【札幌記念（Ｇ２）２０１６回顧】ルメール騎手の作戦勝ちなレース

札幌記念（Ｇ２）先週のレース傾向

世間はオリンピックや甲子園で盛り上がっている中、
例年より少し寂しいメンバーで行われた札幌記念。

札幌の天気は悪く、番狂わせがありそうな稍重の馬場でしたが、
１番人気のモーリスはパドックで落ち着いた感じを見せており、
全く問題無さそうな様子でした。

スタートはロジチャリス、レッドソロモンが
やや出負けしていましたが、ほぼ揃ってのスタート。

まずは、マイネルフロストが予想通り前に行きますが、
外からすぐに意外にもネオリアリズムがハナを切る事に。

これまでのレースとは違う展開で攻めてきました。

ネオリアリズムが先頭のままレースは進み、
２番手はマイネルフロスト、その後ろには
レッドリヴェール、ヌーヴォレコルト、ヤマカツエースが続きます。

前半のペースは５９．９秒と流れているペース。

そこからもペースはほとんど落ちずに
１２秒台を保っていました。

４コーナーあたりでダービーフィズがメイショウスザンナに
進路を阻まれて後ろに下がるロスがありました。

岩田騎手はなかなか、良い流れに乗れませんね。

そして、外からはモーリスが伸びてきます。

札幌のコースはカーブが長い分、
この時点で先頭のネオリアリズムと比べて
かなりの距離を走らされたでしょう。

そして、ネオリアリズムが２番手と
２馬身程離しながら最後の直線へ。

モーリスが果敢に詰めてきますが、
ネオリアリズムとの差は埋まりません。

その後ろからはレインボーラインが、
脚を伸ばしモーリスに襲い掛かります。

最後はネオリアリズムがモーリスの追随を
楽に交わし２馬身離しての勝利。

レインボーラインは良い脚を使いましたが、
モーリスにクビ差届かずに３着となりました。

モーリス、ヌーヴォレコルトに圧勝し、
重賞初制覇となったネオリアリズム。

ルメール騎手も作戦通りといった感じで
強くガッツポーツしていましたね。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

札幌記念（Ｇ２）各競走馬のレース回顧

■ネオリアリズム（１着）
今回、逃げの戦法を取った事が吉と出ました。

この馬の気性が荒いという特性を活かす事が
目的だったのでしょう。

パドックでも落ち着きの無い様子でしたから。

強い馬である事は間違いないのですが、
展開の影響がかなり強い気もします。

どんな位置でもこれくらいの強さを見せてくれればいいのですが。

■モーリス（２着）
外を回ったロスはあったと思いますが、
同じような展開のレインボーラインにも
クビ差でしたので、内容的には完敗といえるでしょう。

想像以上に距離延長の影響が出たのかもしれません。

ただ、スローペースのトップスピード勝負になれば、
2000Mでも勝負はできるのではないかと思います。

■レインボーライン（３着）
今年の３歳世代は本当に強いですね。

レインボーラインはマカヒキやディーマジェスティなどの
３歳世代のトップクラスには劣るものの、力はあります。

ヤマカツエースをあっさりと差していますからね。

今後もこのクラスなら十分通用するでしょう。

■ヌーヴォレコルト（４着）
道中で反応が良くなかったようで、
早い段階で鞭が入っていました。

馬場的も問題はないと思いますし、
特に悪い点はないように見えましたが、
持ち味の総合力が出せていない感じでしたね。

体重の増減が激しいので、
まだ安定はしないかもしれません。

■ヤマカツエース（５着）
いつも通りの競馬をしていましたし、
こちらも内容的には悪くない印象でした。

展開もこの馬には合っていたと思いますし、
単に力が足りなかったのかなと思います。

後、一段階成長が欲しいところです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

断トツ一番人気のモーリスが負けた今回の札幌記念。

初挑戦ながら問題はないと見ていた2000Mは
やはり長かったのでしょうか。

または、稍重の馬場が想像以上に重かったのかもしれません。

いずれにせよ、もう一度良馬場の状態で、
2000Mを走る姿を見てみたいです。
それでは次回のレース予想は、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
８月２８日（日）
新潟2歳ステークス（Ｇ３）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
今週は２歳のマイル重賞です。

Ｇ１を目指す馬が多く出走し、
ハープスター、ロードクエストなども
このレースを通ってきました。

２歳という事で、まだ走りも安定していませんが、
やはり能力のある馬はすでに頭角を現していますので、
ヒドい荒れ方はしていません。

ただ、紐荒れは十分にありえそうなので、
今回は買うなら幅広く買う方が良さそうですね。