中山記念(G2) 先週のレース傾向
G1級のメンバーが多く揃った中山記念。
中山競馬場には多くの観客が入り、
パドックの際にはかなりの人混みでしたね。
今年は11頭と少頭数となり、
実力を発揮しやすいレースとなりました。
スタートではドゥラメンテが出負けしてしまいましたが、
すぐにリカバーしていました。
対して、イスラボニータもまさかの出負けし、
こちらはリカバーできずに後ろ目の位置。
高速の芝ではありましたが、
そこまで飛ばす馬はおらず、前半はやや速い感じで、
カオスモスが先頭、その後にマイネルラクリマ、
ロゴタイプ、ラストインパクトと続いていきました。
ドゥラメンテは中団の好位置をキープ。
このあたりのポジション取りは流石のデムーロ騎手です。
スタートからの上りを超えるとドンドン加速していき、
そこからは流れていくように4コーナーへ。
4コーナー手前でドゥラメンテが抜け出してきて、
ラストインパクトとロゴタイプもスパートをかけてきました。
1頭抜け出したドゥラメンテに、
アンビシャスとリアルスティールが強襲するも、
一歩及ばずドゥラメンテが1着でゴール。
ドゥラメンテは休み明けという点が気になりましたが、
そんな心配を払拭した素晴らしい走りでした。
勝ち時計も1:45.9と優秀な数字で、
この馬場で46秒を切るのは簡単ではありません。
休み明けでここまで走れるのは流石ダービー馬です。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
中山記念(G2) 各競走馬のレース回顧
■ドゥラメンテ(1着)
最後はアンビシャス、リアルスティールに差は詰められたものの、
この2頭より2キロ多い斤量を背負いながらの完勝ですので、
純粋に強い競馬をしたと思います。
反応も抜群で、スピードも乗っていましたし、
休養明けで完璧な状態ではない事を考えると、
まだまだ伸びてくるでしょう。
右回りが苦手な印象はありますが、
それでも、現在の古馬の中では一歩抜けている存在だと思います。
■アンビシャス(2着)
メンバー最速の上がり33.6でドゥラメンテに
食らいつきましたが届きませんでした。
ですが、この速い流れで最後に伸びてきていますし、
3歳の時から比べると確実に成長は見せていますので、
今後、更にパフォーマンスを上げてくるでしょう。
気性の面でもまだまだ未完成な所も多いですが、
今後も期待できる馬だと感じました。
■リアルスティール(3着)
またもや勝ちきれなかったリアルスティール。
得意なこの距離でロスなく走り、斤量にも差がありながらも、
ドゥラメンテに追い付けなかったので、
力の差があったのでしょう。
ただ、スムーズなスタートを切れる事や、
今回は仕掛けが少し遅かった事を考えるとまだ勝機はあると思います。
ドゥラメンテが相手なので、
もう少し積極的な競馬をしてくれれば面白かったと思います。
■ロゴタイプ(7着)
このコースと相性の良いロゴタイプでしたが、
7着と惨敗に終わってしまいました。
後半はかなり速いペースで流れた展開がこの馬にとっては辛く、
今回は叩き台という事もあると思いますのが、
こちらも、もっと積極的にいって欲しいと思いました。
今回は物足りない感じでしたので、次走に期待したいです。
■イスラボニータ(9着)
出負けしたのが響き、
外を回されたインスラボニータ。
展開的にも辛いものとなってしまいましたが、
それでも後半はもっと伸びてもいいと思いました。
状態が良くなかったのか、最後の直線の反応も鈍く、
安定感がある馬だけに今回は残念な結果となってしまいました。
まだやれる馬だとは思いますが、
少し今後が不安に思う負け方でした。
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見事な復帰をとげたドゥラメンテ。
次はドバイでの出走が濃厚なようです。
まだまだ成長過程にあり、
ワールドクラスの実力は秘めているので、
ドバイはもちろんの事、凱旋門賞でも活躍して欲しいですね。
精神的にも安定してきている感じで、
今年の活躍が楽しみです。
またもや、デムーロ騎手とルメール騎手の
ワンツーフィニッシュとなった今週の重賞レース。
今回の勝利も馬が強いだけでなく、
騎手の仕掛けの上手さもありました。
今年はまだまだこの2人が勝利を重ねそうな予感がしています。
それでは次回のレース予想は、
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3月6日(日)
弥生賞(G2)
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皐月賞のトライアルとなる弥生賞。
朝日FSを勝利し、デビューから2戦2勝中の
2歳王者リオンディーズが今年はこのレースから始動します。
エアスピネル、マカヒキなど注目の2歳馬も出走し、
今後のG1を占う意味でも見逃せないこのレースを
予想していきたいと思います。
【中山記念(G2)2016回顧】ダービー馬の更なる飛躍を感じたレースの口コミ
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