【京都記念(G2)2016回顧】道悪ながら成長を伺えたレース

京都記念(G2) 先週のレース傾向

予報通り、雨が降り馬場が悪い中で行われた京都記念。

スタートではスズカデヴィアスがハナを切り、
その後ろにサトノクラウンとワンアンドオンリー。

最後方には1番人気のレーヴミストラル。

前半のタイムは63.6秒と重馬場なら、
もう少し早いペースになると思いましたが、
やや遅い感じとなりました。

3コーナーの手前辺りからトウシンモンステラが
先頭に立ちますが、4コーナーの手前でまた、
スズカデヴィアスが先頭に。

この時点で最後方はまだレーヴミストラル。
あの位置からはもう追いつけない事が明白でしたね。

最後の直線ではサトノクラウンが早めに抜け出してきて、
独走状態となりました。

スズカデヴィアスはすでに伸びる余力はなく失速。

サイトクラウンに続いて、
タッチングスピーチ、アドマイヤデウス、ヒストリカル、ヤマカツエースが、
団子状態になって2、3着争いを繰り広げていました。

最後はサトノクラウンが2着に3馬身を離して、
余裕の1着。

約1年ぶりの勝利となったサトノクラウンは、
馬の実力もありますが、何よりデムーロ騎手が上手いの一言に尽きます。

内が伸びない馬場で内は避けて、
常に良いポジションで競馬をしていました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

京都記念(G2) 各競走馬のレース回顧

■サトノクラウン(1着)
弥生賞以来の重賞制覇となったサトノクラウン。

やはり、実力は上位で特に今回のようなポテンシャル戦となった時には、
G2メンバーと対戦すると格が違う印象を受けました。

デムーロ騎手のポジション取りも、仕掛けも素晴らしく、
非の打ちどころがない騎乗でしたね。

血統的にもこのような渋った馬場は得意ですから、
雨が降りやすく重馬場となる可能性が高い、
宝塚記念でG1初制覇が見れるかもしれませんね。

■タッチングスピーチ(2着)
サトノクラウンと共に上がり最速を出して検討した、
牝馬のタッチングスピーチ。

このレースで牡馬相手でも通用する事を示してくれました。

福永騎手もタッチングスピーチの脚を上手く使えており、
良い騎乗だったと思います。

牝馬の中距離路線の中では上位にいる事は間違いないでしょう。
今後、距離を延長してもまだやれそうな雰囲気はあります。

■アドマイヤデウス(3着)
昨年はG1の出走が多く、あまり結果を残せずにいましたが、
今回は力を見せる事ができました。

最後の直線で一度交されたものの、しぶとく差し返して3着を確保。

高速馬場が得意なこの馬が今回3着に入った事は、
底上げがされている証拠だと思います。

次は高速馬場での戦いを見てみたいです。

■ヤマカツエース(5着)
力はつけているものの、今回のような道悪でスローの
ペースには合わなかったものと思います。

スピードが武器なので、
ポジションももう少し前目で取っていれば、
良かったのではないかと思いますね。

馬体重も重かったのも伸びなかった要因だと思います。

次は流れる展開での競馬を見てみたいと思います。

■レーヴミストラル(12着)
1番人気となりながらも12着と大敗してしまった、
レーヴミストラル。

単純に適正が合わなかったと思います。

前半はスロー気味ではありましたが、
重馬場の為、かなり消耗してしまったのでしょう。

乗り方に関しては最後方で前に出てこなかった川田騎手に
批判が出ているようですが、
これがレーヴミストラルの競馬であったと思います。

次は良馬場でのレースで期待したいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

かなりパワーを必要とするレースでしたので、
追い込みの脚質には不利な条件となってしまいました。

馬券には絡ませませんでしたが、
ちょっと注目していたワンアンドオンリーは、
道悪とかは関係のないレベルでもう正直期待はできない
かもしれないと感じましたね。

とにかく、重馬場のデムーロ騎手の上手さが
光ったレースでしたが、

各馬の成長ぶりも少し垣間見れて、
次走への参考になったレースであったのではないでしょうか。

それでは次回のレース予想は、
_______________
2月21日(日)
フェブラリーステークス(G1)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今年初のG1レースでマイル戦となります。

このレースは、チャンピオンズカップで出走していた馬同士の
再戦という形になる事が多く、
今年もそのようなメンバー構成となりそうです。

チャンピオンズカップでは苦渋を味わった、
コパノリッキー、ホッコータルマエが
リベンジにしにくるでしょう。

距離が短縮となった事で、
この2頭にとっては有利にはなりますが、
新興勢力が力を付けてきていますので、
絶対的な王者とは言えなさそうです。

他の馬がどれくらい底上げをされているかを
計りながら予想をしていきたいと思います。

【京都記念(G2)2016回顧】道悪ながら成長を伺えたレースの口コミ

コメントはまだありません。

【京都記念(G2)2016回顧】道悪ながら成長を伺えたレースの口コミ