【アメリカジョッキークラブカップ(G2)2016回顧】力の差が激しく出たレース

アメリカジョッキークラブカップ 先週のレース傾向

4~5歳の比較的若い馬が少なく、
16頭中11頭が6歳以上の高齢馬というメンバーとなった
今回のアメリカJCC。

ペースは序盤はゆったり目でしたが、
中盤のペースが落ちずにロングスパートの形となりました。

勝ちタイムも過去10年の中では最速で、
想像以上に実力がものをいう厳しい競馬となったでしょう。

スタートからスズカデヴィアスが先行し、
マイネルメダリストが2番手。

その後に、3番手集団に
クランモンタナ、サトノラーゼン、ルルーシュ。

中団あたりは、
ヤマニンボアラクテ、ディサイファ、スーパームーンの順で進み、
そのまま4コーナーまで淀みのないレースが続きます。

ペースが落ちなかった事で、
力の無い馬はそこから伸びてくる事が出来ず、
ズルズルと下がっていきました。

4コーナー付近で外からディサイファが上がっていき、
内にはマイネルフロスト、外にヤマニンボワラクテと
スーパームーン。

そして、最後の直線で先に抜け出したディサイファが
突きぬけて2着に1馬身1/4差を付けてのゴール。

G1、G2で戦ってきた格の違いを
まざまざと見せつけるような完勝ぶりでしたね。

それでは、
上位人気馬、注目馬の走りを見ていきましょう。

アメリカジョッキークラブカップ(G2) 各競走馬のレース回顧

■ディサイファ(1着)
好位置でレースを進め、
最後は楽に抜け出している印象を受けました。

今回のようなポテンシャルがものをいう戦いでは
本当にこの馬の良さが出てきますね。

ただ、メンバー的にも有利であった事は確かですので、
G1での戦いとなるとまだ足りない感じはあります。

7歳とはいえ、衰えは感じられず、
今後の成長とG1の勝利を見てみたいと思います。

■スーパームーン(2着)
3番人気という予想外の人気となったスーパームーン。

4コーナーで外を回されてしまいましたが、
そこからしっかりと伸びてきて2着を確保した点は、
強い競馬をしたと思います。

中山の経験が少ない馬ではありましたが、
前走を含めて中山でも十分にやれる事をしっかりと証明してくれました。

■ショウナンバッハ(3着)
後方、内側で距離ロスのないレースをしていました。

この馬はトップスピードが武器というだけあって、
今回のレースでも上がり最速の34秒5。

道中、ペースが落ちずに流れた中でのこの
上がりは評価すべき点でしょう。

■マイネルフロスト(4着)
最内枠のマイネルフロストは良いスタートから、
少し下げ目でレースを進める事に。

道中は進路を確保をするのに外と内をウロウロした事が響き、
最後の直線の時にはもう追走は厳しい感じに。

上手く噛み合わない展開のせいもあったと思いますが、
同じような流れで進んできたショウナンバッハや
スーパームーンと比べると、力の差が感じられます。

安定感はあると思いますが、
馬券圏内にはなかなか入れませんね。

■サトノラーゼン(10着)
1番人気に支持されながらも、
10着に沈んでしまったサトノラーゼン。

スタートは好発で、道中も良いポジションで
進めていましたが最後はディサイファにあっさりと
捕えられるとそこからは伸びる事ができませんでした。

好位置で競馬をしながらこの結果。
高速馬場で勝ってきた馬ですので、
中山の馬場が合わないのかもしれません。

セントライト記念から結果が残せておらず、
不安ではありますが、府中での走りを見てみたいと思います。
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新鋭勢力の活躍があまりみられなかった今回のアメリカJCC。
その点では少し残念なレースでした。

また、途中で1年7ヶ月ぶりに復帰したショウナンマイティが、
レース中に故障してしまい引退を余儀なくされてしまいました。

過去にはオルフェーヴルを追いつめた、
あの素晴らしい末脚はもう見れないと思うととても残念です。

余生は別の形で活躍する事を願っています。

それでは次回のレース予想は、
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1月31日(日)
根岸ステークス(G2)
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フェブラリーステークス(G1)の前哨戦ではありますが、
その意味はあまりなしておらず、ここで勝っても本番では
活躍できない事がほとんどです。

開催場は同じ東京ではありますが、
200Mという差が適正に大きく響いてくるのでしょう。

メンバーも弱くなりがちな為、荒れる事が多々あります。

今週はこの根岸ステークスを紐解いていきたいと思います。

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