新潟2歳ステークス(G3) 先週のレース傾向
天候は晴れ、良馬場の中で行われた新潟2歳ステークス。
戦績の少ない2歳馬同士の戦いという事で、
展開が予想しにくいレースです。
毎年、差し馬が決まりやすい展開となるのですが、
今年はどうなったのでしょうか。
まずスタートで飛び出したのはイブキ。
その外からアピールバイオが抜けてハナを切りました。
モーヴサファイア、オーバースペックがやや出負け。
イブキは少し後ろに下がり、
3コーナー地点で、先頭はアピールバイオ、
その後ろにはサンライズソア、マイネルバールマンが続きます。
1番人気のモーヴサファイアは内で後方からの競馬。
半分の4Fの通過は48.5秒とかなりのスローペースです。
馬群は固まっており、前後の入れ替わりは激しく、
内の馬は外に出るタイミングを失っている感じでした。
最後の直線になると4コーナーまで先頭だった、
アピールバイオの内からサンライズソア、イブキが
前に出てきました。
その後、残り200M付近で、
外からヴゼットジョリーが追い込んで、一気に先頭に。
そして、2番手のイブキを1馬身以上離したところで、
外からオーバースペックが猛追してきました。
最後はヴゼットジョリーがそのまま1着でゴール。
オーバースペックはイブキを捕えて2着。
今年も差しで決着したレースとなりました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
新潟2歳ステークス(G3) 各競走馬のレース回顧
■ヴゼットジョリー(1着)
道中は最後の直線まで、
中団あたりでレースを進めていました。
そこから良い反応を見せて一気に前に出て、
素晴らしい末脚を見せて完勝でした。
少し頼りないメンバーでしたが、
それでも強い競馬をしたと思います。
更に体がしっかりしてくると一変の可能性はありそうです。
■オーバースペック(2着)
出負けして後方での競馬でしたが、
最後は前走でも見せた鋭い末脚を出し、
上がり最速でゴール。
最後は1頭だけ違った走りをしていましたね。
新馬戦ではそこまで伸びていませんでしたが、
前走とこのレースの末脚を見ていると、
後半で強さを発揮できる事は間違いないでしょう。
パフォーマンスを上げてきているので、
今後も馬券に入れるべき馬となりそうです。
■イブキ(3着)
3着は死守したものの、
今回は最後が甘くなり、完敗という内容でした。
この馬はもう少し流れるような展開になった方が
向いていると思います。
トップスピードに特化したレースよりは、
流れやすいレースで次回は期待したいです。
■アピールバイオ(4着)
4コーナーまで先頭で逃げていたアピールバイオ。
最後は完全にキレ負けしていましたが、
スローな展開でしたので、ここでキレ負けすると、
トップスピード戦では厳しいですね。
道中、もっと逃げればまだ違ったかもしれません。
厳しい流れになるマイル戦か、中距離の走りをみてみたいです。
■モーヴサファイア(8着)
1番人気ながら、8着と惨敗してしまいました。
前走などを見ていても、
速い流れの方が良さを発揮できると思いますので、
展開が合わなかったようです。
また、道中が団子状態でしたので、
終始内を走っていたモーヴサファイアにとっては
走りにくいレースだったのでしょう。
とはいえ、最後の伸びのなさを見ていると、
今回は物足りない感じでしたので、
次走も狙うかといえば微妙なところです。
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この日の新潟はレコードも出ており、
全体的にハイペース気味でしたが、
このレースはかなりのスローとなり、
後半の瞬発力勝負となりましたね。
展開が想像以上に違うかったので、
このレースだけでは実力はわかりませんが、
ヴゼットジョリー、オーバースペックは
良い素質を見せてくれたと思います。
G1馬を多く輩出しているこのレース。
勝ったヴゼットジョリーも来年飛躍してくれる事が楽しみです。
それでは次回のレース予想は、
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9月4日(日)
新潟記念(G3)
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早いもので、サマーシリーズも来週で終わります。
今週はサマー2000シリーズの最終戦、新潟記念。
ハンデ戦らしく荒れる傾向が強いレースで、
過去10年で1番人気はわずか1回しか絡んでいません。
更には、ほとんどのレースで9番人気以降が絡んでいます。
過去10年で9番人気以内で決着した年は2014年のみ。
今年も荒れる可能性が強そうですね。
同じサマー2000シリーズである、
函館記念、小倉記念とはコースの特性が違うので、
その点も注意しながら予想をしていきたいと思います。
【新潟2歳ステークス(G3)2016回顧】スローながら強さを確認できたレースの口コミ
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