【桜花賞（Ｇ１）２０１６回顧】デムーロ騎手の勝負強さが光ったレース

桜花賞（Ｇ１）　先週のレース傾向

今年は桜の開花が早く、東京ではもう葉桜となっていますが、
阪神競馬場ではキレイな桜が咲いていましたね。

そんな中、乙女達の熾烈な争いが繰り広げられました。

時々、ポンッと穴馬が出ますので、
どの馬にも展開次第ではチャンスがあるレースですが、
今年は絶対的ともいえる実力の３頭に注目が集まっていました。

上位３頭が10倍以内のオッズで、
その中でも、メジャーエンブレムの人気が1.5倍と頭一つ抜けたオッズに。

メジャーエンブレムはパドックでも落ち着いていましたね。

スタートはソルヴェイグが飛び出し、その直後に外からアッラサルーテ。

メジャーエンブレムはまさかの逃げずに、少し控え気味になり、
外からカトルラポール、メイショウバーズが抜け出して先頭に。

シンハライトは中団の外側で走りやすい位置。
ジュエラーは後方２番手の位置に。

メジャーエンブレムが逃げなかった為か、
前半が34.8とやや例年より遅いペース。

メジャーエンブレムは中盤でも固まった馬群の中にいて、
前を塞がれた状態となっていました。

最後の直線ではラベンダーヴァレイが内に押し込んできて、
メジャーエンブレムと接触しましたが、
それでも、抜け出してきましたがすでにシンハライトが伸びていました。

今回は色々とマイナス点がありましたが、
メジャーエンブレムのギアチェンジの良さは素晴らしいですね。

伸びてきたシンハライトが１番手になりましたが、
最後は外から伸びてきたジュエラーに詰め寄られほぼ同時にゴール。

判定はジュエラーがハナ差で１着となり、
ヴィクトワールピサ産駒が初めてＧ１の勝利を掴みました。

ラップ的にはチューリップ賞と同じような流れで、
結果、チューリップ賞の上位２頭がそのまま桜花賞の１、２着となりました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

桜花賞（Ｇ１）　各競走馬のレース回顧

■ジュエラー（１着）
道中は後ろ過ぎな感じがしましたが、上がり33.0という、
頭１つ抜け出た素晴らしい末脚を使って結果は１着。

あの位置から届くとは思いませんでした。

チューリップ賞よりもパフォーマンスを上げてきていましたね。

オークスでは距離が合わない気がしますが、
厳しい流れにも付いてこれるこの馬なら勝機はあるでしょう。

■シンハライト（２着）
ハナ差で惜しくも２着なったシンハライトは良い競馬をしていただけに、
池添騎手も悔しい限りでしょう。

今回は２着となってしまいましたが、
不安点もマイナス点も見当たりませんので、
運が無かっただけだと思います。

オークスではシンハライトの方が適正は高いと思いますし、
器用さもありますので、こちらの方が信頼度は高そうです。

■アットザシーサイド（３着）
このメンバー相手では力が足りないかと思いましたが、
福永騎手も上手く誘導し３着と健闘しました。

もう少し前目で競馬をしていればもしかしたらと思いましたが、
やはり最後のキレは甘く、上位２頭とは大きな差があると感じました。

2400Mの距離延長がプラスとなるとは思えませんが、
上手く流れに乗れれば一発はあるかもしれません。

■メジャーエンブレム（４着）
今回の敗因は進路が閉ざされた点もありますが、
１番の要因は前で攻めなかったという点でしょう。

最後のキレでは上位２頭に負けるのは確実なので、
もっと早い段階で前に行って欲しかったと思います。

逃げが通用しないレースではありますが、
この馬ならという期待もありましたので、残念でした。

このレースで馬自体の評価は下げるものではないと思いますので、
次走に期待したいと思います。

■ラベンダーヴァレイ（６着）
明らかにメジャーエンブレムを意識した騎乗でしたが、
メジャーエンブレム自体が想定外の競馬をしたので、
こちらも前には出ずに能力を活かす事ができませんでした。

最後の伸びも無く６着と完敗。

評価は難しいものがありますが、
先行組では唯一最後まで残っているので、
Ｇ２あたりでは上位に喰い込む可能性は十分にあるでしょう。

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断トツの１番人気に押されていた、
メジャーエンブレムが飛んだ桜花賞。

ＮＨＫカップに進むかもしれませんが、
個人的にはオークスでの走りが見てみたいと思っています。

ほとんどの馬が距離延長となるオークスで、
各馬、どのような走りをしてくれるのかが楽しみですね。

それでは次回のレース予想は、
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４月１７日（日）
皐月賞（Ｇ１）
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桜花賞に続きこちらも、
マカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズと
３強ムードの皐月賞。

ただ、まだどの馬も経験は浅いので、
レースをかき回してくれる馬がいれば、
大崩れもあるのではないかと思います。

展開に特に注意しながら予想を進めたいと思います。