【第63回神戸新聞杯(G2)2015回顧】ただの逃げ切りではなかったレース

神戸新聞杯(G2) 先週のレース傾向

かなりのスローペースとなった今回の神戸新聞杯。

菊花賞へのトライアルという事で、
見応えのあるレースとなり、色々と本番への展望が見えたレースと
なったのではないでしょうか。

実際にこの神戸新聞杯は菊花賞との結びつきが強く、
過去10年の勝ち馬は10頭中9頭が菊花賞で複勝圏内に入っています。

1番人気のリアルスティールは、
勝ちは逃したものの、やはり休み明けを懸念してか、
そつなく乗っている感じが見受けられましたね。

ただ、やはり周りは当然リアルスティールを警戒してた模様。

そのせいで全体のペースが乱れてしまったのでしょう。

3コーナーを着てもまだ緩い流れとなった事から、
最後の上がりが勝負のレースとなりました。

人気どころのキロハナ、マッサビエルは
休み明けという事もあったと思いますが、
距離が合わないという事と、
この強豪相手ではやはり厳しいという印象を受けました。

このレースでこの夏の成長具合や、
力の差が見えてきましたね。

それでは、各競走馬の走りを見ていきましょう。

神戸新聞杯(G2) 各競走馬のレース回顧

■リアファル(1着)
ノーマークですんなりとハナを切り、
マイペースにレースを進める事が出来た事も
勝てた要因でしょうが、最後の3Fが34.1というのは、
リアファルは力があるという証拠でしょう。

菊花賞の距離になってもスタミナ的にも問題なさそうです。

ルメールの流れを作る騎乗も非常に良かったと思います。

■リアルスティール(2着)
今回は勝つ事が目的ではなかった模様だったリアルスティール。

本番に向けての調整も兼ねていたのでしょう。

骨折明けで心配されていましたが、
上がり34.0の数字は十分に手ごたえを感じた走りとなったはずです。

■トーセンバジル(3着)
上がりは34.1と素晴らしい脚を使ってきました。

菊花賞への出走権利を得るという四位騎手の狙い通りの
結果でしょう。

レースの流れを読む事に優れた
ベテランならではの立ち回りはさすがだと感じました。

血統的にも3000Mの適正はありますので、
菊花賞でも見ものだと感じました。

■アルバートドック(7着)
リアルスティールの後ろを取りながら、
更に下げる競馬をしていたので騎乗に
疑問が残る競馬となりました。

そして、道中での競馬はそこまで厳しい競馬ではなかったので、
最後の伸びを見ていると、持続力が想像以上に
期待出来ない馬なのかもしれません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

セントライト記念、神戸新聞杯と
2週続けて菊花賞へのトライアルレースが行われましたが、
セントライト記念に関してはレベルが高いレースとは
言えませんでした。

それに比べ、神戸新聞杯は派手な感じではありませんでしたが、
セントライト記念とのレベルの差が数字として表れています。

今年は力関係もハッキリしているので、
荒れるレースにはならないのかもしれません。

さて、
今週はいよいよG1がスタートします。

10月4日(日)
スプリンターズステークス(G1)
ロードカナロアが引退してから、
スプリンターのスーパースターが不在の今。

ストレイトガール、ベルカント、ハクサンムーン
ティーハーフ、ウリウリ、コパノリチャードなどなど・・・

力が均衡しており、混戦模様となりそうですので、
どのような一戦となるのか楽しみです。

【第63回神戸新聞杯(G2)2015回顧】ただの逃げ切りではなかったレースの口コミ

コメントはまだありません。

【第63回神戸新聞杯(G2)2015回顧】ただの逃げ切りではなかったレースの口コミ