ヒドい雨、最悪の馬場状態の中、
菊花賞が行われました。
どんなペースでもスタミナが消耗しそうな馬場です。
キレ味も削がれそうでしたが、
このペースで先行勢がほとんど崩れ、
後方からの馬が馬券をしめました。
結果は1番人気のキセキが大外から一気に伸びてきて、
2馬身を空ける快勝でゴール。
ここまで安定した走りを見せてきたキセキが、
G1初挑戦にして初制覇を成し遂げました。
それでは菊花賞を振り返ってみます。
菊花賞(G1)レース回顧
まずはスタート。
大きく遅れたのはプラチナヴォイス。
対してウインガナドル、スティッフェリオが
好スタートを決め、外からはアダムバローズと
ベストアプローチも上がってきます。
その後ろにはトリコロールブルー、ダンビュライト、
サトノクロニクル。
外からマイスタイルも掛かり気味に上がってきます。
中団にはポポカテペトル、アルアイン、
クリノヤマトノオー、クリンチャー。
ミッキースワローは中団後ろでアルアインを
マークする形に。
1番人気のキセキは後方集団で控えています。
1コーナー付近ではマイスタイルが
押して押して先頭に立ちます。
前半5Fは64.1。
この馬場にしては割と速いペースで進んでいると感じました。
ホームストレッチに入り、
先頭マイスタイル、番手には2馬身程空けてウインガナドル。
縦長の隊列で進んでいきます。
2コーナーを過ぎ、
先頭のマイスタイルが早々に潰れて下がっていきます。
そこから各馬早めに動き出して
前に詰め、先頭集団は大きな馬群となって3コーナーを進みます。
4コーナーから先頭集団も動き出して、
先頭がウインガナドルからアダムバローズへ変わります。
後ろから大きく動いたのはクリンチャー。
この時点で後方から外を回して、
4番手くらいの位置まで引き上げてきます。
そして最後の直線。
先頭は3列目くらいで進んでいた
ダンビュライトに変わりましたが、
すぐにクリンチャーが先頭を奪います。
内からは上手く上がってきたポポカテペトルも
ダンビュライトを交わして2番手に。
その後ろにはミッキースワロー、
キセキ、アルアインが追走してきます。
残り100M、
キセキがもう一段階伸びをみせて
先頭を一気に抜いて引き離していきます。
ミッキースワロー、アルアインは
伸びが弱く前を捕らえられません。
そのままキセキが脅威の伸びを見せてゴール。
2、3番手は最後の直線から前に出てきて、
最後まで伸びたクリンチャーとポポカテペトルとなりました。
それでは、各馬の回顧をしていきます。
菊花賞(G1)各競走馬の回顧
■キセキ(1着)
かなり後方からのスタートで、
道中もそこまでポジションは上げずに進んでいきました。
最後は徐々にポジションを上げていき、
最後のコーナーでは先頭集団の位置に。
しっかりと伸びてきて2馬身差を開ける快勝となりました。
この超消耗戦の中、かなり強い競馬をしたと思います。
良馬場ではどうだったかはわかりませんが、
確実に力を付けているでしょう。
次のレースも楽しみですね。
■クリンチャー(2着)
キセキの前でレースを進め、
徐々に前に出てきて中団まで進めました。
最後は前が沈んだタイミングで、
押し上げて先頭集団に。
そこからはさすがのしぶとさで、
最後まで伸びて2着でゴール。
道悪の馬場ではありましたが、
良馬場の長距離線でも活躍できるでしょう。
■ポポカテペトル(3着)
道中は中団で進み、
最後は抜け出してくるスタミナ力の高さを見せて
3着に食い込んできました。
こちらは兄のマウントロブソン同様、
道悪の適正が髙かったのだと思います。
今後もスタミナ勝負になりそうな展開、馬場なら
狙ってみたいですね。
■マイネルヴンシュ(4着)
この消耗戦の中で、
最後グイグイ伸びてきたマイネルヴンシュ。
周りがバテバテの中で伸びてきたので、
こちらも素晴らしいスタミナを持っていますね。
道悪が得意というワケではないと思いますので、
次は良馬場の中距離で見てみたいと思います。
■ダンビュライト(5着)
先行勢の中では唯一残り、存在感はアピールしたものの、
掲示板に入るのがやっとでした。
前半で少し無理をさせてしまった感じでしたので、
もう少し控えていれば上位にいけたかもしれません。
あの流れで掲示板に入ってこれたので、
この馬も道悪が得意なのかもしれませんね。
ただ、距離は長いと思いますので、
次は中距離で見てみたいと思います。
■ミッキースワロー(6着)
スタミナはあり、長く良い脚を使えるとは思いましたが、
最後は一気に甘くなって6着。
甘くはなってしまいましたが、
この道悪で6着に耐えていたので、
力はあるところは証明できたと思います。
今回は参考外でいいでしょう。
■アルアイン(7着)
2番人気ながら7着となったアルアイン。
やはり距離・馬場のおかげで
持ち味が削がれた感じでしょうね。
苦手な条件でもここまで着順を上げてこれたので、
特に悲観視はしなくていいと思います。
勝ち時計は3:18.9と異例の遅さとなった今回の菊花賞。
かなりハードはレースになりましたので、
次のレースに影響が出てきそうですね。
しっかり休養して次走に出て欲しいと思います。
それでは次回のレース予想は、
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10月29日(日)
天皇賞(秋)(G1)
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秋の古馬頂上決戦、天皇賞が今週は行われます。
ビッグレースだけあって、
キタサンブラック、サトノクラウン、
ソウルスターリングなどそうそうたるメンバーが
出そろいましたね。
メンバー的にも今年は上位で悩む感じで、
紛れの少ないレースとなりそうです。
【菊花賞(G1)2017回顧】道悪でペースが乱れ超消耗戦となったレースの口コミ
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