京都記念(G2) 先週のレース傾向
予報通り、雨が降り馬場が悪い中で行われた京都記念。
スタートではスズカデヴィアスがハナを切り、
その後ろにサトノクラウンとワンアンドオンリー。
最後方には1番人気のレーヴミストラル。
前半のタイムは63.6秒と重馬場なら、
もう少し早いペースになると思いましたが、
やや遅い感じとなりました。
3コーナーの手前辺りからトウシンモンステラが
先頭に立ちますが、4コーナーの手前でまた、
スズカデヴィアスが先頭に。
この時点で最後方はまだレーヴミストラル。
あの位置からはもう追いつけない事が明白でしたね。
最後の直線ではサトノクラウンが早めに抜け出してきて、
独走状態となりました。
スズカデヴィアスはすでに伸びる余力はなく失速。
サイトクラウンに続いて、
タッチングスピーチ、アドマイヤデウス、ヒストリカル、ヤマカツエースが、
団子状態になって2、3着争いを繰り広げていました。
最後はサトノクラウンが2着に3馬身を離して、
余裕の1着。
約1年ぶりの勝利となったサトノクラウンは、
馬の実力もありますが、何よりデムーロ騎手が上手いの一言に尽きます。
内が伸びない馬場で内は避けて、
常に良いポジションで競馬をしていました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
京都記念(G2) 各競走馬のレース回顧
■サトノクラウン(1着)
弥生賞以来の重賞制覇となったサトノクラウン。
やはり、実力は上位で特に今回のようなポテンシャル戦となった時には、
G2メンバーと対戦すると格が違う印象を受けました。
デムーロ騎手のポジション取りも、仕掛けも素晴らしく、
非の打ちどころがない騎乗でしたね。
血統的にもこのような渋った馬場は得意ですから、
雨が降りやすく重馬場となる可能性が高い、
宝塚記念でG1初制覇が見れるかもしれませんね。
■タッチングスピーチ(2着)
サトノクラウンと共に上がり最速を出して検討した、
牝馬のタッチングスピーチ。
このレースで牡馬相手でも通用する事を示してくれました。
福永騎手もタッチングスピーチの脚を上手く使えており、
良い騎乗だったと思います。
牝馬の中距離路線の中では上位にいる事は間違いないでしょう。
今後、距離を延長してもまだやれそうな雰囲気はあります。
■アドマイヤデウス(3着)
昨年はG1の出走が多く、あまり結果を残せずにいましたが、
今回は力を見せる事ができました。
最後の直線で一度交されたものの、しぶとく差し返して3着を確保。
高速馬場が得意なこの馬が今回3着に入った事は、
底上げがされている証拠だと思います。
次は高速馬場での戦いを見てみたいです。
■ヤマカツエース(5着)
力はつけているものの、今回のような道悪でスローの
ペースには合わなかったものと思います。
スピードが武器なので、
ポジションももう少し前目で取っていれば、
良かったのではないかと思いますね。
馬体重も重かったのも伸びなかった要因だと思います。
次は流れる展開での競馬を見てみたいと思います。
■レーヴミストラル(12着)
1番人気となりながらも12着と大敗してしまった、
レーヴミストラル。
単純に適正が合わなかったと思います。
前半はスロー気味ではありましたが、
重馬場の為、かなり消耗してしまったのでしょう。
乗り方に関しては最後方で前に出てこなかった川田騎手に
批判が出ているようですが、
これがレーヴミストラルの競馬であったと思います。
次は良馬場でのレースで期待したいと思います。
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かなりパワーを必要とするレースでしたので、
追い込みの脚質には不利な条件となってしまいました。
馬券には絡ませませんでしたが、
ちょっと注目していたワンアンドオンリーは、
道悪とかは関係のないレベルでもう正直期待はできない
かもしれないと感じましたね。
とにかく、重馬場のデムーロ騎手の上手さが
光ったレースでしたが、
各馬の成長ぶりも少し垣間見れて、
次走への参考になったレースであったのではないでしょうか。
それでは次回のレース予想は、
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2月21日(日)
フェブラリーステークス(G1)
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今年初のG1レースでマイル戦となります。
このレースは、チャンピオンズカップで出走していた馬同士の
再戦という形になる事が多く、
今年もそのようなメンバー構成となりそうです。
チャンピオンズカップでは苦渋を味わった、
コパノリッキー、ホッコータルマエが
リベンジにしにくるでしょう。
距離が短縮となった事で、
この2頭にとっては有利にはなりますが、
新興勢力が力を付けてきていますので、
絶対的な王者とは言えなさそうです。
他の馬がどれくらい底上げをされているかを
計りながら予想をしていきたいと思います。
【京都記念(G2)2016回顧】道悪ながら成長を伺えたレースの口コミ
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