【第66回 毎日王冠(G2)2015予想】濃いメンバーが出揃った天皇賞の前哨戦

今週から二ヶ月間、府中競馬場での開催となります。

この秋シーズンの府中競馬場の注目レースと言えば、
なんと言っても『天皇賞・秋』『ジャパンカップ』ですね。

まずは天皇賞が先に開催されますが、
その前哨戦がこの毎日王冠です。

G1を戦う競走馬達が始動するレースという事もあり、
毎年、関西からも有力馬が集まるレベルの高い注目のレースです。

今年は有力馬の故障や、京都大賞典との兼ね合いもあり、
メンバーが少なくはなってしまいました。

ですが、G1馬である、
スピルバーグ、リアルインパクト、
イスラボニータ、ダノンシャーク
などが出走しており、濃いメンバー構成での戦いとなる事は
間違いありません。

そして、最も注目を集めているのが、
エプソムCで勝利以来、三ヵ月半ぶりのエイシンヒカリ。

デビューからもの凄いスピードで快勝している
この馬が今回、1番人気となるのではないでしょうか。

G1馬の出走が多い事から、
実力通りの結果になると思いきや、
毎日王冠は意外と荒れています。

過去10年で1番人気の連帯率は40%、2番人気の連帯率は30%
G2にしては人気馬の信頼度は高くありません。

2005年には3連単で147万馬券も出ています。

過去傾向としては3歳の馬の連帯率が良く
古馬を相手とするこのレースであえて3歳馬を
使ってくるという事は何か理由があるのでしょう。

ぜひ、3歳馬には注目してみてください。

レベルの高いレースとなる事必至の毎日王冠。

それでは、コースや追い切りなどから、
毎日王冠の展望を見ていきましょう。

毎日王冠(G2) レース解析

スタートの後、すぐに2コーナーへ突入する事から、
内枠の先行馬には有利となるでしょう。

多頭数の場合の外枠はロスが大きく不利になりますが、
その後は広く長い直線ですので、揉まれる事も少なくなります。

2コースを回ってからが勝負でしょう。

このコースは大きな円周と長い直線があり、
長い直線では速い上がりが必要とされます。

ですが、速い上がりを使う区間が短く、
ラスト3ハロンのみとなります。

ですので、
持続力よりも瞬発力やキレの方が大事になります。

血統ではやはり、瞬発力に優れたサンデーサイレンスが
上位を占めます。

また、東京1600Mで実績のある馬は不振に終わっており、
東京1800M、2000M、2400Mでの好走馬とよくリンクしています。

そして、このコースではスタートしてすぐにペースが
落ち着きやすいので、逃げ馬が穴馬として残るケースも
多くみられます。

では、その他にも調教具合や血統から
毎日王冠の注目馬をあげていきましょう。

毎日王冠(G2) 注目馬予想

■エイシンヒカリ
今回1番の注目馬、武豊騎手が騎乗するエイシンヒカリ。

これまで怒涛の勝利を誇っていますが、重賞の実績はあまりなく、
追いきりではベストの時計ではないところが気になるところではあります。

ただ、エプソムCで下したメンバーがオープン戦などで
快勝しているところから、その実力は本物といえるでしょう。

少し過剰人気な気もしますが、
ついにG1戦に出てきたというところで、
先に広がるような走りに期待したいと思います。

■アンビシャス
これまで複勝圏内を外した事のないアンビシャス。

ダービー候補と言われていた馬ですが、
ダービーは回避した後に挑んだラジオNIKKEI賞では
圧倒的な力を見せ付けました。

追いきりも上々でまとめてきている様子が伺えます。

3歳馬ではありますが、
父であるディープインパクトの抜群のキレ味で
どこまで通用するか楽しみです。

■スピルバーグ
昨年の天皇賞の覇者であるスピルバーグ。
長い休養と経てこの毎日王冠から始動します。

このコースでの適正がある事は証明済みですが、
このレースでは叩き台として使う可能性もありますので、
過剰な期待は禁物かもしれません。

■ディサイファ
スピルバーグ同様の脚質である、ディサイファ。

前走は実績がない右回りの札幌で、
前に行く競馬をし、いつものスタイルとは違う走りをしました。

それでも、強豪を抑え込んでの勝利には驚きましたが、
今回はいつもの末脚を使う競馬をするでしょう。

時計も良く、前走以上の内容となりそうです。

■ステファノス
3歳ながら強烈な末脚を見せた昨年の富士ステークスが
印象的な馬です。

強敵が並ぶ今回の毎日王冠ですが、
現在の3歳馬の中ではトップレベルのスピードを
持っているので、この東京1800Mでどのようなパフォーマンスを
見せてくれるのかが楽しみな馬ではあります。
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以上が現時点での注目馬です。

その他にも、ヴァンセンヌ、イスラボニータ、リアルインパクトなど、
全ての馬が注目馬のようなレースです。

四ヶ月ぶりのヴァンセンヌはいつものダイナミックな
動きもなく調子が万全とはいえないかもしれません。

怪我から復帰直後のイスラボニータもこのレースは
叩き台としてみている感じが見受けられますので、
積極的に買う事がためらわれます。

頭数も少なく枠順の有利不利が少なくなった今回の毎日王冠。

1998年には、G2ながら12万人の観客が集まったこのレース。
毎年、他のG2とは何か違う雰囲気を感じられますね。

どの馬が来てもおかしくはない注目馬揃いのレースですので、
今年も人気薄の好走が期待出来そうなレースとなりそうですね。

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