【札幌記念(G2)2017回顧】キンカメバイアスが強く出たレース

札幌記念(G2)レース結果

天候は晴れて良馬場での開催となった札幌記念。

レースは想像以上に時計がかかるレースとなりました。

札幌記念を制したのは最後に一気に差してきた
6番人気のサクラアンプルール。

そして、2着は重賞では好走歴がない
12番人気のナリタハリケーンとなり、
馬単6万馬券の波乱レースとなりました。

それでは、札幌記念を振り返ってみます。

札幌記念(G2)レース回顧

まずはスタート。

そこそこ揃ったスタートでしたが、
よろけたロードヴァンドールの煽りをうけた
マウントロブソンが出遅れていました。

前ではロードヴァンドールが勢いよく押し上げていき、
サウンズオブアース、タマモベストプレイが続きます。

外からはマイネルミラノが上がっていきます。

初めのコーナー付近で、
エアスピネルも上がっていき4番手を確保。

同じく中団にはヤマカツエース、ディサイファがいます。

その後ろにマウントロブソン、ツクバアズマオー。

序盤は固まった馬群で進んでいきました。

前半1000Mは60.7秒と緩い流れ。

ホームストレッチで馬群は縦長になっていきましたが、
ハナを切っているロードヴァンドールが
中団でペースを落としていましたので、
全体的にも序盤はスローなペースとなったでしょう。

変わって後半は速い流れとなります。

速い流れで各馬、
4コーナー手前から仕掛けていきます。

まずはヤマカツエースが外から上がっていき、
内にいたサクラアンプルールも外に出して
一気に前にいきます。

最後の直線、ロードヴァンドール、マイネルミラノ、
エアスピネル、ヤマカツエースの4頭が
並んで直線に入ります。

すぐ後ろにはタマモベストプレイ。

最初に失速したのはマイネルミラノ。

タマモベストプレイも各馬が上手く
インを回ったためスペースがなく、
ズルズルと下がっていきます。

そして、直線序盤で先頭に立ったのは、
外から一気に上がってきたサクラアンプルール。

前の集団をスッと抜いて先頭に立ち、
後続の馬がついて来れない程の末脚を使い、
引き離していきます。

前目にいたエアスピネル、ヤマカツエース、
良い立ち回りをしていたサウンズオブアースも
伸びはいまいち。

そんな中、後方から迫ってきたのは、
ナリタハリケーン。

一気に先頭集団をごぼう抜きして、
あわやサクラアンプルールを差しそうな勢いで伸びてきました。

最後はサクラアンプルールが
ナリタハリケーンを退けて1着でゴール。

3着は粘ったヤマカツエースとなりました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

札幌記念(G2)各競走馬の回顧

■サクラアンプルール(1着)
良いスタートを切って内を確保し、
そこからは中団の内内でレースを進めていきました。

最後まで仕掛けを待って、
4コーナー手前から斜めに外に持ち出して、
そのまま1着でゴール。

ロスの無い良い誘導だったと思います。

6歳にして初重賞制覇。

早めに抜け出したので最後はやや甘くなってしまいましたが、
パワフルな強い競馬をしたと思います。

秋のG1でも内を引ければ
面白い存在になるかもしれませんね。

■ナリタハリケーン(2着)
12番人気ながら2着と大健闘をしたナリタハリケーン。

最後はサクラアンプルールにクビ差まで迫りましたが、
惜しくも2着となりました。

道中はサクラアンプルールの後ろについて、
良い形で進めていたとはいえ、
このメンバーでここまでの力が出せるとは驚きました。

8歳なので上積みは期待できないかもしれませんが、
スローな展開ならまた穴を開けてくる可能性もありますね。

距離が伸びても良さそうです。

■ヤマカツエース(3着)
3着となんとか馬券内は死守したものの、
ナリタハリケーンには1馬身以上開けられての完敗。

外を回らされたロスもあったと思いますが、
持久力勝負となった事も敗因の一つでしょう。

休み明けでしたし、
そこまで悲観する内容ではないと思います。

叩いた次のレースで期待したいですね。

■サウンズオブアース(4着)
序盤は積極的に前に行きましたが、
すぐに中団の位置に下げ、
そこからは最後まで我慢しながら進めました。

最後はジリジリと伸びてきましたが、
ヤマカツエースに届かず4着。

速い流れを得意とするこの馬にとっては
今回のペースは合わなかったのでしょう。

負けてはしまいましたが、走りを見ていてもまだ重賞で
馬券内は狙えると思います。

■エアスピネル(5着)
道中は前目で進めていましたが、
最後はやはり伸び足らず流れ込む感じで5着。

前半がスローになってしまうと
どうしても後半が弱い分、このような結果になってしまいますね。

流れて総合力を上手く引き出せるような展開に
持っていって欲しかったと思います。

■マウントロブソン(8着)
いつも通り後方からの競馬でしたが、
最後は伸びずに8着と惨敗。

スタートの悪さや最後の直線で
進路を確保するのが難しかった事もありますが、
それでも、もうちょっとやれても良かったとは思います。

全く噛み合っていなかった感じでしたし、
この馬が好走する条件は結構シビアかもしれませんね。

1~3着をキングカメハメハ産駒が独占した札幌記念。

キングカメハメハはバイアスに左右されやすいので、
展開が噛み合った時の偏りが激しいですね。

今回上位の馬も実際は秋のレースでの
取扱が難しいと思います。

それでは次回のレース予想は、
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8月27日(日)
新潟2歳ステークス(G3)
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2歳のマイル重賞が今週は行われます。

今週、来週は2歳の重賞が続きますね。

ハープスターやイスラボニータといった、
名高る名馬も好走している新潟2歳ステークス。

予想は相当難しいですが、
将来のスターホース候補が出るとなると
注目しておきたい1戦ですね。

【札幌記念(G2)2017回顧】キンカメバイアスが強く出たレースの口コミ

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