上半期のマイル王者を決める一戦、安田記念。
今年は13頭の出走と、
G1ながら少ない頭数になってしまいましたね。
現在、最強のマイラーと呼べる
モーリスが出走するためでしょう。
安田記念はマイル戦らしく荒れる傾向が強く、
3連単10万円を超える配当がつくことは珍しくありません。
過去5年を見ても4回は3連単10万越え、
その中の3回が30万を超えています。
また、昨年はマイルが得意なモーリスが勝ちましたが、
過去を見てみてみると、ロードカナロア、ジャスタウェイなど
マイル路線以外の馬が勝つ事も少なくありません。
マイルの適正が合わないという事もありますが、
ローテーションが複雑で色々な馬が出走する事も
荒れる大きな要因でしょう。
ただ、1~3番人気のどれか1頭は入る確率が高く、
過去10年で1~3番人気の連帯率はそれぞれ40%となっています。
そして、注目すべきは過去10年で
8番人気以下の馬が馬券に絡まなかった事がないという事です。
2桁人気も平気で馬券になっています。
前走からみるとステップレースには、
京王杯スプリングカップとマイラーズカップがありますが、
この2つのレースはメンバー次第という感じで、
あまり参考にならない事が多くあります。
今年のメンバーを見てもあまり参考にはならなさそうです。
脚質から見ると逃げ馬は厳しい成績となっており、
日本ダービーを見ても前残りな感じではありませんので、
狙うなら、中団少し前か、差し馬となるでしょう。
それでは、コースから、
安田記念ーの展望を見ていきましょう。
安田記念(G1) コース解説
スタートからの直線は長く、
枠順の有利不利はあまりないといえるでしょう。
東京コースは2003年にリニューアルされてから、
3コーナー、4コーナーが曲がりやすい形状になり、
加速しやすくなっています。
そのため、この安田記念でもハイペースになる事が多く、
ペースが緩まないまま最後の直線を迎えるという、
非常にタフなレースとなります。
1着になるのは非常に高いレベルの力が必要となり、
それはこの安田記念でも変わりありませんが、
2着3着は、展開によりけりな印象を受けます。
馬場が渋るとペースが遅くなる傾向があり、
日曜は若干雨が降るかもしれませんので、
その点も注意が必要です。
重馬場になった場合は、ペースが遅くなりがちで
圧倒的に差しが有利になります。
安田記念(G1) 注目馬予想
今回の出走馬は以下の13頭
・イスラボニータ
・クラレント
・コンテントメント
・サトノアラジン
・ダノンシャーク
・ディサイファ
・フィエロ
・モーリス
・リアルスティール
・レッドアリオン
・ロゴタイプ
・ロサギガンティア
では、この13頭の中から調教具合や血統、適正などを加味して、
安田記念の注目馬をあげていきましょう。
■モーリス
現在、7連勝と脅威的な成績を誇るモーリス。
その内、6回はマイルでの成績と、
抜群のマイル適性を見せています。
香港チャンピオンズマイルの後、
体調が悪くなり不安視はされていますが、
この馬は立ち直りが早いのも特徴です。
少し動き出しが遅いところもあるので、
府中のマイルは向かないという意見もありますが、
それでも力で押し切れる能力はあると思います。
前に行っても、差しても、鞍上が変わっても勝てるので、
このメンバーならすんなり勝ってしまいそうな気配さえあります。
■リアルスティール
日本ではなかなかG1で勝利できませんでしたが、
今年のドバイで初のG1の勝利を掴みました。
過去9戦で掲示板を外した事はなく、抜群の安定感を誇ります。
東京1600Mはまだ未経験ですが、
距離短縮がプラスに変わる事が多いレースですので、
更にパフォーマンスを上げてくる可能性もあるでしょう。
前にいけるので、
モーリスより前での競馬をすれば勝利もあるかもしれません。
■サトノアラジン
前走は馬場の恩恵もあったと思いますが、
それでもあのキレは素晴らしかったと思います。
遅咲きの血統でもあるので、
まだまだ成長の兆しもあります。
先週のダービーをハナ差で敗れたサトノのオーナーですので、
このあたりでリベンジをしたい気持ちもあると思います。
ただ、持久力は物足りない部分はありますし、
流れる展開になれば危険な面はあります。
末脚を活かせる展開ならば馬券内は十分にありえると感じました。
■フィエロ
昨年のマイルチャンピオンズカップでは、
モーリスに負けてしまいましたが2着を死守。
前走は4着となってしまいましたが、
叩き2戦目の今回は更に伸びてくる可能性もあります。
東京は苦手な感じはしますが、
トップスピードの持続力はありますので、
こちらも展開次第という感じでしょうか。
調教でもパワフルな動きを見せている今回、
無冠の実力馬がここで好走する事を期待します。
■ロゴタイプ
昨年の東京マイルの出走は富士ステークス。
この時はサトノアラジンに敗れてしまいましたが、
58キロのトップハンデと、
サトノアラジンとは斤量2キロの差がありました。
今回は58キロの斤量も慣れていると思いますし、
まだまだ衰えを感じさせない走りで、
力がある事は間違いありません。
人気がなさそうなので、穴馬として面白いと思います。
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以上が現時点での注目馬です。
メンバー的には、
安心できるのはモーリスのみとなりそうです。
やはり毎年このレースは予想が難しいですね。
モーリスを1着軸に少点数の3連単、
または馬単を厚めに張るのが吉かなと感じます。
【安田記念(G1)2016予想】モーリスの走りを楽しむレースの口コミ
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