【日本ダービー(G1)2016回顧】濃く、タービーらしいレース

日本ダービー(G1) 先週のレース傾向

例年以上に豪華なメンバーが出揃った今回の日本ダービー。

馬場状態は金曜に雨が降りましたが、
土日は晴れ、パンパンではないものの良馬場に。

1番人気となったのは皐月賞を制したディーマジェスティ。

スタミナとパワーも必要なこのコースを
どう走るのかが注目されていました。

スタートではマカヒキ、ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、エアスピネルは
良いスタートを切り、リオンディーズはやや出負け。

まず、マイネルハニーが積極的に前に行きハナに立ち、
その後ろにはプロフェット、アグネスフォルテ。

前目の好位置にエアスピネル。

そして中団あたりに、マカヒキ、ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド。

マカヒキが今回は比較的前に出していましたね。
後方からはさすがに厳しいと判断したのでしょう。

それに対し、先行すると予想していたリオンディーズは
後方での競馬になりました。

隊列は縦長となり、
前半1000Mのペースはジャスト1分のやや速めの展開。

そこからはペースがガクッと落ち、息が入りましたが、
残り1000M付近でアグネスフォルテが動いた事で、
再びペースが上がりました。

前にいた馬にとってはペースの上下が激しく
かなり辛い展開となったでしょう。

そして、最後の直線。

サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、エアスピネルは、
前が開いた状態で直線に入り、
先に抜け出してきたのはエアスピネル。

マカヒキは、エアスピネとサトノダイヤモンドの後ろで、
前に出すのがやや困難そうな状況。

ですが、ふと開いたスペースから、
スッッと抜け出し溜めていた脚をグイグイと伸ばしてきました。

このままゴールするかと思いましたが、
サトノダイヤモンドがもう一伸びしての猛追。

外からはディーマジェスティも迫ってきましたが、
最後は、ハナ差で交わしてマカヒキの勝利。

2013年生まれのサラブレッド6913頭の頂点に立ちました。

ほとんど差の無い競馬をした上位2頭の馬。

日本ダービーは運も必要と言われますが、
今回、運があったのは川田騎手でしたね。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

日本ダービー(G1) 各競走馬のレース回顧

■マカヒキ(1着)
ペースがややスローで末脚勝負となった事も勝因だと思いますが、
マカヒキは本当に強かったです。

また、川田騎手の位置取りや、
最後の追い出しのタイミングも素晴らしかったですね。

8人目のダービージョッキーに相応しい最高の騎乗でした。

凱旋門賞に出るのかはわかりませんが、
今年のG1の活躍が楽しみです。

■サトノダイヤモンド(2着)
惜しくもクビ差で2着となったサトノダイヤモンド。

上がりもほぼ同じでマカヒキと力の差はない事は
間違いありません。

今回は落鉄もあり運が無かったとしか言えません。

いつG1を獲ってもおかしくない能力はありますので、
なかなかG1を制する事ができないサトノのジンクスを
断ち切る存在となるかもしれません。

■ディーマジェスティ(3着)
最内ながら、外の位置をとったディーマジェスティ。

内で揉まれる事を懸念した判断でしょうが、
これが結果的に勝敗を分けたと思います。

やはり、キレでは上位2頭には敵いませんからね。

ただ、位置取りが変わっていれば、結果も違っていたかもしれないと
思うような内容ではありました。

皐月賞で見せた能力の高さは本物という事も
証明してくれましたし、今後もこの世代を引っ張る存在となるでしょう。

■エアスピネル(4着)
決して弱い競馬ではなく、
例年なら1着となってもおかしくはないくらいの競馬をしています。

今年は本当に相手が悪いとしか言いようがありません。

武騎手も最高の騎乗をしていたと思いますし、
違うコース、距離ならまだまだチャンスはあると思います。

■リオンディーズ(5着)
パドックでも落ち着きがなく、
スタート前から危うい感じは出していました。

そして、前半は後方での位置取り。

これはもちろん狙ったものではないでしょう。

もう少し気性が落ち着いて自分の能力を活かせる、
競馬ができないと勝利が遠いかもしれません。

最速の上がりを使えている事、前半の内容ながら5着ですので、
今後の成長を期待したいところです。

■スマートオーディン(6着)
展開的にはややスローという、
この馬にとっては絶好の展開でしたが、
伸びあぐねて結果は6着と掲示板にも載れない結果に。

やはり、一瞬の破壊力に優れている馬ですので、
このコース、距離が合わなかったのでしょう。

2000Mやマイルくらいなら改めて狙いたい馬だと思います。

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結果は皐月賞の上位5頭の順番が入れ替わっただけで、
馬券的にも美味しいレースではありませんでしたが、

最後まで実力馬同士がせめぎ合っている姿は、
とても迫力があり楽しいダービーとなりました。

今年は例年以上に熱いダービーを見せてもらった気がします。

この世代に産まれた馬は、
レベルが高すぎて不運なのかもしれませんが、
まだまだ3歳馬です。

今後の覚醒も考えられるでしょうし、これからの成長が楽しみです。

それでは次回のレース予想は、
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6月5日(日)
安田記念(G1)
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このレースの注目馬は何といってもモーリス。

日本での出走はマイルチャンピオンS以来となります。

この馬は本当に負ける気がしませんね。

他にもリアルスティール、イスラボニータなどの
実力馬がいますので、荒れる傾向にある安田記念ですが、
今回は堅い決着となりそうな予感がします。

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