【皐月賞(G1)2016回顧】思わぬ伏兵が現れたレース

皐月賞(G1) 先週のレース傾向

当日、雨こそ小雨になったものの、
強風が吹き荒れ、良いコンディションとは言えない中行われた皐月賞。

3強対決と言われていましたが、
全体的にレベルが高く、例年に増して注目度が高かったように思います。

レースはリスペクトアースがハナを切り、
2番手には意外にも先行策を取ったリオンディーズ。

そして、1000Mは58.4秒とかなりの高速馬場。

この時点でリオンディーズの負けが頭をよぎった方も
多かったでしょう。

その後ろで、エアスピネルが先行集団に、サトノダイヤモンドは中団と、
この2頭は自分の得意なペースでレースを進めていました。

中盤でもペースは緩む事はなく、むしろ下り坂で加速が増して、
3コーナーではリオンディーズが先頭に立つ展開に。

4コーナーではさすがに体力が切れてきたのか、
リオンディーズは外によろけたような感じになり、
加速してきたエアスピネルと接触しそうになっていました。

エアスピネルは避けた後、
サトノダイヤモンドと接触と2頭がアクシデントに見舞われました。

そして、粘るリオンディーズの横から、
グイグイとディーマジェスティが1頭抜きんでた末脚で伸びて先頭に。

大外からはマカヒキも伸びてきましたが、
ディーマジェスティが追随を許さずに1着でゴール。

8番人気と人気薄のディーマジェスティでしたが、
結果は1:57.9のレコードでのゴールと素晴らしい内容で勝利しました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

皐月賞(G1) 各競走馬のレース回顧

■ディーマジェスティ(1着)

今回、前が速く隊列が縦長となった事で、
大外ながら良いポジションで進める事ができていました。

前走の共同通信杯でも最速の上がりをみせていましたが、
今回ここまでの走りができるとは思っていませんでした。

厳しい流れの中、マカヒキやサイトダイヤモンドに勝利できた事は、
純粋に馬が強いと感じました。

上がりもマカヒキと差の無い素晴らしい瞬発力を見せていましたね。

蛯名騎手の仕掛けのタイミングも抜群でした。

今回は展開が向いたという事もありますので、
スローになるとどうなるのかが少し考える必要がありそうです。

■マカヒキ(2着)

最後は追い込みが届かず完敗となってしまいましたが、
上がり最速の末脚は他の馬と圧倒的な差がありました。

今回はポジションが後ろ過ぎたため、
届かなかったものと思いますので、
東京競馬場のように最後の直線が長いコースですと、
この馬の末脚を存分に活かす事ができるとでしょう。

ダービーでは巻き返しも十分にありえると感じる走りでした。

■サトノダイヤモンド(3着)

3着とはいえ、休み明けながらよく走っていたと思います。

アクシデントもありましたが、
今回は上位2頭の方が上手であったでしょう。

特にマカヒキとは少し差がある印象を受けました。

ただ、ここを上積みにダービーでは更に伸びてくると思います。

■エアスピネル(4着)

今回も後一歩伸びなかったという内容のエアスピネル。

決して力がないという訳ではありませんが、
今年はハイレベルなだけになかなか目立った活躍ができていません。

ダービーでは勝ち負けにもっていけるかは微妙なとこではありますが、
安定性はありますので、切りづらい存在ではあると思います。

■リオンディーズ(6着)

今回まさかのハイペースで飛ばしていたリオンディーズ。

デムーロ騎手は馬場を考えて前にいったとコメントがありましたが、
それでも途中は抑える事ができてなかったと思います。

気性面に問題はある事はマイナスかもしれませんが、
あの厳しい流れで最後まで粘る事出来ている点は、
改めてこの馬の強さを感じました。

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気付けばディープインパクト産駒が
1着~3着を独占した今回の皐月賞。

今回のレースでダービーは4強とも5強とも言われる事になるでしょう。

ダービーではまた違った展開になる可能性が高いだけに、
次はキングカメハメハ産駒の台頭があるかもしれませんね。

それでは次回のレース予想は、
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4月24日(日)
読売マイラーズカップ(G2)
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1、2番人気が不振気味のマイル戦。

2年連続で1番人気に支持されながら、
1着を逃しているフィエロが今年も出走予定です。

今年こそは勝利を挙げたいと思いますが、
このレースを叩き台として使ってくる可能性もあるでしょう。

休み明けのフィエロがどのような走りをするのか、
楽しみなレースです。

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