【読売マイラーズカップ（Ｇ２）２０１６回顧】今年も本番に繋がらない予感がするレース

読売マイラーズカップ（Ｇ２）　先週のレース傾向

寒さはすっかり和らぎ穏やかな天候となった日曜日。

古馬のマイラーが凌ぎを削る読売マイラーズカップが行われました。

オッズはフィエロが2.6倍と１頭抜けた数字。
その他の馬は比較的割れたオッズとなっていました。

スタートではクルーガーとテイエムイナズマが若干出負けし、
クラレントとアルマワイオリがまずは先頭に。

その直後に外からサンライズメジャーが出てきて、
ハナを切る形に。

序盤は３Ｆで34.1と全体的にペースが上がり、
隊列は団子状態。

そして、中盤の坂の手前ではペースが緩むという、
差しが届きやすそうな展開になりました。

４コーナーまでほとんど隊列は変わらず、最後の直線に。

直線に差し掛かって間もなく、
先頭のサンライズメジャーは力なく後退していき、
内を走っていたクラレントが伸びて一旦は先頭になりました。

しかし、その直後、
外からクルーガー、ダノンシャークが追随し、
最後はクルーガーがそのまま脚を伸ばして１着でゴール。

勝ったクルーガーは重賞初制覇を飾りました。

結果を見ると2→1→4と開幕週らしく、
内枠が有利というのが、顕著に現れる結果。

全体のペースは平均的ですが、
序盤は速め、中盤では下りながら上がりきらないという
このコースにしては浮き沈みが激しいペースとなったため、
先行勢には特に厳しい競馬となりました。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

読売マイラーズカップ（Ｇ２）　各競走馬のレース回顧

■クルーガー（１着）
今回、意外な好走を見せたマイル初挑戦のクルーガー。

まだ力的に物足りない感じはありましたので、
ここまでの走りをするとは思いませんでした。

決して良いポジションではなく、
厳しい流れであったにも関わらず、
この結果は、評価すべきだと思います。

安田記念では更に厳しい戦いにはなるとは思いますし、
トップスピード勝負になれば力負けしてしまいそうですが、
まだ４歳で伸びてきていますし、展開が向けば期待はできそうです。

■ダノンシャーク（２着）
これまで展開に恵まれなかったダノンシャークですが、
今回はペースが流れ、内も確保でき、恵まれた展開となりました。

８歳という高齢ながら、
まだまだ、走れる馬だと思います。

さすがＧ１馬という器用さを持ち合わせていますが、
実際にＧ１となるとやはり厳しいかなという印象を感じました。

■クラレント（３着）
こちらも７歳という年齢ながら、３着と検討しました。

ダノンシャークと同じく展開が向けばまだまだ走れるという事を
アピールできたのではないでしょうか。

ただ、今回の上位３頭全てに言える事ですが、
トップスピード勝負になれば厳しいとは思います。

東京のような坂での加速になると、
この馬の持ち味も活かしきれないと思いますので、
安田記念では好走できるかは悩ましいところです。

■フィエロ（４着）
マークが厳しく外を回さたというのも
敗因だとは思いますが、何よりも位置取りが
後方過ぎたと思います。

この馬自身は基礎スピードもありますので、
もう少し前に出していてもまだ脚は使えていたでしょう。

とはいえ、最後の差しはペースからは想像以上に
伸びていませんでしたので、馬自体にも力の衰えはあると思います。

今回だけではなんとも言えない結果ではありました。

■サンライズメジャー（６着）
外枠だったので、今回の戦略は正しかったと思います。

叩き２走目で、
相性が良い京都ですので、好走を期待しましたが、
今回は粘りも見れませんでした。

もっとスローなレースとなるなら、
今後も勝機はあると思います。
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展開が読み辛かった今回のマイラーズカップ。

着順上位には７歳、８歳が目立ち、
新興勢力は４歳馬のクルーガーのみと、
影をひそめる結果となりましたね。

そして、安田記念の展望が少しみえたようなレースとなりました。
それでは次回のレース予想は、
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５月１日（日）
天皇賞（春）（Ｇ１）
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伝統の一戦、荒れるＧ１の代名詞、
天皇賞（春）が今週は行われます。

Ｇ１最長距離、3200Mという長さが未体験な馬も多いため、
荒れやすいのでしょう。

７年連続で３連単１０万馬券を超えています。

ゴールドアクター、レーヴミストラル、キタサンブラックなど、
今後が楽しみな馬が出そろいますが、
この距離にどう立ち向かうのでしょうか。

過去の傾向が重要なレースとなりますので、
その点を重視して予想していきたいと思います。