【高松宮記念(G1)2017回顧】本格化してきたセイウンコウセイ

高松宮記念(G1) レース結果

先週は寒の戻りで冬のような寒さの中、
高松宮記念が行われました。

しかも雨は小雨で稍重の馬場。

展開は予想とは裏腹にハイなペースにで、
先行勢が崩れる結果に。

最後はセイウンコウセイが、
先行勢の中で唯一、素晴らしいキレを見せて、
1着と初重賞制覇となりました。

レースの回顧はこちらです。

高松宮記念(G1) レース回顧

揃ったスタートから、
まず抜け出したのはシュウジ。

ここにきてまさかの良いスタートを切りましたね。

2番手にはラインスピリット、トウショウピスト、
セイウンコウセイ、ワンスインナムーンが並んでいます。

カーブ手前にいくと、セイウンコウセイ、ワンスインナムーンが
少し落として3列目になります。

シュウジが飛ばしていきますが、
ラインスピリットも押していきましたので、
馬場の事を考えると前半33.8秒とハイペースの
展開となりました。

稍重の馬場だったので、
先行勢は序盤にかなり体力を使ってしまっている感じでした。

上位人気のレッドファルクス、レッツゴードンキ、メラグラーナは、
中団~後方に待機しています。

残り600Mで先行組のペースが落ちてきて、
4コーナーあたりからググッと前との差が埋まってきました。

ここからは最後の直線に向かって横一杯に広がる、
高松宮記念らしい展開に。

外に行く馬が多い中、内側を選択したのは、
レッドファルクス、ティーハーフ、レッツゴードンキ。

外の馬群が固まったせいで内側に行った馬がスムーズに走れ、
まずは3頭が抜け出してきます。

近走では調子を上げていたメラグラーナは、
重馬場の時点で怪しいと思っていましたが、
前にも行けず、最後もなかなか伸びる気配がありません。

内に行った3頭が争う中、
真ん中をスムーズに回って伸びてきたのがセイウンコウセイ。

先行してたとは思えないキレ味でグングン伸び、
残り100M時点で2番手と1馬身差程開けて、
もう勝利を確信するような走りでした。

2、3番手争いはティーハーフが脱落して、
レッツゴードンキとレッツゴードンキの叩き合い。

2頭共、同じような伸びをして、
最後は僅差でレッツゴードンキの勝利となりました。

それでは、各馬の回顧をしていきます。

高松宮記念(G1) 各競走馬の回顧

■セイウンコウセイ(1着)
良いスタートから先行争いに加わりますが、
すぐに控えて好位置に。

そこから我慢しながら仕掛けを待って
最後の直線へ。

最後は真ん中のロスの無い位置。

先行で体力も使っていた中で、
上り坂でもう一段引き上げてきて、
突き抜けてきて1着で完勝しました。

総合力のレベルの高さを感じさせてくれたレースでした。

雨に助けられたとしても強いと思いますので、
今後も安定して走ってくれるでしょう。

■レッツゴードンキ(2着)
前半は後方から進めていましたが、
レース中盤には中団辺りまで押し上げてきて最後の直線へ。

やや溜めて持ち味のキレを活かす形となり、
最後は良く伸びて、レッドファルクスも競り落としての3着。

さすがG1馬という脚を見せてくれました。
このような馬場だと地力の高さを見せてくれますね。

内側をロスなく、進めていた事も
2着という結果につながったと思いますので、
岩田騎手もファインプレーです。

■レッドファルクス(3着)
香港スプリントの影響が心配されていましたが、
しっかりと走って3着。

最後はもう一伸びが欲しかったところですが、
G1馬の意地は見せてくれたのではないでしょうか。

まだ状態は完璧ではないと思いますので、
完成した時の走りが楽しみです。

■ティーハーフ(4着)
16番人気ながら健闘を果たしたティーハーフ。

序盤は中団の位置で控えながら、
内側へ入り最後の直線へ。

頑張ってはいましたが、
最後は脚が鈍くなり4着。

良く粘りましたが、
馬場や展開のせいで先行勢がかなり崩れた
今回のレースは参考にはなりにくいですね。

ただ、これ以上のパフォーマンスは
今は出せないと思いようにも思います。

■メラグラーナ(10着)
前半から前に行こうとはしていましたが、
なかなか良い位置を取れず、終始外を回るハメに
なってしまいました。

最後はそれなりに伸びてはきていましたが、
序盤のロスが響き、巻き返すまでの伸びではなく10着と惨敗。

今回のような展開・馬場ではこの馬の良さは
全く活かせませんでしたね。

次は良馬場で狙ってみたいと思います。

■シュウジ(15着)
今回は予想外に前に行ったシュウジ。

この時点でもうダメな感じはしていましたね。

やはり後半の良さを引き出せる展開でないと
ダメだと思います。

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先行馬がことごとく敗退した今回の高松宮記念。

やはり、今回のような馬場の場合は総合力が高い馬の方が
台頭する可能性が高いですね。

ただ、馬場・展開は関係なく、
セイウンコウセイは強い競馬をしたと思います。

今年のセイウンコウセイは楽しみですね。
それでは次回のレース予想は、
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4月2日(日)
大阪杯(G1)
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今年からG2からG1へと昇格した大阪杯。

G2の頃から豪華なメンバーが出走していたレースです。

今年もキタサンブラックやマカヒキなど、
昨年を代表するような実力馬が参戦。

基本的に固くなりやすいこのレースで、
今年も上位は堅いと思いますので、
穴を開けるなら小回りが上手そうな
馬を選んでいきたいと思います。

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