【中京記念（Ｇ３）２０１７回顧】位置取りが結果を左右したレース

中京記念（Ｇ３）　レース結果

荒れると言われていた中京記念ですが、
結果は３連単22,780円と固い結果に終わりました。

雨の影響か外の伸びが乏しく、
インを回った２頭が馬券に絡む結果に。

勝ったのは重賞初挑戦のウインガニオンが圧勝。
今回は騎手の誘導も良く、
内容的には素晴らしい競馬だったと思います。

それでは、中京記念を振り返ってみます。

中京記念（Ｇ３）　レース回顧

まずはスタート。

各馬、並んだスタートとなり、
その中でも抜群のスタートをしたのが、
トウショウピスト。

ウインガニオンが後に続き、
直後にはスーサンジョイとマイネルアウラート。

内からはピークトラムが続いていきます。

前の位置にいる馬は大方想定通りです。

グランシルクは中団の位置での競馬と
普段より前目での競馬でした。

１番人気のブラックムーンはいつも通り
最後方から行きます。

前半800Mのペースは４６．３秒。

先頭のトウショウピストは
２番手と４馬身程離していたので、
ペース的には平均ペースくらいだと思います。

もう少し流れるかと思いましたが、
時計のかかる馬場だったのでしょう。

隊列はほとんど変わらず、
動いたのは４コーナーを回る直前。

各馬が前に追い出してきて、
ウインガニオンが一気にトウショウピストを
追い越して先頭に立ちます。

スーサンジョイ、マイネルアウラートも
続いてスパートをかけていきます。

最後の直線。

ウインガニオンが早めの仕掛けで、
後続に４馬身程開けての独走態勢に。

先行集団で先に飲まれたのはマイネルアウラート。

スーサンジョイも必死に粘りますが、
残り100M地点で失速して下がっていきます。

そして、一気にギアチェンジをした、
グランシルクが１頭段違いの脚で伸びてきまて、
内からはブラックムーンも伸びてきますが、
２頭ともウインガニオンとの差はなかなか埋まりません。

最後はウインガニオンが
２番手と２馬身半の差をあけて圧勝。

重賞初挑戦にして初制覇を成し遂げました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

中京記念（Ｇ３）　各競走馬の回顧

■ウインガニオン（１着）
先行して苦しいかと思いましたが、
終盤はインを上手く攻めて伸び圧勝。

前半がややスローな展開やパワーのいる馬場も
この馬にとっては理想的でした。

トップスピード勝負になるとグランシルクや
ブラックムーンには劣るので、
早めに仕掛けてロングスパートにもっていった
津村騎手の手腕も素晴らしいと思います。

距離がもう少し長くても良い走りをしてくれそうですし、
この夏の活躍が期待できる内容です。

■グランシルク（２着）
最後の直線は良く伸びていましたが、
ウインガニオンが早めに仕掛けた事で
届きませんでしたね。

やはり使える脚は一瞬ですので、
1400Mあたりの方が実力を発揮できるでしょう。

それでも２着に入ったので、
十分強い競馬をしていたと思います。

■ブラックムーン（３着）
最後方から最後はインを通して伸びてきましたが、
グランシルクにも後一歩届かず３着。

とはいえ、これはデムーロ騎手が伸びる内を
上手く選んだ事のファインプレーでしょう。

軽い馬場ならもう少し伸びたとは思いますが、
それでもウインガニオンには届かなかったと思います。

展開に左右されやすい馬だと感じたので、
今後の狙い時が難しいですね。

■アスカビレン（４着）
好意で進めて最後はジワジワ伸びてきましたが、
前との差は埋まらず４着と完敗。

タフな馬場でしたので、牝馬にはキツかったでしょうね。

キレ味に秀でているというワケではないので、
もう少しゆったりとした展開になる、
1800M～2000Mの方が合っている印象です。

■ダノンリバティ（５着）
昨年とは違う競馬で挑んで欲しかったのですが、
道中は昨年とほぼ同じ位置でした。

最後は流れ込むだけという感じでしたね。

状態もあまり良くなかったのかもしれません。

粘り強さは健在だと思うので、
今後はヒモで期待したいと思います。

■マイネルアウラート（１６着）
先行して進んでいき、
最後の直線手前ではウインガニオンの後を追う形に。

しかし、最後の直線序盤で早々に後退して、
１６着と大敗しました。

この馬にとってはそこまで苦しい流れにはならなかったと
思いますし相手関係も楽だったはずですので、
これは季節的な要因が大きいかもしれませんね。

昨年もこの時期は大敗していますので、
次走も軽視してもいいと思います。

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５番人気が掲示板を独占し、
例年の荒れ模様が嘘のような今回の中京記念でした。

そこまで今後に期待できる馬は出て来ないと
思いましたがウインガニオンが想像以上の
競馬をしてきましたので楽しみですね。

それでは次回のレース予想は、
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７月２３日（日）
アイビスサマーダッシュ（Ｇ３）
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新潟競馬場の名物直線重賞、
アイビスサマーダッシュが今週は行われます。

唯一の直線重賞という事で注目度も高く、
楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

快速自慢の馬が多く出走し、
ここで勝った馬の多くはサマースプリントシリーズを
制覇しています。

シンプルなレースですので、
実力通りの結果になりやすく、
近年は特に上位人気が安定して勝利していますね。

素直にスピードがある馬重視の予想で
問題はないでしょう。