秋華賞(G1) 先週のレース傾向
気候も一気に涼しくなり、
秋を感じさせる中で行われた秋華賞。
寒くなると急に年末が近くなったような感じがしますね。
今回、人気となったのは、
ビッシュ、ジュエラー、ヴィブロスの3頭。
この3頭がオッズ10倍を切っていました。
とはいえ、相次ぐ実力馬の回避により、
実力が均衡する事となり波乱ムードの中が漂っていました。
まずはスタート。
バラついたスタートから、
ハナを切ったのは予想とおりクロコスミア。
出負けしたのはパーシーズベスト、デンコウアンジュ。
外からネオヴェルザンディ、ダイワドレッサーが
クロコスミアに続いていき、
ウインファビラス、エンジェルフェイスがその後ろ。
1~3番人気の3頭は中団~やや後方での競馬に。
2コーナー過ぎたあたり、
外からカイザーバルがスッと伸びてきていますが、
伸びたように思えるのは、
この時ペースがちょうど落ちてきていたからです。
3F目が12.9というラップで相当遅いラップを刻んでおり、
カイザーバルが浮いた形となりました。
今年の秋華賞は全体的にはスローですが、
ペースがチグハグでかなりトリッキーなペースとなっています。
このペースが後々実力馬の脚を鈍らせる事に。
4コーナー手前、
ジュエラーはまだ内内で我慢しており、
ビッシュは徐々に上がってきます。
先頭のクロコスミアが1馬身差のリードを
保ったまま最後の直線へ。
その外からカイザーバルが追い上げてきます。
更に外からはパールコード、ヴィブロスが猛追。
この時、ビッシュはすでに伸びはなく、失速気味。
そして、内からはジュエラーも追い上げてきます。
残り100Mあたりでクロコスミアが脱落しました。
最後は追い上げてきた4頭の接戦。
そんな中で、更に脚を伸ばしてきたのは、
ヴィブロスとパールコード。
最後はヴィブロスが素晴らしい伸びで差し切って1着。
ジュエラーは伸びきれず4着と馬券内を外してしまいました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。
秋華賞(G1) 各競走馬のレース回顧
■ヴィブロス(1着)
重賞初制覇がG1となったヴィブロス。
マークも厳しくなく、スムーズな運びが出来ていたとはいえ、
ここまでのキレがあるとは思いませんでした。
特にトップスピードの持続力は素晴らしいと思います。
この半年でかなりの成長を感じた走りです。
414キロという小柄ですので、
カイザーバルと比べると80キロ近く差がありますね。
もう少し馬格に幅ができると更に化けるかもしれません。
■パールコード(2着)
こちらもレース運びは良かったのですが、
最後はヴィブロスに一歩及ばず。
これまで安定した走りはしているのですが、
前走を見てもあんまり期待はできなそうな感じでした・・・
馬格もしっかりしているのですが、
大きくよれる事も気になりますし、
今後も買うかと言われれば疑問ですね。
■カイザーバル(3着)
道中はややかかり気味でしたが、
例年と比較すると逆にカイザーバルのペースくらいが
通常だったので、この馬が前に行っていないと
今回はドスローになっていたのかもしれません。
ただ、最後はやはり甘くなって伸びに欠けていました。
とはいえ、パフォーマンスを上げてきているのは確かで、
強い競馬をしたと思います。
残り200Mあたりでは勝つ雰囲気もありましたしね。
この馬は1800Mくらいで真価を発揮できる馬かもしれません。
■ジュエラー(4着)
道中は内内でレースを運んでおり、
これが仇となったかもしれません。
位置的には良かったのですが、
3コーナーあたりでは前のスペースがなく、
詰まっていた感じもします。
そんな中でも4着を死守したという事で、
強さは再度アピールできたのではないでしょうか。
2000Mは長い印象ですので、
マイラーとかでは狙ってみたいと思います。
■ビッシュ(10着)
1番人気を大きく裏切ってしまったビッシュ。
最後の伸びが平凡でした。
出負けして後方の競馬となった事、
初挑戦の京都でコーナー回りがスムーズではなかった事、
ペースがスローになった事など、
今回の敗因は色々と原因がありそうです。
ただ、もう少しやれる馬だとは思いましたが、
輸送が影響したのでしょうか。
今回は負けてしまいましたが、
次走も変わらず期待したいと思います。
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京都はディープといいますが、
結果を見てみると勝ったのはディープインパクト。
こういう時にディープを信頼すべきだったと思いますね。
ただ、最近は平場では凡走、
重賞でポンッと勝つようなパターンが多い気がしますので、
なかなか強気には責められないという感じです。
1、2番人気が飛んで中波乱となった今回の秋華賞でした。
それでは次回のレース予想は、
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10月23日(日)
菊花賞(G1)
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3000Mという異質な距離で、
こちらも予想がなかなか悩ましいところ。
ディーマジェスティやサトノダイヤモンドなど
実力馬は揃っていましすが、いずれもこの距離は未体験。
2000M以上に距離適性が出るレースだと思いますので、
適正に重きをおいて予想していきたいと思います。
【秋華賞(G1)2016回顧】特殊な展開に実力馬が泣かされたレースの口コミ
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