【宝塚記念(G1)2018回顧】速い流れの得手不得手が顕著にあらわれたレース。

宝塚記念(G1)レース結果

先週は春のG1最終戦、宝塚記念が行われました。

土曜日は雨が降りましたが、
日曜日には上がり、馬場状態は稍重まで回復していました。

ややハイペースで追走力が問われた
宝塚記念を制したのは、ミッキーロケット。

好位置から伸び、最後までシブとく粘って勝利。

悲願の初G1制覇、
和田騎手は17年ぶりのG1制覇となりました。

それでは宝塚記念を振り返ってみます。

宝塚記念(G1)レース回顧

良いスタートを切ったのは、
ミッキーロケット、ダンビュライト。

出遅れが目立ったのはアルバート。

スタートしてすぐ、外からサイモンラムセスが
押し上げてきてハナを奪います。

タツゴウゲキも前に出して2番手に上がり、
その後ろにストロングタイタン、スマートレイアー。

ゼーヴィント、ダンビュライトが続き、
内側にはミッキーロケット。

中団には外にサトノダイヤモンドが走り、
サトノクラウン、ヴィブロスがその隣で
内にはノーブルマーズ。

2馬身程空けて中団後方には、
ステファノス、パフォーマプロミス。

後方にはワーザー、キセキ、アルバート。

先頭のサイモンラムセスが2馬身程空けて走りましたが、
全体的に馬群は固まって進んでいきます。

1000Mのタイムは59.4秒。

昨年と比較しても1秒以上早い通過。

序盤の先行争いが響いて、
ハイペースとなり、追走力が問われるレースとなりました。

3コーナーまでは隊列はほぼ変わらず進んでいき、
動いたのは4コーナー手前。

サトノダイヤモンドが外から前に進出してきます。

ミッキーロケットも内からジワジワと伸びて、
3番手の位置に。

最後の直線手前。

ミッキーロケットが上手く外に出して、
先頭に立ちます。

この時点で先行していたサイモンラムセス、
タツゴウゲキが脱落。

そして、後方から上がってきた
サトノダイヤモンドが2番手に。

外を回してヴィブロス、ワーザーも
前に進出してきます。

ミッキーロケット先頭で最後の直線。

その後ろには内側からノーブルマーズ、
ストロングタイタン、サトノダイヤモンド。

後ろからはステファノス、ヴィブロス、
ワーザーが伸びてきます。

2番人気のキセキは全く伸びてこれません。

残り200M付近。

ノーブルマーズがジワジワと伸びてきて
2番手になりますが、その直後に
外からグッと伸びてきたのはワーザー。

すぐにノーブルマーズを捕えて、
ミッキーロケットを猛追します。

ヴィブロスも伸びていますが、
3番手のノーブルマーズも必死の粘り。

サトノダイヤモンドの伸びはいまいち。

残り50M。

ミッキーロケット、ワーザーが後方を引き離し、
この2頭の一気打ちに。

ワーザーが素晴らしい脚でドンドン詰めてきますが、
ミッキーロケットも粘りに粘って、
最後はワーザーの追走を交わしゴールしました。

2着はワーザー。

そして、ヴィブロスの追走を最後まで寄せ付けなかった、
ノーブルマーズが3着となりました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

宝塚記念(G1)各競走馬の回顧

■ミッキーロケット(1着)
好スタートから先行の位置につけ、
前目内側の良い位置をキープして走ります。

4コーナーから徐々に上がっていき、
最後の直線では序盤で先頭の位置に立つと、
そこから粘りをみせて1着でゴール。

内側でロスなく進めた事、
ペースが速くなり後半特化では無くなった事で、
この馬にとって有利な展開となりましたね。

厳しい流れになるとやはり強いですね。

まだまだ展開次第で上位を狙えるでしょう。

■ワーザー(2着)
前半は後方の内側で進め、
最後は外を回して直線へ。

直線序盤はジワジワと伸びてきて、
ラスト1Fではもう一脚を伸ばしてきますが、
ミッキーロケットにはクビ差届かず2着。

厳しい流れの中、
外を回してここまで来たのですから
能力は相当なものですね。

更に距離が伸びても良さそうですし、
ジャパンカップに出てきても面白そうです。

■ノーブルマーズ(3着)
道中は中団内側のミッキーロケットの後ろで進め、
最後はミッキーロケットが伸びたおかげで、
スムーズに直線を走れる形に。

そこから決定的な伸びはないものの、
シブとく粘ってヴィブロスの追走を交わし3着。

スムーズにいったとはいえ、
3着までに入れるとは思いませんでした。

更に力関係が上になれば微妙ですが、
G2までの中距離なら今後も狙えそうです。

■ヴィブロス(4着)
中団やや外目で進めていましたが、
序盤~中盤までやや掛かり気味で
折り合いには苦労している感じでした。

最後は外を回して直線へ向かい、
伸びてはきましたが、ノーブルワーズにも届かずに3着。

同じような形だったワーザーには完敗でしたので、
力負けという感じでしたが、もう少し噛み合っていれば、
3着は十分にあったでしょう。

悲観する内容ではなかったので、
今後も期待はしたいですね。

■サトノダイヤモンド(6着)
道中は中団の外で進め、
4コーナー付近から一気に前に進出。

最後の直線では先頭付近まで行きますが、
そこから伸びは少なく6着と惨敗。

展開は悪くなかったと思いますし、
この馬の全盛期ならここから押し切る事も
十分にできたでしょう。

ここからの復活は難しいと感じる1戦になりました。

■キセキ(8着)
やや出負けして後方からの競馬。
この点はいつも通りという感じですね。

最後は後方内側から伸びようとしますが、
反応悪くジワジワと伸びる程度で8着と惨敗。

ロスはあったと思いますが、
それでも力不足だったと思います。

厳しい流れになるとこの馬の良さは削がれますね。

上位人気は不安要素がある馬が多かった
今回の宝塚記念。

上位人気が飛び、3連単49万馬券の大波乱でした。

速い流れになるとわかってはいても、
2、3着はなかなか選び辛かったですね。

流れがわかっても、
穴馬を予想するのは難しいと感じた一戦でした。

それでは次回のレース予想は、
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7月1日(日)
CBC賞(G3)
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G1シーズンが終わり、
今週からはサマーシリーズが続きます。

今週は函館スプリントステークスに続き、
サマースプリントシリーズの第2弾、
中京の名物スプリントレース、CBC賞が開催されます。

ここで好成績を出した競争馬は
後のレースでも活躍する事が多いので、
今後のレースを占う意味でも注目のレースです。

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