マイルから長距離の様々な路線の競走馬が
激闘を繰り広げる天皇賞(秋)
能力の比較が難しく、
波乱のレースになる事が多くあります。
天皇賞は「運」+「実力」と呼ばれておりますが、
運の部分は枠順に大きく左右されるため、
実力の部分は、長い直線を乗り切る持続力に加えて、
スタミナ、底力も高いレベルが要求されるためです。
ですので、1、2番人気の信頼度は高く、
1番人気は複勝率80%、2番人気は複勝率60%と
成績は安定しています。
ですが、
1、2番人気が揃って馬券に絡む事はほとんどありませんので、
馬券を組み立てる時は1、2番人気のどちらかを軸にすると
いいかもしれません。
天皇賞では3歳馬は苦戦を強いられており、
通算成績は【2 4 2 16】となっています。
ただ、芝1800M以上の重賞で勝利している3歳馬なら、
過去傾向的にも好走する可能性は十分にあります。
そして、最も重要となるステップレースは毎日王冠。
毎日王冠組の連対馬は良く馬券に絡んでいますので、
この傾向も要注目です。
それでは、コースや追い切りなどから、
天皇賞の展望を見ていきましょう。
天皇賞(秋) コース解説
スタートして100Mの地点ですぐにきついカーブがありますので、
多頭数で外枠の馬はかなり不利になります。
内枠、外枠の有利不利はないという意見もありますが、
複勝率や回収率を見てみると内枠が有利という
データが如実に出ています。
ペース的には起伏はそれほど激しくはなく、
直線が長いため、スローになりやすい傾向ですので、
上がりの速い馬が活躍する場面が目立ちます。
また、逃げ馬は逃げ切れないコースではありますが、
スローになりやすいため、スピードとスタミナを兼ね備えた
逃げ馬なら逃げ切れる可能性も出てきます。
血統的にはやはり、瞬発力とスピードを併せ持つ、
サンデー系が好走していますね。
去年の天皇賞では、1着2着共に、
ディープインパクト産駒でした。
では、これからの要素と調教具合や血統から
天皇賞の注目馬をあげていきましょう。
天皇賞(秋)) 注目馬予想
■ラブリーデイ
レースを重ねるたびに強くなっているのがわかるラブリーデイ。
本格化している印象で抜群の安定感を見せています。
京都大賞典の走りからも器用な競馬が出来る馬なので、
好位置でレースも進められるでしょう。
距離短縮もプラス材料であり、上位に食い込む事は必死だと思います。
■ダービーフィズ
今回、面白い馬となるのがこのダービーフィズだと思います。
馬体は以前からしてもしっかりとしてきており、
前走の札幌記念を見ても、伸びのある脚を使えています。
過去の好走条件からしても合致しており、
騎手もデムーロ騎手である事から何かが起こりそうな予感はします。
■クラレント
前走は大敗してしまいましたが、
スタートの不利がありましたので参考外でしょう。
府中では良い走りを見せていますし、
ペース的にも持ち味の持続力が光ると思います。
追い切りでも上昇しており、調子も上向いています。
■エイシンヒカリ
逃げ切るのは至難の業であるこのコースですが、
それでもエイシンヒカリならと思ってしまいます。
ですが、過信は禁物でしょう。
毎日王冠のように楽に勝利はできないと思いますが、
大いに期待したいところです。
■ディサイファ
東京競馬場は大の得意であり、
毎日王冠組の連対馬であるディサイファ。
好位置でレースを進める事ができ、
そこからジワジワと伸びのある脚を使えますので、
この舞台で良いパフォーマンスを見せてくれるでしょう。
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以上が現時点での注目馬です。
やはり注目されるのは、
ペースのカギを握るエイシンヒカリでしょう。
天皇賞を逃げ切るという事がどれほど難しい事なのか。
その事は武豊騎手が身を持って知っていると思いますので、
どういうペースで走るのかが一番の注目されるポイントです。
実は、天皇賞(秋)が2000Mに変更されてからは、
30年間逃げ馬の勝利はありません。
逃げ切って勝利した、
プレクラスニー、ニッポーテイオーは逃げもできる先行タイプです。
今回、エイシンヒカリは9枠と大外枠は逃れましたので、
逃げ馬初の勝利が拝めるかもしれませんね。
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