【NHKマイルカップ(G1)2016回顧】牝馬の層の厚さが伺えたレース

NHKマイルカップ(G1) 先週のレース傾向

春のG1シーズンも半分が過ぎ、
今回は東京開催に変わって初めてのG1、
NHKマイルカップが開催されました。

やはり注目は、桜花賞で末脚勝負となり、
4着に終わってしまったメジャーエンブレムの
スタートの走り方ですね。

スタートではティソーナとペルソナリテが出負け。

そして、メジャーエンブレムは良いスタートを切ってから、
寄せてくるシゲルノコギリザメを振り切って、
ハナに立ちました。

その後ろからは、
シュウジ、アーバンキッド、ブランボヌールがつけてレースは進み、

4Fの通過が46.0と、
一昨年のミッキーアイルの46.6を上回っていました。

2番人気のロードクエストは、最後方から2番目の位置につけていました。

こちらも今回は一番力を発揮できる、
溜めの競馬をしていましたね。

道中ほとんど隊列は変わらず、
ハイペースの割りには固まった状態でレースが進んでいきました。

後半を過ぎてもペースは落ちず、
他の先行馬も必至についていっていました。

ですが、残り200Mで差し馬勢の強襲が始まり、
外からレインボーライン、ロードクエストが。

シゲルノコギリザメ、アーバンキッドはズルズルと下がっていきましたが、
メジャーエンブレムだけは最後まで脚色を変えず、
そのまま粘り切って1着。

締まりのある厳しいペースで逃げ切れたメジャーエンブレムの強さを
証明するレースとなりました。

このペースで逃げられると他の馬はなかなか、
勝てないでしょうね。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

NHKマイルカップ(G1) 各競走馬のレース回顧

■メジャーエンブレム(1着)
今回は理想的とする単騎逃げで、
見事に桜花賞の汚名を返上したメジャーエンブレム。

緩む事はなく、決して楽ではないペースで、
このコースを逃げ切る事は過去のレースを見ても、
他の馬とは抜けているという印象です。

次は安田記念にいくかどうかはわかりませんが、
安田記念の時期は内枠が荒れていますし、
更に厳しい戦いになるので、今回のようにはいかないでしょう。

■ロードクエスト(2着)
今回は皐月賞のように早めに動かず、
後方待機で脚を溜めていました。

最後は大外から鋭い脚を使い、
最速の上がりでメジャーエンブレムに強襲するも、
一歩及びませんでした。

まだまだ雑で不器用な面はあるかもしれませんが、
その点さえ改善すれば力はメジャーエンブレム以上かも
しれません。

東京のマイルが抜群に合っていると思いますので、
次は安田記念での走りを見てみたいですね。

■レインボーライン(3着)
これまでしぶとい競馬をしてきたレインボーラインですが、
今回、ここまでの走りをするとは思いませんでした。

長い末脚を使えるので、
このコースでは、注意すべき馬でしたね。

大外なので、出方次第ではかかりそうなものですが、
あえて、中団あたりにとどまらせて、
最後はしっかりだしてきた福永騎手の手腕も光っていました。

個人的にはマイルより、中距離の方が力を出す事ができると
思っています。

■ダンツプリウス(4着)
これまで安定した成績を誇ってきた
ダンツプリウスですが、今回は惜しくも
馬券内を逃してしまいました。

この馬もしぶとく末脚を使え、器用な馬ですが、
まだ物足りない感じがするのも確かです。

こちらもマイルより中距離の方が合っている印象です。

■イモータル(11着)
中団の好位置でロスなくレース進めていました。

最後はズルズルと下がってきたシゲルノコギリザメの、
後ろで最後の直線ではかなり走り辛そうでした。

今回は不運があったとはいえ、
やはり最後の伸びは欠いていたというのも
確かなのでちょっと評価を落とした方が良さそうです。

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昨年もそうでしたが、
今年も桜花賞、皐月賞で敗退した馬が
NHKマイルカップで好走しました。

メジャーエンブレムは桜花賞4着
ロードクエストは皐月賞8着。

これを見ても今年の牝馬は相当レベルが
髙い事が伺えます。

今年のダービーも白熱の戦いを見る事ができそうです。

それでは次回のレース予想は、
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5月15日(日)
ヴィクトリアマイル(G1)
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昨年G1最高配当額2070万円がついた、
このレース。

昨年だけでなく、
このレースも荒れる傾向にあります。

昨年の同レースの覇者ストレイトガールや、
ルージュバックなど粒ぞろいの馬が出走します。

今回も穴馬が出そうな雰囲気がありますので、
積極的に狙いにいきたいと思います。

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