【天皇賞(秋)(G1)2017回顧】道悪でポテンシャル勝負となったレース

天皇賞(秋)(G1)レース結果

先週に続き、
今週も超不良馬場の中行われた天皇賞(秋)

2週も続けて歴史的ともいえる不良馬場でした。

速い上がりも使えない状態の中、
最後まで粘り1着でゴールしたのはキタサンブラック。

時計は優秀とはいえないですが、
ペースダウンをしない安定感は、
このような馬場でも大きく発揮されましたね。

それでは天皇賞(秋)を振り返ってみます。

天皇賞(秋)(G1)レース回顧

まずは、スタート。

まさかのキタサンブラックが出遅れていました。

ディサイファ、グレーターロンドンも悪いスタート。

対してサクラアンプルール、リアルスティールが
好スタートを切り、外からはミッキーロケット、
ロードヴァンドールが上がってきます。

まずハナを切ったのはロードヴァンドール。

番手にはサクラアンプルール、
続いてリアルスティール、ネオリアリズム。

各馬内を避けて進んでいきます。

中団の内側にはサトノクラウンと
唯一の牝馬ソウルスターリング。

そして、その後ろにキタサンブラックが続きます。

後方にはグレーターロンドン、マカヒキ、サトノアラジンなど
キレ味勝負の馬が走っています。

前半64.2秒。

この馬場を考えれば流れている方だと思います。

3コーナーで動きがあり、
キタサンブラック、グレーターロンドンが
一気に上がって前につけます。

サトノクラウンも徐々に引き上げて3番手あたりに。

3頭とも内を使ってスルスルと上がってきました。

もしかすると内はそこまで荒れていなかったかもしれませんね。

4コーナー手前ではこの不良馬場に耐え切れなかった馬が
次々に沈んでいきます。

後方にいたカデナやワンアンドオンリーも
全く前に行ける感じがありません。

ハナを切っていたロードヴァンドールも
ここで脱落していきます。

そして、最後の直線、
コーナーをシャケトラ、ミッキーロケットなど外を
回した馬は相当キツかったでしょうね。

今回上位に入った馬は内から最後の直線に向かっていますから。

一瞬の足を使いすぐに先頭に立ったのは、
キタサンブラック。

直線に入ってからは伸びる外に出していきます。

2番手にはサトノクラウン。

ジワジワと伸びるキタサンブラックに付いていきます。

その後ろはレインボーラインとリアルスティール。
さすが道悪が得意だけあって、しっかりと追走。

その他の馬はすでにバテバテでズルズルと後退していきます。

残り200Mはもうキタサンブラックとサトノクラウンの勝負。

サトノクラウンも最後まで詰めてきますが、
キタサンブラックが粘りの走りを見せて見事1着。

3着には最後まで伸びたレインボーラインが
4着を5馬身離してゴールとなりました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。
【天皇賞(秋)(G1) 各競走馬の回顧】

■キタサンブラック(1着)
スタートが出遅れた時はダメかと思いましたが、
上手く内を突いてリカバリしてきました。

終始体力を消耗する馬場の中で、
最後の4コーナーでは一瞬で先頭に立ち、
脅威の粘りを見せて1着。

ポテンシャル戦での強さは、
やはりもの凄いものがありますね。

道悪が得意なサトノクラウンを
振り切ったのは予想外でした。

残り2戦も頑張って欲しいですね。

■サトノクラウン(2着)
持ち前の持久力を発揮して2着。

キタサンブラックにはクビ差で負けてしまいましたが、
ほとんど差の無い走りでした。

4コーナーでの反応の鈍さが致命的でしたね。

あそこで付いていけていれば、
勝利もあったかもしれません。

良馬場なら少し評価は落ちそうです。

■レインボーライン(3着)
今回13番人気で馬券に絡み、
波乱を演出したレインボーライン。

4着と5馬身差で余裕の3着。

ポテンシャル戦になればこの馬も強いですね。

地力はあると思うので、
またどこかで穴を開けてきそうですが、
なかなか狙いにくい馬でもあります。

■リアルスティール(4着)
流れ的には完璧な立ち回りだったと思いますが、
やはり馬場に影響されてキレ味は削がれました。

ただ、前走からの流れで4着だったのですから、
良く走ったと思います。

キレ味勝負になればまだまだ狙えそうです。

■マカヒキ(5着)
何とか掲示板を死守してダービー馬の
面目は保ちました。

最後も上位と変わりない脚を使ってきましたが、
後方からでしたので、仕方ないですね。

どうしてもエンジンのかかりが遅いので、
展開に左右されやすいのが難点です。

■ソウルスターリング(6着)
6着とはなりましたが、
外から回して古馬相手のポテンシャル勝負で
良く来れたと思います。

良馬場の中距離で次は期待したいですね。

ジャパンカップは良い条件だと思いますが、
どうなのでしょうか。

馬場状態は最悪のコンディションで、
参考外とも言えるレースですが、
そこまで荒れませんでした。

こんな中でも力を発揮できるキタサンブラックは
やはり現役最強と言われるだけあると感じましたね。

それでは次回のレース予想は、
______________
11月5日(日)
アルゼンチン共和国杯(G2)
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G1の狭間週である今週は
長距離重賞のアルゼンチン共和国杯が行われます。

ここからジャパンカップに進む馬も多く、
実力馬が多く参戦しますが、
今年は少し小粒なメンバーかもしれませんね。

そこまで紛れの無いレースだと思いますので、
堅実に的中を狙っていきたいです。

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