天皇賞(秋)(G1) 先週のレース傾向
例年のペースからみると、
今回は遅いペースとなった天皇賞(秋)
同日、東京9R精進湖特別も同条件の芝2000Mでしたが、
そのレースよりも遅かったですね。
この秋のG1は本当にスローペースが目立ちます。
そのスローがゆえに、後半は一点してペースが上がり、
結果的には例年通りのタイムで落ち着きました。
ハナを切ったのは注目されたエイシンヒカリではなくクラレント。
予想外の展開に場内にどよめきが響き渡りました。
その後、大きな変化はなく、
4角手前で脚を溜めていた後続がジワッと詰めてきて、
団子状態に。
最後は瞬発力の勝負となりました。
一気にペースが上がったため、
ギアチェンジができなかった馬も見受けられましたが、
そんな中、見事勝利した1番人気のラブリーデイ。
ゴールの瞬間を見ていても、
まだまだ余力はありそうな感じでした。
やはりこの馬は自分の力を瞬時に出せる対応力が
素晴らしいと思います。
ただ、スローからの瞬発力に優れた馬なので、
最近のスローペースの展開が向いているという事も
あると思います。
上がり切ったレースでは取りこぼしてしまうかも
しれませんがそれでも器用さ、安定感は素晴らしいですね。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
天皇賞(秋)(G1) 各競走馬のレース回顧
■ラブリーデイ(1着)
実力もさながら、今回のレースでは浜中騎手の位置取りもよく
最高のポジションで競馬をする事が出来ました。
強い馬が理想的な流れで力を出し切れたという感じです。
こういう、理想の形にできる対応力、
力を出し切れる総合力も実力の一つですね。
■ステファノス(2着)
最後は33.4と抜群のキレ味を出し、イスラボニータをねじ伏せての2着。
前走の敗因は休養明けであったので、
無理に勝ちにはいかなかったのかもしれませんね。
しっかりと天皇賞に合わせてきましたね。
今回の走りを見ていても力をつけている感じですので、
次走も侮れない走りをしてくるでしょう。
■イスラボニータ(3着)
結果は昨年の天皇賞と同じく3着と悔しい結果になりました。
今回は外枠となり、ロスが無くレースを進める事ができる
この馬の良さを活かしきれませんでした。
それでも、最後は反応もよく瞬時に早いペースに対応して、
トップスピードに乗せてきての3着ですので、
まだまだ今後のレースに期待したいところです。
■ディサイファ(8着)
好位置での競馬を進めており、
最後も前が開いたので後は追いだすだけでしたが、
伸びが足りませんでした。
3番人気の期待を裏切り結果は8着。
たくましさも感じられず、実力負けという雰囲気があります。
少し過剰な人気であったのかもしれません。
■エイシンヒカリ(9着)
今回は逃げない競馬をしたエイシンヒカリ。
結果的にはスローな競馬だっただけにもう少し、
この馬のスピードを活かして逃げていた方がよかった気もします。
最後は瞬発力についていけず、仕掛けも遅くなり全く伸びませんでした。
やはり、この馬は逃げてはじめて良さが出るような気もします。
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今年の天皇賞が終わりましたが、
何か盛り上がりの欠けるレースだったという感じです。
確かにラブリーデイは強い馬ですが、
他のライバル馬の実力が乏しいともいえるかもしれません。
ビッグレースですので、
もう少し白熱した戦いを見たかったという
競馬ファンも多かったのではないでしょうか。
とはいえラブリーデイは素晴らしいの一言です。
これで、年内の重賞6勝目。
この成績はオルフェーブルやジェンティルドンナなど、
歴代の参馬と並ぶ成績です。
有馬記念の出走も視野に入っていると思いますので、
この馬がどこまでタイトルを積み上げるのかが楽しみです。
東京、中山、京都、阪神の重賞を勝っていますので、
どんなコースでも対応出来る器用さはかなりの
強みとなっていくでしょう。
年度代表馬も現実味を帯びてきましたね。
それでは、次のレース予想は、
11月8日(日)アルゼンチン共和国杯
このレースをきっかけにG1馬へと成長した馬もおり、
軽視は出来ないレースです。
このレースの特徴はハンデ戦。
時々、波乱の決着となっているレースですが、
今年はどんな展開となるのか。
そして、今年は飛躍する馬が出現するのか。
G1レース谷間のこのレースも見逃せません。
【天皇賞(秋)(G1)2015 回顧 】このスローな展開はいつまで続くのか。の口コミ
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