【菊花賞(G1)2016回顧】想像以上の走りを見せた上位3頭

菊花賞(G1) 先週のレース傾向

今週は秋の長距離G1菊花賞。

2強のサトノダイヤモンとディーマジェスティが
ダービー以来の激突となりました。

サトノの悲願のG1制覇となるか、
ディーマジェスティは初の関西をどうこなすのか。

はたまたトリッキーな距離ゆえに、
伏兵馬が台頭するのか。

そんなところが注目された1戦です。

パドックでは、サトノダイヤモンドは落ち着いた感じで、
毛ヅヤも良く、状態はかなり良さそうに感じました。

対するディーマジェスティもいつもと変わらずといった感じ。

そして、スタート。

バラけた感じのスタートで、
大きく遅れたのはジュンヴァルカン。

良いスタートを切ったのは、
ジョルジュサンク、ミライヘノツバサ、サトノダイヤモンド。

ミライヘノツバサがハナを切ったと思いきや、
外からサトノエトワールが一気に駆け上がって前にいきます。

エアスピネルも前目の競馬で良い位置にいますが、
少しかかっているような感じです。

ディーマジェスティはやや後方で、
サトノダイヤモンドを伺うような形に。

そして、1コーナーでハナを奪ったのはミライヘノツバサ。

3Fのタイムは53.3。

ペースは流れていましたが、
隊列はすでに縦長になっているので、
中盤あたりからすると平均ペースくらいでしょう。

先頭はミライヘノツバサ、その後ろにサトノエトワール。

少し離れてアグネスフォルテ、ジョルジュサンク、エアスピネル。

中団にはウムブルフ、サトノダイヤモンド、マウントロブソン。

中団後ろにはフジプリンス、ミッキーロケット、レッドエルディスト。
内を走っているシュペルミエールとその外にディーマジェスティが並走しています。

後方組はレインボーラインを前に
コスモジャーベ、プロディガルサン、ジュンヴァルカン。

最後方にはイモータルが走っていました。

最初のホームストレッチの中盤から、
向こう正面にかけてマウントロブソン、シュペルミエールなどが動き、
先団との間を詰めていきます。

サトノダイヤモンド、そしてすぐ隣にマークしていた
ディーマジェスティは外で流れに乗っている感じ。

そして、最後の直線。

先頭は変わらず、2番手に2馬身ほど差をつけていた
ミライヘノツバサ。

内からはエアスピネルがミライヘノツバサを交しにかかり、
外からサトノダイヤモンドが徐々に前に上がってきます。

残り300M地点でサトノダイヤモンドがスパート。

他の馬を寄せ付けないキレ味でグングン前に行き先頭に立ちます。

エアスピネル、ディーマジェスティも
なかなか差を詰める事ができません。

そしてディーマジェスティの外からは、
レインボーラインが力強く伸びてきます。

すでに2番手とは2馬身ほどの差をつけている
サトノダイヤモンドは独走状態で、
勝負は2、3着争いになっていました。

最後はサトノダイヤモンドの圧勝。

そして、外から伸びてきたレインボーラインが、
エアスピネル、ディーマジェスティを交わして2着となりました。

ディーマジェスティはエアスピネルに届かず4着。

サトノが悲願のG1初勝利となりました。
それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

菊花賞(G1) 各競走馬のレース回顧

■サトノダイヤモンド(1着)
抜群の仕上がりで挑んだサトノダイヤモンド。

道中、マークされながらも良いポジションを
キープしていたルメール騎手の誘導も素晴らしかったです。

3コーナーあたりから徐々にペースを上げ、
最後の直線では後続を寄せ付けない走りで圧勝。

この夏の成長を感じさせてくれましたね。

■レインボーライン(2着)
序盤より後方で待機し、
最後の直線で外から一気に突き抜けてきました。

脚を溜めていたとはいえ、
この距離でもゴール前まで脚が止まっておらず、
ここまでの走りができるとは想像できませんでした。

確かにモーリスにもクビ差まで迫った馬なのですが、
札幌記念を見てもなかなか判断には難しかったです。

これが中距離となるとまた判断は悩ましいですが、
サトノダイヤモンドより成長度は増していると感じました。

■エアスピネル(3着)
何と言っても武豊騎手がお見事でした。

道中では内々で走り、
最後はサトノエトワールの横をスライドさせ、
すんなりと抜け出してきました。

長距離は合わないと馬だと思いますので、
最後はスタミナが切れてしまいましたが、
これ以上にない走りだったでしょう。

■ディーマジェスティ(4着)
スタートがいまいちで、
やや後方からの競馬になってしまいました。

最後は伸びも少なく4着に。

とはいえ、道中はマークも厳しく、
動きにくい状況でしたし、初の関西遠征と言う事もあり、
あまり良い条件とはいえない中の4着は
悲観する事はないでしょう。

ただ、最近はあまり前半にスムーズな競馬ができていないので、
なかなか強い印を打つ事ができないですね。

■カフジプリンス(8着)
3番人気に支持されながらも
8着惨敗となったカフジプリンス。

スタートも悪く、
道中は内側で揉まれた感じになっていました。

中盤にペースを上げようとしていましたが、
スペースがないので、ブレーキがかかり、
この事が結果、着順に響いたと思います。

ポテンシャルは高い馬だとは思いますが、
なかなか素質を引き出せるような競馬をできていないと
思います。

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ハイレベルの馬が揃った3歳世代、
最後のクラシックを勝利したサトノダイヤモンドでした。

G1馬に相応しい走りだったと思います。

また、レインボーライン、エアスピネルなど、
この夏に成長している馬もいるので、
来年あたりは勢力図が変わるかもしれませんね。
それでは次回のレース予想は、
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10月30日(日)
天皇賞(秋)(G1)
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古馬頂上決戦、天皇賞がやってきました。

モーリス、エイシンヒカリ、リアルスティールなど、
今年も粒ぞろいのメンバーが揃います。

過去にも数多くの名馬がこのレースを勝利していますが、
意外にもこの天皇賞(秋)でG1初制覇となる馬も
少なくはありません。

やはりコース適正が重要だと思いますので、
その点を意識して予想していきます。

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