有馬記念(G1)レース結果
今週は今年の総決算レース、
有馬記念が行われました。
日本中が注目するビッグレース。
勝利したのは、
このレースで引退が決まっているキタサンブラック。
現役最強馬の名の通り、
堂々たる走りでラストランを有終の美で飾りました。
それでは有馬記念を振り返ってみます。
有馬記念(G1)レース回顧
まずはスタート。
各馬ほぼ揃ったスタートの中、
好スタートを決めたのは、やはりキタサンブラック。
最後まで安定したスタートでしたね。
番手にはこちらも良いスタート切った
シャケトラが上がってきてその後ろは
ヤマカツエースとクイーンズリング。
内枠勢が枠の利を活かしてしっかりとポジションを
取ってきました。
その後ろはトーセンビクトリー、
外にはカレンミロティック。
中団にはサトノクロニクルとサクラアンプルール、
ブレスジャーニー。
シュヴァルグラン、サトノクラウン、
スワーヴリチャードの上位人気勢はやや後ろ。
そして、後方にはレインボーライン、ミッキークイーン、
ルージュバック、サウンズオブアースと
末脚勝負の馬が固まりました。
前半700Mは42.5秒とやや流れているペース。
ホームストレッチに入ると
先頭のキタサンブラックはペースを緩めていきます。
動く馬もいなかったので、隊列も落ち着いていましたね。
中盤では更にペースをグッと落とし、
馬群が凝縮されていましたが
それでもキタサンブラックの前に出る馬はいません。
去年と比べるとキタサンブラックにとっては
やりやすいペースだったと思います。
レースは進んでいき、
3コーナーでもまだペースは上がらず、
動きがあったのは4コーナー付近。
残り800M地点でキタサンブラックが
ペースを上げていきます。
後方からはトーセンビクトリー、
スワーヴリチャード、ミッキークイーンが
外から上がってきます。
最後の直線。
キタサンブラックは一気に3馬身程差を付けて
前を独走して行きます。
先行勢はクイーンズリングが粘っており、
先行勢のヤマカツエース、シャケトラは伸びずに後退。
ここで外の中団から伸びてきた、
スワーヴリチャードが内側に斜行。
このため、シュヴァルグランが
サクラアンプルール、トーセンビクトリーと接触。
接触した2頭は反応も良かったので残念でしたね。
シュヴァルグランもこれが無ければ
2着になっていたかもしれません。
そして、残り100M。
すでにキタサンブラックはセーフティゾーン。
後方からの馬を寄せ付けない走りで、
2着と1馬身以上離してそのまま余裕のゴール。
G1勝利数最多タイの7勝目を勝ち取り、
ラストランを有終の美で飾りました。
2着には前でしぶとく粘ったクイーンズリング。
スワーヴリチャードも良く追い込みましたが、
シュヴァルグランにクビ差届かず4着となりました。
それでは、各馬の回顧をしていきます。
有馬記念(G1)各競走馬の回顧
■キタサンブラック(1着)
終始ハナを譲らなかったキタサンブラック。
道中はペースを落とし、
最後は早めのスパートから持ち前の持続力で
後続を引き離し、余裕のゴール。
競馬ファンの期待に応える堂々としたラストランでした。
突出した凄さがあるわけではないのですが、
全てのバランスが抜群に良い馬でしたね。
その総合力の高さを存分に活かした、
武豊騎手の完璧な誘導も相変わらず凄かったですね。
まだまだ現役を続行できそうな走りでしたので、
惜しいとは思いますが、最後に素晴らしい走りが
見れて良かったです。
■クイーンズリング(2着)
こちらも引退レースだったクイーンズリング。
今年は一度も馬券に絡んでいなかったのですが、
最後の最後で2着と波乱を演出しました。
競馬は何が起こるかわからない事を
有馬記念で見せてくれましたね。
展開が嵌らないと厳しい馬でしたので、
今回のルメール騎手の完璧な誘導も素晴らしかったです。
騎手次第ではこちらもまだまだやれそうな走りを
最後に見せてくれました。
■シュヴァルグラン(3着)
そこそこ流れたジャパンカップとは
違うペースになる有馬記念は
噛み合わないと思っていましたが、
3着とジャパンカップ馬の意地を見せました。
今回も噛み合ってはいませんでしたが、
良い走りをみせてくれたと思います。
最後の直線で大きな不利があった中での、
3着ですので、やはり成長を感じましたね。
来年の走りも大いに期待したいと思います。
■スワーヴリチャード(4着)
やや出負けして後方からのスタートと
序盤は暗雲が漂うスタートでした。
道中はポジションをそこまで上げずに
最後のコーナーから押し上げていきましたが、
シュヴァルグランにわずかに届かず4着。
最後の直線で斜行して他の馬に
大きく不利を与えたものの、
馬自体は良く走っていたと思います。
ただ右回りが得意じゃない事が
顕著に出てしまいましたね。
春の大きなレースは全部右回りですので、
その点が不安ですが、更なる成長を期待したいところです。
■ミッキークイーン(11着)
後方からのいつもどおりの競馬でしたが、
最後の仕掛けが遅くジリジリと伸びるだけで
11着と惨敗でした。
マイナス10キロが影響している可能性もありますが、
早めの動き出しが必要なので、
負けるべくして負けたという感じです。
もう少し何らかの工夫が欲しかったですね。
■サトノクラウン(13着)
後方からの競馬で中団やや後ろで待機。
最後は4コーナーくらいから
外に出していましたが、
反応も遅く全く伸びずに13着と惨敗。
ポテンシャルがある馬なだけに、
これだけ仕掛けが遅いと前に行ける
ワケがありません。
騎乗が残念だったと言わざるを得ないですね。
やはりこういう器用な競馬が求められるレースで、
ムーア騎手は信用できないかもしれないですね。
サクラバクシンオー産句という、
中距離向けの血統ではないながら、
様々な距離のG1を制覇したキタサンブラック。
異色の名馬だったと思いますが、
完成度は高く素晴らしい競争馬だったと思います。
またこのような名馬が誕生するのが楽しみですね。
それでは次回のレース予想は、
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1月6日(日)
中山金杯(G3)
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新年一発目の予想は、
1年の開幕を飾る中山金杯を予想したいと思います。
G3のハンデ戦ながら、
新年の運試しとして競馬ファンから親しまれているレース。
競争馬も有馬記念には出走しなかった素質馬が出ており、
メンバー的にも面白いですね。
毎年割と荒れる事も期待できる金杯ですので、
穴馬を見つけ良いスタートを切りたいですね。
【有馬記念(G1)2017回顧】王者にふさわしい圧巻のラストランの口コミ
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