【安田記念(G1)2017回顧】スムーズな競馬が勝敗を分けたレース

安田記念(G1) レース結果

春の東京競馬場最後のG1、
安田記念が今週は開催されました。

結果は3連単28万馬券と
今年も荒れたレースになり、
安田記念の予想の難しさを痛感しましたね。

今年はやや速いペースとなり、
厳しいペースを得意とするサトノアラジンが勝利。

スムーズな競馬ができた馬が
好走したレースとなりました。

それでは、安田記念を振り返ってみます。

安田記念(G1) レース回顧

スタートはほぼ揃ったスタートで、
アンビシャス、グレーターロンドンがやや遅れ気味。

先行争いは想像以上に激しくなり、
意外にもディサイファが前に行きましたが、
外からロゴタイプ、サンライズメジャーも押し上げてきます。

トーキングドラム、ブラックスピネル、
ヤングマンパワーが積極的に前の位置を取りにいき、
前半は前の馬群はゴチャゴチャした形に。

まずハナを切ったのはロゴタイプ。

他の上位組はイスラボニータが中団の位置。

レッドファルクス、サトノアラジンは中団後方。

エアスピネルがその後ろに続いていきます。

エアスピネルはスタートすぐでは
中団の良い位置にいたのですが、
外から前から蓋をされてズルズルと
後方に下がっていきましたね。

600Mの通過が33.9秒と昨年と比較しても
かなり流れた展開に。

今年は後ろがペースダウンする事なく
進んでいきましたので、
そこから中盤も緩む事なく進みました。

この時すでに前が崩れそうな予感が。

ロゴタイプが先頭のまま最終コーナーを曲がります。

最後の直線を向いた時、
ここで進路を断たれる馬が多く見受けられました。

イスラボニータは横から前から寄せられて進路を失い、
エアスピネルも動けない状態になっています。

そんな内側がゴチャゴチャしている中、
サトノアラジンはゆったりと大外を回して
最後の直線へ。

ロゴタイプは先行勢の脚が早急に鈍る中、
脚を伸ばして2番手と3馬身程離していきます。

残り200M。

一瞬足を伸ばして前に出てきたのは、
グレーターロンドン。

ですが、すぐに外から猛烈に伸びてきた
サトノアラジン、レッドファルクスにかわされます。

最後のゴール前、必死に粘るロゴタイプを
サトノアラジンが差してゴール。

レッドファルクスも良い脚を使って伸びてきましたが、
ロゴタイプを差し切る事はできずに3着となりました。
それでは、各馬の回顧をしていきます。

安田記念(G1) 各競走馬の回顧

■サトノアラジン(1着)
道中は無理をせず後方の外で待機。

最後は大外を回して、
きっちりとロゴタイプを差し切って勝利。

これまで内で競馬をしていたので、
今回思い切って外で勝負した事が
功を奏しましたね。

今回くらい流れれば強いという事を
証明しました。

■ロゴタイプ(2着)
今年も逃げの競馬をしましたが、
昨年とは違う速い流れでした。

そんな中で2着を死守したのは、
本当に強い競馬をしたと思います。

7歳という年齢からは想像できないような
粘りを見せてくれましたね。

ゴール前では若干甘くなってしまいましたが、
展開次第ではまだまだ怖い存在です。

■レッドファルクス(3着)
こちらも序盤は後方からの競馬で、
最後は内を突いていこうとしますが、
前が空かず外に持ち出して差してきました。

さすがにそのロスが響いて仕掛けも遅くなりましたが、
それでもサトノアラジンに半馬身まで迫る脚を
見せてくれましたね。

ちょっともったいない形になったなと感じました。

■グレーターロンドン(4着)
スタートはいつも通り鈍い動きでしたが、
前半で中団後ろまでリカバー。

最後は馬群の中で前が空くのを待ち、
一瞬の隙をついてグッと伸びましたが、
伸びきれずに4着。

まだ上位とは力の差は感じましたが、
一瞬のキレ味は違う舞台ならば
好走できる感じがします。

■エアスピネル(5着)
道中は予想以上に下げて、
最後は内を狙って前に行きますが、
なかなか前が開かず不完全燃焼の5着。

ちょっと下げ過ぎかなと思いましたね。

最後の直線の反応は良かったので、
前の位置で競馬をするか差しに徹するかで、
何にせよもう少し勝負した競馬を見たかったです。

■イスラボニータ(8着)
1番人気ながら8着と凡走に終わった
イスラボニータ。

道中は中団の位置で前が開かない状態に。

最後もヤングマンパワーの後ろで
なかなか追いだせない状況になり、
加速が遅くなって8着と完敗。

今回の走りを見る限り、
厳しいペースではスムーズに行っていても
1着は難しかった気がしますね。

評価は下げなくても良さそうですが、
こういう悩ましい展開になる時には、
思い切って切るのもいいかもしれません。

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今回スムーズな競馬ができたのは、
サトノアラジン、ロゴタイプのみとなり、
何だかんだ各馬不利な展開となりましたね。

一番の収穫はグレーターロンドンの能力でしょうか。

ロスがあったハイペースの中で、
一瞬ではありましたが、キレ味を見せてくれたので
秋はこの馬に期待したいところです。

それでは次回のレース予想は、
___________
6月11日(日)
エプソムカップ(G3)
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春のG1シーズンは
残すところ宝塚記念のみとなりました。

この2週はG3が続き、
今週はエプソムカップが行われます。

秋のG1出走を目指す馬や、
中距離路線で活躍している馬など様々な馬が出走します。

注目度はそこまで高くないですが、
過去の勝利馬にはエイシンヒカリや
ジャスタウェイなど名馬が多く勝利しているレースです。

能力通りの結果になりやすいレースですので、
まずは軸馬からしっかりと選定していきたいと思います。

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