新潟の夏競馬最終日に行われる新潟記念。
夏のハンデ重賞ではありますが、
秋のG1を目指す馬も混在するレースです。
ただ、G1を目指す馬が出走する割りには、
荒れ傾向が非常に強いレースとなります。
恐らく、夏競馬ならではのハンデと、
新潟の特殊なコースによる適正が関係してくるのでしょう。
スタートから最初のコーナーまでは1000Mもあり、
2000Mながらコーナーは2つしかありませんからね。
その点も考慮して予想していく必要がありそうです。
まず、過去の傾向から見ていきます。
人気順から見る過去傾向
過去10年、1番人気が馬券に絡んだのはわずか2回。
1~4番人気を見ても40頭中7頭しか馬券に絡んでいません。
上位人気の信頼が著しく低いレースとなっています。
1~4番人気の複勝率が10~20%に対し、
5~10番人気の複勝率が30~40%と
中穴の好走が非常に目立っています。
11番人気以降はそこまで好走はしていませんので、
中穴が狙い目だと思います。
ハンデから見る過去傾向
頭1つ抜けているのはハンデが56キロ台の馬。
他の斤量の馬が、20%以下の連対率に対し、
30%という成績を出しています。
52キロ以下のハンデ馬が好走する時は、
2桁人気の時が多いのですが、今年は該当の
斤量の馬がいませんね。
また、58キロのハンデを背負う馬は、
過去10年で3着が1回のみと凡走しています。
この条件に該当する馬は、
切ってしまってもいいかもしれません。
枠順から見る過去傾向
このコースは最初の直線が長い事から、
枠順の差はなさそうですが、
コースデータ以上に外枠が不振です。
新潟最終日という事もあり、内馬場は荒れているのですが、
内枠の馬の好走が目立ちます。
それでは、コースから、
新潟記念の展望を見ていきましょう。
新潟記念(G3) コース解説
新潟2000Mで行われる新潟記念。
スタートは向こう正面のポケットからとなります。
スタートから約1000Mは若干の上りがありますが、
基本的には平坦でスピードが出やすくなります。
先行馬の質によっては、
前半58秒の速いペースで通過する事もあります。
その後、下りながらのカーブで、
角度も急ですので、ここでの位置取りが非常に重要になってきます。
この時点で、内にいるか外にいるかで、
着順に大きく影響するでしょう。
先行馬同士で決着する事もあったり、
差し馬で決まったりと脚質が毎年バラバラなので、
位置や仕掛けのタイミングなどの影響が、
他のコースより大きく影響してきそうです。
ただ、どちらかというと先行有利と見ていいでしょう。
新潟記念(G3) 注目馬予想
今回の出走馬は以下の18頭
・アデイインザライフ
・アルバートドック
・アロマカフェ
・エキストラエンド
・エーシンマックス
・クランモンタナ
・サトノギャラント
・ダコール
・バーディーイーグル
・ファントムライト
・ベルーフ
・マイネルディーン
・マイネルミラノ
・マジェスティハーツ
・ムスカテール
・メイショウナルト
・ルミナスウォリアー
・ロンギングダンサー
では、この18頭の中から調教具合や血統、適正などを加味して、
新潟記念の注目馬をあげていきましょう。
■ダコール
ローカルの小回りで活躍しているダコール。
去年の新潟大賞典でも勝利しているように、
コース適正は問題ありません。
ただ、スローペースで好走が多い馬ですので、
極端なハイペースになれば危うい感じはします。
まだまだ安定感もありますし、
能力的には上位ですので、複勝圏内ならという感じで
狙いたいと思います。
■ファントムライト
前走、前々走が2桁着順と凡走していますが、
前々走の天皇賞は距離が長すぎますので参考外でいいと思います。
また、前走は叩き台であった可能性が高く、
今回でしっかりと仕上げてくると思います。
新潟コースでは馬券内を外した事はなく、
巻き返しを狙ってくる可能性が高いので、注意すべきでしょう。
■クランモンタナ
前走の小倉記念では11番人気で1着と
波乱を巻き起こしました。
メンバーと展開に恵まれた感じではありますが、
ハイペースで小倉記念で見せた渋とさを出せれば、
ここでもチャンスはあります。
昨年の新潟記念では、12着と凡走していますが、
一昨年は2着と健闘しています。
展開によっては好走の可能性ありという感じでしょうか。
■ロンギングダンサー
新潟の好走が多い、シンボリクリスエス産駒。
トップスピードの持続力が魅力の馬なので、
外から差せる展開になれば一気に突き抜ける事もできそうです。
前走はロスもあり、前々走は逃げて失敗しているので、
鞍上が変わる今回は期待したいところです。
この馬に限っては枠順はできれば外目がいいですね。
■アデイインザライフ
デビューして2戦目で京成杯や弥生賞など、
いきなりの重賞ながら3着と健闘しました。
その後はなかなかクラスを上げる事が出来なかったのですが、
ようやく約2年ぶりの重賞への挑戦です。
能力も素質もある馬ですが、
体が不安定という欠点もあります。
今回も休み明けですし、
あっさりと飛ぶ危険性もありますね。
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以上が現時点での注目馬です。
恐らく1番人気のアルバートドックは、
斤量、初挑戦のコース、気性面など
不安要素が目立ちます。
鞍上が戸崎騎手ですので、ある程度の信頼は寄せても
よさそうですが、今回も旨みがなければ切ってもいいかもしれません。
新潟記念は展開次第という感じが強いのですが、
展開の予想が難しいので、
色々な展開に合った馬を選んでみました。
【新潟記念(G3)2016予想】幅広い展開に対応させた方がいいレースの口コミ
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