モンテカルロ法は競馬の必勝法になり得るのか?約50レースで実践してみた!

モンテカルロ法は競馬で稼げるのか? アイキャッチ

カジノで使われているモンテカルロ法が「競馬で必勝法になる」と一部ファンの間で囁かれています。

今回は、そんな噂の真相を確かめるべく、管理人自らモンテカルロ法を実践してみました。

実際の勝負結果はもちろん、概要や実践する方法、勝つためのコツまで解説するので、気になっている方はぜひ最後までお付き合いください。

モンテカルロ法とは?

モンテカルロ法とは、数列をもとに賭け金を調整し、利益と損失のバランスを最適化する手法を差します。 

ギャンブル発祥という定説が広まっているものの、実は原子核の連鎖反応や粒子の挙動をシミュレートのために考案。

「乱数によるシミュレーションはルーレットやスロットと似ている」

という理由から、モナコのモンテカルロにあるカジノにちなんでその名が付けれました。

モンテカルロ法の開発者
▲考案者のスタニスワフ・ウラムとジョン・フォン・ノイマン

ギャンブルに転用されはじめたのは1950年頃から。

「ランダムな事象を複数回シミュレーションすることで近似解を導き出す」

という点に目をつけたギャンブラーが、運ではなく理屈で勝つ方法を見つけるべく、カジノにて転用をはじめました。

幾度とない試行の結果、現在の数列をもとに勝負する方法に行き着き、一説によると勝ちすぎるあまりカジノを潰したこともあるようです。

競馬でモンテカルロ法を実践する手順

モンテカルロ法は、数列の両端を足した数字を賭け金の倍率とし、勝敗に合わせて数列を増減しプラスを目指します。

モンテカルロ法を競馬で実践する手順

はじめは123からスタートし、勝ったら両端の数字を削除、負けたら前回の倍率+1の数字を右に追加。

最終的に数列が1桁もしくはなくなったら終了(勝ち確定)となります。

分かりづらいと思うので、以下条件でシミュレーションしてみましょう。

  • 賭金:倍率×100円
  • 的中時の払戻:賭金の2倍
参加数 数列 賭金 結果 払戻 収支
1戦目 123 400円 0円 -400円
2戦目 1234 500円 0円 -900円
3戦目 12345 600円 1,200円 -300円
4戦目 234 600円 1,200円 +900円
5戦目 3

上記の場合、5戦目で数列が一桁になったので終了となります。

仮に毎レース100円で掛けていた場合、賭金400円・払戻400円でトントンですが、モンテカルロ法を実践すれば同じ予想結果でもプラスを記録することが可能です。

競馬で「モンテカルロ法×単勝1番人気」は理論上必ず勝てる

モンテカルロ法には、必勝条件があります。

  •  配当2倍・勝率33%
  •  配当3倍・勝率20%

上記に当てはまるゲームの場合は、必ず勝つことが可能。

お分かりかと思いますが、競馬でこの条件を満たしているのが単勝1番人気です。

人気 1番人気 2番人気 3番人気
出現率 34.8% 21.9% 12.4%
平均配当 ¥229 ¥418 ¥325

管理人が200レースの結果を集計した結果、単勝1番人気は出現率35%、平均配当230円と必勝条件に当てはまるため、モンテカルロ法を実践していれば必ず勝つことができます。

モンテカルロ法は競馬の必勝法になり得るのか?約50レースで実践してみた

単勝1番人気でモンテカルロ法を実践すれば必ず勝てるというのは、あくまで理論上の話。

そこで、実際に必勝法になり得るのか確かめるべく、管理人自らモンテカルロ法を実践してみました。

  • 買い目:単勝1番人気の買い目で勝負
  • 賭金:倍率×100円
  • 検証数:合計48レース(6/7・6/8の東京・阪神)

参加結果を一覧でまとめたので、早速ご覧ください。

※数列が1桁orなくなったレースは赤で装飾

参加数 結果 賭金 払戻 収支
1 ¥400 -¥400
2 ¥500 ¥1,400 ¥500
3 ¥400 ¥600 ¥200
4 ¥400 ¥560 ¥160
5 ¥400 -¥400
6 ¥500 -¥900
7 ¥600 -¥1,500
8 ¥700 -¥2,200
9 ¥800 ¥1,200 -¥1,800
10 ¥800 -¥2,600
11 ¥900 -¥3,500
12 ¥1,000 ¥1,500 -¥3,000
13 ¥1,000 ¥1,300 -¥2,700
14 ¥1,000 -¥3,700
15 ¥1,100 -¥4,800
16 ¥1,200 -¥6,000
17 ¥1,300 ¥2,730 -¥4,570
18 ¥1,300 -¥5,870
19 ¥1,400 ¥1,820 -¥5,450
20 ¥1,400 -¥6,850
21 ¥1,500 -¥8,350
22 ¥1,600 -¥9,950
23 ¥1,700 -¥11,650
24 ¥1,800 ¥3,780 -¥9,670
25 ¥1,800 -¥11,470
26 ¥1,900 -¥13,370
27 ¥2,000 -¥15,370
28 ¥2,100 ¥3,150 -¥14,320
29 ¥2,100 ¥2,520 -¥13,900
30 ¥2,100 -¥16,000
31 ¥2,200 -¥18,200
32 ¥2,300 ¥4,370 -¥16,130
33 ¥2,300 ¥2,530 -¥15,900
34 ¥2,300 -¥18,200
35 ¥2,400 -¥20,600
36 ¥2,500 -¥23,100
37 ¥2,600 -¥25,700
38 ¥2,700 -¥28,400
39 ¥2,800 -¥31,200
40 ¥2,900 ¥7,540 -¥26,560
41 ¥2,900 ¥6,380 -¥23,080
42 ¥2,900 ¥13,050 -¥12,930
43 ¥2,900 -¥15,830
44 ¥3,000 -¥18,830
45 ¥3,100 ¥5,580 -¥16,350
46 ¥3,100 -¥19,450
47 ¥3,200 -¥22,650
48 ¥3,300 -¥25,950
戦績 48戦17勝32敗
投資金額 83,400円
合計払戻 57,450円
的中率 35.4%
回収率 68.9%
収支 -25,950円

初戦で連勝を重ね、3セット終了することに成功。

しかし、その後の勝負で連敗が続き、数列を消すことができず。

最終的な収支は-2.5万円となりました。

やはり、理論通りにはいかないようです⋯。

モンテカルロ法と他法則・無料予想を徹底比較

次は、モンテカルロ法の参加結果と、他法則やネットの無料予想に参加した結果を比較し、どの方法が最も良い結果を残せるのか検証します。

  • 比較対象:他法則・予想屋・予想サイト・AI予想
  • 調査数:先述の検証と同じ合計48レース
  • 購入金額:推奨通りに購入(ない場合は1点1,000円)
名前 種類 収支 戦績 的中率 回収率
モンテカルロ法 法則 -25,950円 48戦17勝32敗 35.4% 68.9%
単勝オッズ4分の1の法則 法則 -1,920円 48戦11勝37敗 22.9% 98.1%
日刊スポーツ 競馬新聞 +38,830円 48戦15勝33敗 31.2% 153.7%
えーあいNEO AIサイト +1,405,100円 48戦39勝9敗 81.2% 466.7%
社長競馬 予想サイト +872,000円 48戦31勝27敗 64.9% 290.7%
maria先生 予想屋 +128,410円 48戦11勝39敗 22.9% 166.5%

いずれの法則でも稼ぐことはできず。

対して、ネット上の無料予想は、どれもプラスを記録。

中でもえーあいNEOは、同じ勝負回数で140万円も稼ぐことに成功しています。

よって、楽に稼ぐなら無理にモンテカルロ法に固執せず、ネット上の無料予想を利用するのが懸命でしょう。

競馬でモンテカルロ法を実践して分かったこと【総括】

実践して分かったのは、総合的にみて勝率30%を目指すのではなく、3回に1回コンスタントに勝つのが重要となること。

試行回数が増えれば増えるほど、理論上のデータに収束すると言われています。

今回の検証では4セット目以降の勝率が悪く、数列は最大8個まで増えたものの、最終的には4個まで減らすことに成功。

よって、参加数がもっと多ければ勝てていた可能性があります。

とはいえ、1点100円で購入しても2日間で8.3万円の投資金額。

100レース参加するとなると15万円はくだらないです。

よって、参加回数を増やすのは現実的ではないため、総合的にみて勝率30%を目指すのではなく、3回に1回勝つことが稼ぐポイントとなるでしょう。

モンテカルロ法を使って競馬で稼ぐコツ

モンテカルロ法で最も勝ちパターンから遠のくのが連敗です。

4連敗以上すると一気に数列が増えるため、その後の勝負で数列を消しづらくなります。

そうなると、勝つまでに参加数を要すため、途中で軍資金が尽きるリスクが高いです。

したがって勝つには、勝てるレースを選ぶことよりも負ける可能性が高いレースを避け3回に1回勝てるよう調整することが重要となります。

条件 内容
多頭数(16頭立て以上) 位置取りや展開が読みにくく、波乱要素が増す
芝のマイル以下 スピード勝負で差し・追い込みが決まりやすく、展開依存度が高い
ハンデ戦 実力馬が斤量で苦しみ、人気薄の台頭が目立つ
昇級馬・初距離・初コースが多数 未知数な部分が多く、予測が難しい
雨・重馬場 馬場適性が問われ、実力通りの決着になりにくい
中団待機の馬が多い ペースが読みにくく、位置取り次第で決着が大きく変わる
展開予想が難解なレース 逃げ・先行・差し馬が混在しているとペースが読みづらい
地方交流戦(中央 vs 地方) 実力差はあるが、展開・馬場によって波乱も

上記は、競馬において荒れやすいレース条件。

該当する数が多いほど1番人気の馬が負ける可能性が高くなるため参加を控えましょう。

余裕がある方は、1番人気の馬が勝てるレース条件も確認し、期待値が高いレースに絞って勝負してみてください。

競馬でモンテカルロ法を実践するときの注意点

モンテカルロ法は、勝負数が増えるほど賭金が膨らみます。

管理人の場合、40戦を超えた段階で1Rあたりの賭金は3,000円を超え、たった3Rで1万円もかかりました。

ここまでくると軍資金がなくなるリスクが跳ね上がるだけではなく、勝てないときの精神的なダメージが大きいです。

運良く勝てたとしても、モンテカルロ法は大きく勝つではなく「負けないことに特化」した手法なので、参加数や賭金の割に大きなプラスになりません。

長期戦になるほど、リスクが高まり旨味も減るので、損切りするラインを設定しておきましょう。

  •  5連敗以上した
  • 参加数が20戦を超えた
  • 数列に2桁(10以上)が入っている

いずれかにあてはまった場合、勝つのは絶望的です。

深追いせずに参加をストップすることをおすすめします。

まとめ|モンテカルロ法で稼ぐには競馬の知識が必須

モンテカルロ法は、必勝法になり得るポテンシャルがあります。

しかし、競馬は不確定要素が多いだけに、理論値と実数値でブレが生じやすく、思ったとおりにいかないことを実感しました。

勝つには知識を身に付けた上で、レースを選別する必要がありますが⋯。

数列計算も相まってめんどくさいですし、勝っても旨味がないというのが正直なところ。

楽に勝つことを目的にするなら競馬予想サイトをはじめとするプロの予想に乗ったほうが圧倒的に楽に稼げます。

ガチ競馬では、直近の予想結果を集計した上で、ランキングを厳選しているので、ぜひチェックしてみてください。

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