【宝塚記念(G1)2016回顧】想像以上のタフさを見せた1頭

宝塚記念(G1) 先週のレース傾向

ダービー馬が2頭、菊花賞馬が2頭と、
今年は豪華なメンツが揃った宝塚記念。

天候は回復したものの、馬場は稍重となり、
タフなコンディションとなりました。

スタートでは、出遅れた馬はいませんでしたが、
ドゥラメンテが少し出負けした感じ。

キタサンブラックはさすがの好スタートでハナを切り、
ワンアンドオンリーも積極的に前にいき2番手に。

その後ろでは外からトーホウジャッカル、
内からはアンビシャスが続きます。

昨年の覇者ラブリーデイは中団に。

ドゥラメンテはやや後方の位置でいつも通りという感じ。

キタサンブラックが突かれる形になりましたので、
前半のペースは速くなっていましたね。

2コーナー、3コーナーまではほとんど隊列が変わりませんでしたが、
3コーナーを過ぎてもアンビシャスが3番手にいましたので、
前を追いかけすぎている感じがしていましたね。

そして、3コーナーを過ぎたあたりから、
サトノノブレス、ラブリーデイがググッと前に。

先行集団はキタサンブラック以外、
この時点でスピードが落ちてきて怪しい感じになっていました。

そして、最後の直線。

ドゥラメンテは4コーナー時点で馬群の中におり、
非常に動き辛そうでした。

スパートも直線を向いてからで、
あの位置だと仕方無かったとは思いますが、
このコースでは遅すぎるスパートです。

また、内の馬がバテてきてしまっているので、
ここから抜く馬はみな外からとなっており、
ロスがある直線に。

まだまだ余裕で逃げるキタサンブラックに、
まずはラブリーデイとステファノスが詰めていきます。

そして、その後ろからはマリアライトとドゥラメンテが猛追。

この2頭が最後の最後にキタサンブラックを捕えてゴール。

ドゥラメンテは先に抜けだしたマリアライトに追い付く事はできず、
宝塚を制したのはマリアライト。

去年のエリザベス女王杯に続き、G1で2冠を制覇しました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

宝塚記念(G1) 各競走馬のレース回顧

■マリアライト(1着)
タフな馬場にはめっぽう強いマリアライト。

とはいえ、今回は距離ロスの多い競馬を
強いられた中での1着ですので、
かなり強い競馬をしたと思います。

このレースでディープ産駒は苦戦していますが、
マイリライトは本当にディープ産駒らしくない
スタミナの持ち主ですね。

今回は蛯名騎手の位置取りも良かったと思います。

東京コースになるとまた同じように勝てるかというと、
疑問に思いますが、今回で更に成長を見れた感じがしますので、
よほどの高速馬場でない限りいいところには入ってくるでしょう。

■ドゥラメンテ(2着)
今回は仕掛けるタイミングが遅かった事が
敗因の全てだと思います。

ただ、それでも最後は、
もう少し伸びる事ができたと思います。

レース後に前脚を痛がっており、
馬運車に乗せられていましたから、
レース後半には何か問題があったのかもしれません。

ただ、負けてはしまいましたが、
やはり強いという印象を残してくれました。

■キタサンブラック(3着)
先行勢の中で唯一残ったキタサンブラック。

3着とはいえ、この速いペースの中で、
ここまで残れたのは評価すべきでしょう。

良馬場だったら1着もあったと思います。

かなりの器用さがあるので、
今後のレースでも大きく崩れる事は想像できません。

更にパフォーマンスを上げてきている感じがしているので、
天皇賞(秋)などでも難なく好走してしまいそうです。

■ラブリーデイ(4着)
今回も馬券内を逃してしまったラブリーデイ。

この春は馬場に苦戦している印象ですね。

ただ、外を回りながらも、今回も大きく負けませんでしたし、
強い競馬をしている事は間違いありません。

メンバーのレベルが高くなり、
今後も苦戦はすると思いますが、
良馬場で東京2000M前後ならまだまだ勝てる可能性はあります。

天皇賞(秋)では期待したい1頭ですね。

■アンビシャス(16着)
3番人気ながら、16着と完敗したアンビシャス。

前半はかなり力んでしまい、前で消耗してしまいました。

もっと後ろでの競馬をしていれば、
着順は上がったのではと思いますが、
それでも馬券内は厳しかったと思います。

今回は距離も合わなかったと思いますし、
後、一成長がなければG1で勝つ事は難しいでしょうね。

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展開の助けもあったとはいえ、
牝馬で11年ぶりに勝利したマリアライトは、
素晴らしい競馬をしたと思います。

そして、宝塚記念を終えて一番気がかりなのは、
ドゥラメンテの怪我でしょう。

何処で故障したのかは定かではないですが、
ゴール後の左足をかばうような仕草は、
見ているだけで痛々しい感じがしました。

これで競走馬生命が失われなければいいのですが、
とにかくまた復帰できる事を祈るのみです。

それでは次回のレース予想は、
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7月3日(日)
CBC賞(G3)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
函館スプリントステークスに続く、
サマースプリントシリーズの第2戦。

10年単位で見ると荒れている傾向にありますが、
近年では固い決着となる事が多くなっています。

ただ、この10年だけ見ても開催場などの条件が
変わってきていますので、過去データはそこまであてにならないでしょう。

また、中京の馬場の傾向が改装後から変わってきていますので、
本当は土曜日の馬場状態を見て判断したいところですが、
その事も見越して予想していきたいと思います。

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