になっており、
リピーターが多いレースから狙いたくなる1頭です。
小回りが得意な印象ですし、
条件が変わる今回は一変の可能性がありそうです。
■ウインリバティ
近走での惨敗は完全に自分の競馬が出来ていなかったためだと思います。
長い脚を使う事も使えますし、
ハンデもあるので今回は前にいければ勝利はあるのではないでしょうか。
この最近の傾向から牝馬が入ってきそうな予感がしますし、
夏に好走をしている馬ですので、入れてもいい1頭だと思います。
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以上が現時点での注目馬です。
上記の馬も枠順が13番以降なら切る予定で、
また、当日の天候が雨ならダコールが走りそうな気がします。
改めてみても力が均衡していますので、
予想は難解ですね。
思い切って穴馬を狙った方が面白いレースといえるでしょう。
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